勇者との出会い

俺が慌てて巨大な魔力がある所に行くと、そこには4人の人族がいた・・・・


光り輝く剣を持った青年、巨大な杖を持って、帽子をかぶっている女性、動きやすい服装をして短剣を構えている男性、そして、帽子と本、眼鏡をかけた男性の4人が居た・・・・・・


この世界で見た母上以外の人間は・・・戦争の中で出会い・・・俺の敵であった・・・


「・・・・・・敵さんが来たようだ・・・」


と眼鏡をかけた男性が言う・・・


「ちょっと!こんなに早くばれる何て!結界きちんと張ったの?」


と杖を持った女性・・・


「見つかってしまったのはしょうがないだろう!戦士であるウェスが気張ってるんだ!俺達も頑張らないとな!!!」


と剣を持った青年・・・・


・・・だが、俺は、この場に来ても、闘う覚悟を持てなかった・・・先程、眼鏡をかけた男性が敵だと言って来たのに、俺は、何とか話し合いで終わらせられないかと考え、声をかけようとした・・・


・・・戦場に来ている段階で、話し合いの余地など無いのに・・・


「ちょっと・・・」


俺が4人組の人間達に話しかけようとした瞬間、俺は魔法をくらっていた・・・


俺は魔法をくらった衝撃で吹き飛び、地面に這いつくばっていると、剣を持った青年が俺に対して切りかかって来た・・・


咄嗟に避ける俺・・・だが、避けたと思った瞬間痛みを感じる・・・


痛みを感じた場所には・・・いつの間にかいた短剣を持った男が居た・・・


「つう・・・・」


恐らく、今の一瞬で、4人で連携をとり、俺に切りかかって来たのだろう・・・はっきり言って、強すぎる・・・


はっきり言って、これは、話をしている暇はないな・・・


俺はそう考え、頭の中を切り替える。戦場に立っているのだ・・・話し合いで解決出来る何て出来ない・・そんな事は解っていたはずだ・・・!


俺は、そう自分に言い聞かせ・・・目の前の4人組に攻撃する事を決心した・・・


ただ、決心したのは良いが・・・相手、4人がどの様に攻撃してくるのか、解らない・・・


とりあえず、様子見で・・・目くらましに火の初級魔法を10発4人組の周りに放ってみる・・・


全然4人の男女は怯まない・・・効いていないのだろう・・・目くらましで放ったとはいえ、初級魔法は手加減しすぎたか・・?!


すぐに魔法を放った隙を青年に攻撃される・・・慌てて、障壁を張るがその障壁も一撃で壊される・・・・


俺は中級魔法を50発放つ、だが、それも本を持った男性が障壁を張り、俺の魔法が全て防がれる・・・


大魔法を放つ・・・だが・・・それも・・・杖を持った女性と本を持った男性に2人の障壁で防がれる・・・


だったら・・・極魔法・・・そう思ったのだが・・・短剣を使う男性と、光り輝く剣を持った青年の繰り出す攻撃が速過ぎて・・・使う隙が無い!!


「何だよこいつ!!」


「黙って!攻撃して!!私達が障壁を張るから魔法は気にしないで!!!」


「・・・想像以上ですね・・・」


「・・・・・・・・・・・・・!!」


全員が様々な方法で攻撃をしてくる、完璧なコンビネーション、俺は父上から貰った剣を使い何とか防いでいるが、このままではじり貧になってしまう・・・


そこで、俺は、考え・・・1つ大きな賭けに出た・・・・


俺は4人組に対し・・・わざと隙を作る・・・・


「もらった!!!」


俺は、青年が俺に対し、攻撃をして来た瞬間・・・光魔法で光を放った・・・


いきなりの事に、勇者達全員が目をつぶる・・・恐らく、俺が光魔法を覚えているとは思わなかったのだろう・・・


ジェニーから話を聞いていたのだが・・本来魔族は光魔法を覚えないらしい・・


なので、父上も覚えていない、だが、母上の人間の血を持っている自分なら使うことが出来る!!!


勇者達も俺が魔族だと思っていたのであろう・・・光魔法を使えるとは想定して居なかったはず・・その為、大きな隙が出来た・・・そして・・・


俺は青年の腕を一本切り落とした・・・


「がああーーーーーー!!!!!」


剣の青年から悲鳴が上がった・・・・


俺はその様子を呆然と眺める・・・


切ってしまった・・・人を・・・右腕一本だが切ってしまった・・・


始めて人を切ってしまった事に対し・・・俺が動揺していると・・・本を持った男性が青年の所に近づいた・・・・


そして・・俺が切った腕を持ったかと思ったら・・・青年の切られた場所にその腕を押し付けて・・・・魔法を放ったかと思うと・・・その右腕をくっつけた?!!


俺は、余りにも出来事に目を白黒させる・・・


何で・・・治癒魔法を使ったからと言ってあそこまで簡単に・・欠損を直せる?!!


例えどんなに設備を整えて、切られた欠損部位が残ってあったとしてもこんなにすぐに治るとは・・・普通は有り得ない・・・!!


それともこれが・・・もしや・・・こいつ等が、勇者達で、今、使われた魔法は・・・勇者の力の一部・・・?!


今になって、ようやく、この4人組が勇者達である可能性に気付いた俺・・・


だが・・・だからどうした・・・ここでこいつ等を食い止めなければ・・・父上は・・・グバンダ師匠やジェニーは・・・死んでしまう・・・


「治りました・・・」


「くそ!魔族のくせに!俺の腕を切りやがって殺してやる!!!」


「いきこむのはいいですが消し炭にはならない様に・・・死んでも生き返ると言っても、元々の身体があってのものですから・・・」


本を持った男がそう言うか否か剣の青年は俺に対して飛び出してきた・・・


ちょっと待て・・本を持った男性が・・・『死んでも生き返る』って言ってなかったか・・・


ふざげんなよ・・・さっきの言葉が本当なら、殺しても死なないのかよ・・・・こっちは一回死んだら終わりだというのに・・・


「・・・・・それにしても何故魔族が光魔法を・・・・」


本を持っている男がまた何か言っているのを無視し・・・いや、何か考えているのなら、今の内に攻撃を・・・


そう思って、魔法を放ったが、それすらも防がれてしまった・・考え事していても魔法使えるのかよ!!!


俺の絶望的な戦いはまだまだ続く・・・


どんどん攻撃が激しくなっていき、それに伴い、俺自身のスタミナも無くなっていく・・・・


気を失いそうになるのを、何とか、歯をくいしばって耐えながら・・・何とか、隙を探すが・・・そんなもの全く見当たらない・・・


だが、俺は諦めないで、必死になって4人を食い止める・・・絶対に皆の所にはいかせない・・・それだけを考えて・・・俺は闘い続けた・・・

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