2015年の旅 第2弾 4月5日 足尾銅山・鬼怒川・大平山

2015年の旅 第2弾 4月5日 足尾銅山・鬼怒川・大平山

~足尾銅山~


最近忙しくて、4月はじめの頃の旅をようやくアップ出来た…😰


東京では満開を越えてしまった桜。せっかくの土日に満開の桜を眺めてお花見、といきたいところだが、そうそう都合良くはいかないものだ。今年はおまけに雨まで降っている。

それでも年に一度の僅かな時間に限られた見事な満開の桜を見てみたいと感じるのは、ある意味日本人の性であるのだろうか?


東京で見頃を終えたなら、桜前線に従って北上すれば見応えある桜を見ることが出来る。

ということで、高校時代の仲間と北関東へ日帰りでお花見する車旅を計画(と言っても自身はほとんど相談役に徹していましたが😅)。


最終的な目的地は桜の名所ということにして、他にも北関東の名所を幾つか回ることにした。

足尾銅山・鬼怒川の大迷路・足利寺

栃木県や群馬県を行ったり来たりしながらお花見会場を目指した。


あいにく当日は終日雨。

本当に花見などしていられるだろうかと不安を抱えながら、5:15に迎えに来た友達の車に乗り込み、出発。


参加者を一人ずつ乗せながら、車は首都高速に入り一路北関東へ。最初の目的地である栃木県の足尾銅山を目指す。


途中、ひと月前に開通したばかりの中央環状品川線を経由するため、大井JCTへ。急なカーブを曲がると、すぐに地下トンネルへ。

高速道路のトンネルとしては、関越道の関越トンネル(約11㎞、山岳地帯を貫く高速道路トンネルとしては今も一位)を超して国内第一位と共に世界一の長さに君臨!

(一般道を含む道路トンネルとしては世界二位)

その長さは18.2㎞!

東海道線の東京駅~川崎駅間と同じ長さを誇る!


ここ最近はトンネルばかり探訪しているような…😒


地下に下りてからは、意外とキツめのカーブが点々としており、地上部の山手通りに沿って造られていることを感じ取ることが出来た。高速道路的にはあまり良い線形ではないが…

新規開通区間をあっという間に通り抜け、今では渋滞悪化で有名になった大橋JCTを通過。更に北上を続け、気付かぬうちに新宿の脇をすり抜けて池袋へ。再び地上部に出て二段高架の下を通り、飛鳥山トンネルを越えて王子を通過して隅田川を渡って渋滞の名所の江北JCTを北上。首都高速川口線に入り、一直線に東北自動車道を突き進む。

栃木県に入る頃には霧がかかり始め、益々天候の悪さが増した…😓

ひとまず休憩として佐野SAに立ち寄り、朝食を摂ることにした。佐野と言えば佐野ラーメンが有名で、SAでももれなく佐野ラーメンのPRがなされており、朝ラーメン定食なるものが販売されていた。内容としては、ハーフサイズの佐野ラーメンと新鮮な卵の乗ったねぎ御飯と佐野の豆腐がセットになっている。

あっさり系の程よい濃さの醤油スープが起きて間もない身体に(何気に起床後二時間近く経過していたが)やさしく染み込んでいくようであり、さっぱり系のラーメンは朝食からでも悪くない。

似たような系統としては、喜多方ラーメンも同じで、こちらも地元では朝ラーメンが普及しているらしい。一度現地で食べたことがあるが、朝からでも重くない感じだった。


朝食を済ませた後も車に乗り込んで北上。

宇都宮ICで日光宇都宮道路に入り、標高を上げていく。そのまま終点の清滝ICまで高速道路を進み、一般道へ。日光と足尾を結ぶ山間部を通過し、ようやく最初の目的地である足尾銅山に到着した。

江戸時代から昭和にかけて続いた銅山で、坑道は総距離1000㎞を超えるそうだ。

足尾銅山というと、19世紀後半に起こった鉱毒事件とその被害を国会で問題提起した田中正造を思い浮かべる人は多いだろう。それでも、一時期は日本国内の銅の生産量の40㌫を示して、日本の発展に大きく貢献してきたことに変わりはない。

現在は閉山しており、足尾銅山観光として坑道の一部が見学できるようになっている。

9時開館で、到着は8:45。

ほとんど予定通り。

受付の先はトロッコ列車の乗り場になっており、トロッコに揺られて坑道内へ。昔は坑夫たちを乗せて坑道の奥まで行ったり、採掘された銅鉱を積んで運び出していたのだろう。

坑道に入って間もなくホームがあり、ここで下車。線路の先は1000㎞にも及ぶ大坑道の入口だ。縦に横に、上へ下へ、とにかく山の中が穴だらけだ。この中で鬼ごっこしたら面白い事になりそうだ😁


