ファル誕生

俺の誕生日から9カ月後、妹が生まれました。


妹の名前は両親からファルと名付けられました・・・


生まれたばかりだが、魔族とのハーフの所為か、かなり顔が整って生まれて来た・・・将来美人になるだろうな・・・


・・・俺に妹が出来たのは良いのだが・・・前世の記憶から、どうしても身構えてしまう・・・


そんな事を考えていると、ジェニーがいきなり、俺にファルの世話を頼んできた。


ってちょっと待て!!何で俺が世話をする事になったんだ!!


その役目って母上のハール(母上と呼んでいるのは貴族ということだからだろうそう呼ばされている)じゃないだろうか?!!


何で俺がやるの?!!!!


「私がハールにロイドに世話させる様に頼んだ!」


はい!そこ!勝手に人の心を読まない!というか何で俺が世話を?!俺赤ん坊の世話何てしたこと無いよ!!


「前、お前が言ってたろ、妹とうまく関係が築けるか不安だって」


まあ確かジェニーにその事を相談したけれど・・・というより・・・結局心読んでるし・・・


「だから、自分自身で妹の世話をしてれば、自然とファルと仲を深められるんじゃないかと私は思ってね・・・ハールにお願いをしてみたのさ!」


・・・いや!何だよ!その理屈!!本当にうまくいくの!?


第一子育てを俺がするのか?!前世を含めてそんなことしてこなかった俺に!!


「まあ、最初は手伝ってあげるから、頑張りなさい」


・・・ああ・・・もう俺自身がジェニーに相談したことが発端だし・・・解ったやってやるよ・・・


上手くいかなかったら覚えていろよ・・・


「頑張れ精神年齢20・・・21歳」


精神年齢言い直したな、まあ今が2歳と9ヵ月だから、合算するとそうなる、その計算で間違っていないのだが・・・


というかまた心を読まれたのか・・・もう諦めようかな・・・勝手に心を読まれることに関しては・・・


それから俺はジェニーに教えてもらいながら、ファルの子育てに奮闘するのだった。


・・・ジェニーに唆されて子育てをする事になったが・・・大丈夫なのだろうか・・・本当に・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る