~酒処新潟の温泉で~
新潟県の越後湯沢駅へやってきた。関東地方からの新潟県への玄関口で、上越新幹線も停車する比較的大きな駅だ。新幹線を使えば一時間と少しで東京へ行けるほど東京とのアクセスも良く、東京へ通勤している人も居るらしく、東京都湯沢町などと言われるほどである。
つい先日の北陸新幹線の長野ー金沢間の開業までは、東京と北陸を結ぶ中継地として交通の要衝であり、ここから上越新幹線または特急はくたかに乗り換えていた。北陸新幹線の金沢延伸で越後湯沢駅発着の特急はくたかは廃止され、特急用の1番線ホームはがらんとしていた。
ただ、 今はスキーシーズンなので東京からのスキー客で賑わっている様子だ。
改札口を出るとすぐに駅内商業施設COCOLO湯沢があり、新潟県の名産品がずらりと並んでいる。特に目を引くのは笹団子とコシヒカリ、煎餅、そして日本酒だ。
奥には県内の多数の蔵元から集められた日本酒の店、ぽんしゅ館があり、500円でお猪口五杯分の日本酒銘柄の試飲ができる場所もあり、日本酒好きにはたまらないほど面白い日本酒ミュージアムとなっている。
日本酒が好きな身としては、試飲して行きたかったが、この日の旅程の半分も終わってないうちに酒を飲む訳にもいかず、渋々売り場を後にした…
せめてもの救いとして、ぽんしゅ館の更に奥にある温泉へ行った。湯沢はその名の通り温泉地ですからね~♨
ということでやってきたのは「酒風呂 湯の沢」。
なんとこの温泉、浴用の日本酒を温泉に混ぜてあるのだ!
酒が飲めないなら浴びれば良い!!😆
開店直後の日本酒温泉で湯檜曽駅→土合駅間の徒歩でかいた汗を流し、さっぱりとリフレッシュした。
だが……
温泉から上がって脱衣所で両足を見たときだ。足が酔っ払ったみたいに真っ赤に紅潮していたのだ!
浴びた酒も体内に吸収されて、パッチテストの如く赤くなったってことか?!😨
パッチテストして肌が赤くなる皆さん、上述の仮定が真か偽か証明するため、是非とも一度入ってみて下さい😅
温泉の後はなんと言っても食事!
昼食も済ませることにしたが、何にしようか迷う。越後のへぎそばが有名だが、一人でへぎそばというのも変な感じだったので別の物を。
新潟県は言わずと知れたラーメン激戦地。各地で独特なラーメンがある。たまたま温泉場の前に魚沼らーめん雁舎(かんや)の「酒粕味噌ラーメン」の文字があり、吸い込まれるようにして店内へ。麺は米粉麺も選べるので、迷わず米粉麺にした。その味は、酒粕の甘味と酸味が濃厚な味噌の味の後ろから爽やかにして、丸みのあるまろやかな味を演出していた。米粉の麺はモチモチと弾力があり、食べ応えがあった。
食事を済ませ、ホームへ戻り、これからお世話になる北越急行ほくほく線の電車を撮影。
そして乗車予定の長岡行を待ち、やってきた電車はなんと湘南色の列車!
カメラ持ちのファンの方たちから撮影されながら入線。
一路六日町へ行き、そこでほくほく線に乗り換えた。
越後湯沢12:18
上越線長岡行
↓7 湘南色仕様車
六日町12:48
ほくほく線直江津行
↓
美佐島12:58着
ほくほく線はかつて特急はくたかの経路で、ほくほく線内において在来線最速の時速160㌔で走破していた。そのため設備は地方ローカル線には珍しい新幹線規格の路線で、そこを走る普通列車も超高速運転の特急から逃げ切れるよう高速運転可能な車両で、新潟県内最速の運賃以外の料金が不要の普通列車である。地方ローカル線で東急東横線の営業最高速度と同じ時速110㌔で走り抜ける列車は、このほくほく線を除くと他にあるかどうか知れない。
長らくローカル色の強いのんびり走る列車に揺られてきたためか、ほくほく線の普通列車に乗ったら普通に100㌔で走り出し、このくらいの速度が懐かしい感じがした。
この地方ローカル線というのどかなイメージの路線を、首都圏でバリバリ走る列車よりも速く走る電車が行き交う様は,なんとも滑稽であり、そこのギャップに惹かれるものだ。
このほくほく線は個人的に好きな路線の一つで、今回の旅の隠れた重要な目的もほくほく線である。その理由は、また後ほど。
時速100~110㌔の高速列車に揺られながら、三つ目の山岳トンネル内旅客駅の美佐島駅に向かった。
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