~会津地方巡回~
二日目。
一晩お世話になった大学時代の友達に別れを告げて(一晩泊めてくれてありがとー(≧∇≦)b)、再び鉄路を行く。
この日は、5つ目の山岳トンネル内旅客駅である湯西川温泉駅を到達目標に、新潟県から福島県会津地方へ行き、更に南下して栃木県へ入る。そのまま湯西川温泉駅を経由しながら宇都宮へ抜けて、横浜へと帰る計画だ。
07:26
長岡駅を発車する信越線新潟行き普通列車に揺られながら、中越地方を後にした。
越後平野を北上する信越線で、鉄道車両の製造工場である総合車両製作所新津支所がある新津駅へ行く。
新津駅に隣接した総合車両製作所では、先日山手線用新型車両E235系の量産先行車が落成し、信越線内で試運転したあと、首都圏へと輸送されたばかりだ。これから山手線の新型車両が大量に作られては、首都圏へと送られることになるのだろう。
新津駅で新潟と会津、郡山を結ぶ磐越西線に乗り換える。
やってきたのは比較的新しい車両のE120形気動車。
途中にある馬下駅を越えると突然山中に入り、坂道を上り続けながら阿賀野川の横を通り過ぎて進む。蛇行している阿賀野川が作った僅かな平地の上に、住宅が密集して形成された集落は、この阿賀野川流域の独特な車窓であろう。
山岳部を抜けて、坂道を下り出すと会津盆地が一望でき、盆地の向かい側には磐梯山などの山々が見下ろしていた。
ラーメンと蔵の街で有名な喜多方駅を越えると、いよいよ会津地方の中心地である会津若松駅へ至る。磐越西線とはここまでで、これより先は栃木県まで私鉄を利用する。
会津若松駅からは、かつて国鉄・JR会津線として運営されていた第三セクター会津鉄道会津線に乗り換える。
会津盆地から南に抜けて県境付近へ至る路線で、南端では栃木県方面へ抜ける野岩鉄道会津鬼怒川線と繋がっており、更に野岩鉄道と東武鬼怒川線・日光線・スカイツリーラインと一本の線路で繋がっているため、途中の会津田島からは直接浅草まで列車が運転されている、会津地方と首都圏を結ぶ鉄道網の一端を担う鉄道だ。
今回使用している週末パスは、会津鉄道会津線の会津若松(西若松)~会津田島間に限って乗り降り自由なので、会津田島駅で一度改札で出る。
のんびりと南会津の温泉地などを通りながら会津田島駅へ。
反対側のホームには、既に次に乗る電車が停車中だった。その行き先は、「浅草」!
ついに東京の地名を行き先に掲げる電車が走るエリアまで戻って来てしまったか…
そんな思いもあったが、スカイツリーの真下からはるばる東北地方まで走ってきたことを考えると、ずいぶんと遠くまでやってきたものだと感じた。それもそのはず、浅草ー会津田島間は190.7㎞もあり、これは私鉄では最長運転距離で、所要時間が快速で約3時間半、区間快速で4時間強は私鉄最長運転時間の列車だからだ。
ここでもまた、日本一の列車に乗ることになった!
ただし、途中まで。
会津田島駅での待ち時間に昼食として、駅弁を購入。
鉄道旅の醍醐味の一つだろう。
「おふくろ弁当」¥880を買い、浅草行きの車内で早速実食。山菜の煮物がとても美味しく感じたのは、きっと旅の途中であまり野菜を食べることが出来なかったからだろうか(野菜食の代用として野菜ジュースは必ず朝食に摂ってます😅)。身体にしみていくようであったのをよく憶えている。あと、お品書きの一番上に書いてある"しんごろう"。甘めの味噌とゴマの香りが団子状のご飯によく合い、おやつ感覚で食べれる郷土料理だった。
昼食も済む頃には福島県を出て、栃木県内の人家の無い県境地域を走行していた。途中の森に野生の猿が数匹歩いているのを見かけ、なんとなく日光の猿被害を彷彿させる。
そんな人の手がほとんど入っていない山の中を列車に揺られながら、5つ目で最後の山岳トンネル内旅客駅である湯西川温泉駅へ至った。
長岡07:26
信越線新潟行
↓18分待ち
新津08:40
磐越西線快速会津若松行
↓5分待ち
会津若松10:48
会津鉄道会津線会津田島行
↓
会津田島11:56着
35分待ち
改札出
駅売店:昼食購入
切符購入¥1450
会津田島12:31
会津鬼怒川線区間快速浅草行
↓
湯西川温泉13:18着
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます