続いて、設定ファイル

 ようやく、主要なファイルを作り始めます。

 ここからのファイルの説明は、「私はこう解釈した」というものです。


 今回作業に使用したエディタは「Atom」です。メインで使用するhtmlやcssの文法色分けは標準で入っています。

 そこにパッケージとして、「Atom Html Preview」をインストール。これは、htmlでどのように表示されるかを、見ながら作業するように。ウェブブラウザで確認してもいいのですが、変更がすぐに反映されますし、便利なので。


 文字コードは、「UTF-8」を選択。Atomなので、BOMなしですね。『電書協 EPUB 3 制作ガイド』でも『KADOKAWA-EPUB制作仕様』でも、こちらが指示されています。

 改行コードは「LF」です。『KADOKAWA-EPUB制作仕様』では、「CRLF」とされていますが、私の基本が「LF」ですので。Macですしね。



 さて、ようやくファイルを作り始めます。

 まずは、作品フォルダ直下に「mimetype」、拡張子無しです。中身は、「application/epub+zip」のみ。epubにした後に、どういうファイルですよって宣言しているだけかと。


 次は、「META-INF」というフォルダを作って、「container.xml」というファイルを作成。

 この中身は、メインの設定ファイルはここですよ、というのを指定しているようなファイルです。


 で、「container.xml」で指定した設定ファイルを作っていきます。

 作品フォルダの下に「item」フォルダを作成。epubの中身のメインは、ここに入れていきます。そこに、epb.opfファイルを作成。

 これに、色々な情報を書き込んでいきます。


 タイトル、作者、出版社という情報や、作るepubで使用するファイルへのパス。作ったファイルをどういう順番で表示するのか、というようなことです。

 ファイルへのパスや表示順は、全ファイル揃えてからの方がいいかもしれませんが、今回は練習で、作るファイルの名前なんかも決めていましたので、さっさと書き込んで行きました。


 使うファイルの指定は、

<item media-type="application/xhtml+xml" id="cover" href="xhtml/cover.xhtml"/>

という形で、ファイルの種類、ID、ファイルの場所を記載していきます。

基本はこれだけですが、表紙画像やインデックス用ファイルには別に特別なプロパティーを設定します。


 最後に、どの順番で表示するかの指示を書いて、設定ファイルの書き込み終了です。



ここまでの作業でファイル構成は、下のような感じになっています。

作品フォルダ

   |-mimetype

   |-「META-INF」フォルダ

      |-container.xml

   |-「item」フォルダ

      |-epb.opf

      |-「image」フォルダ

         |- cover.jpg

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