ホームから坑道へ入ると、はじめのうちは天井の高さが低く、中腰での移動となった。

中は江戸時代から明治時代、大正、昭和と、採掘の様子を時代ごとに再現していた。

一部では銅を含んだ水が染み出し、銅が析出して青くなっている箇所も見受けられた。


更に奥へと進む。坑道の中の設備が良くなったのは、展示されている時代背景を反映しているためだろうか。

坑道の奥にある施設では、精銅の製錬方法の他、銅製品の展示、更には銅山での銅の採掘方法や銅鉱の運び出しに使われた機器類などの展示・説明がなされていた。

再び外へ出てくると、先ほどトロッコ列車で通った坑道の入口付近を横切った。


その先には貨幣の展示をしている建物があり、中では寛永通宝や小判や大判などの古銭も見られる。江戸時代にはこの銅山の銅で銅銭が鋳造されていたことに因んでいる。

その先には土産物屋があり、銅山に因んで銅器のコップや皿などが赤茶色の光沢をキラキラと煌びやかにさせながら並んでおり、せっかくなのでマグカップを一つ購入した。銅製の鋳物のコースターもサービスで一枚付けてもらったのはありがたい。


二時間弱の滞在を終えて再び車に乗り込み、次の目的地である鬼怒川の巨大迷路へ出発した。



~巨大迷路・足利寺~


雨が降ったり止んだりの中、足尾銅山から日光駅の脇を通り過ぎて一路鬼怒川へ。


鬼怒川へ行っても温泉には寄らず、向かった先は巨大迷路パラディアムIN鬼怒川。

大の大人でも迷子になる可能性を秘めたこの迷路。出口まで20分で辿り着けたらジュース一本もらえるという。(あまり難しそうに感じない文章だが…)

見た目は2㍍程度のトタン板を使って造られた四角形の迷路で、四つの頂点には「き」「ぬ」「が」「わ」という文字が掲げられた櫓がある構造だ。内側には橋もあり、一部は立体的に造られている。

ルールとしては、入口から入って、「き」「ぬ」「が」「わ」の櫓に設置されているスタンプをすべて集めた上で出口から出る、というもの。「き」「ぬ」「が」「わ」のスタンプを集める順番は特に規定はなく、どのような順番で巡っても良い。


迷路に入る前に、チーム分けを行った。さすがに5人でぞろぞろと集団で迷路を制覇するのは面白くない。2人、2人、1人と分けて、誰のチームが早く制覇できるかやってみることにしたのだ。


時間差で入場。

さて、迷わず脱出できるだろうか。

そんな不安は無く、冷静に考えながら進めば大丈夫だろうとタカをくくっていた。

入場する番になり、迷路に入る。まずは最も近くに見えた「き」の櫓を目指して進んだ。

だが…

隣は「き」の櫓というところで行き止まりに当たり、あえなくバック!

それからも「き」を目指して進むもなかなかたどり着けず…😓


そうこうしているうちに「き」の櫓の隣の「ぬ」の櫓に近づき、あわやくば先に「ぬ」のスタンプを取ってしまおうかと企んで、舵取りを変えて「ぬ」の櫓へアプローチをかけた!

が…

またまた目前まで迫ったところで行き止まりに…😓


すでに10分程度経過してスタンプ無しという現実😨

おまけに「ぬ」の櫓からはスタンプを獲得して次の櫓へと急ぐ別のチームの二人が😒

完全に巨大迷路の虚に入り込んだような気分だ。

とりあえず、橋の上に上がり、じっと迷路を眺めて「き」の櫓までの道を探ってみた。すると、一筋の線が見えた!

「き」の櫓へ続いているであろう道を進む。すると、櫓の裏へ出た!

そこには櫓の中へ入る入口があった!

中に入ってすぐにスタンプがあったので、ようやく一つ目のスタンプ「き」を押すことが出来た!


次の櫓へと急ぐ。

次の目的地は特に定めたりはせず、橋を渡って隣の区画へ行ってみて、近くにある櫓へアプローチすることにした。

そして、迷いながらなんと「わ」の櫓へ到達!

途中ですれ違った別のチームも二つ目のスタンプを持っていたので、これでおおよそ互角か?

その次は、すぐ隣の「が」を目指し、また橋の上から道を眺めてルート確認。

「が」のスタンプを頂いて、そのまま最後の「ぬ」の櫓へ。

移動中にすれ違った別チームは、すでに4つのスタンプを獲得してゴール目指していた!👀

走って「ぬ」の櫓へ行き、そそくさとスタンプ押してゴールへ!💨

しかし、ゴールへ続いていると思った道が大間違い😨

もう一度橋の上からゴールまでの道を確認して、ダッシュ!!💨💨💨


最後は脱出ゲームさながらで、ゴールを出てタイムを見る…

34分…


さすがに20分以内でゴールは出来なかった。

他2チームも32分程度で、最後のゴールへの道の間違いがなければ同じくらいのタイムだった。

いずれにせよ、20分以内にゴールするのはそう簡単ではなかった。

大の大人も楽しめる巨大迷路。なかなかの物だった。



巨大迷路を後にして、お菓子の家という栃木県銘菓を取り扱う土産物屋でお土産を調達して、一路足利へ。


一旦高速道路をバックするようにして、北関東自動車道の足利ICで降りて、足利氏宅跡の足利寺へ。


元々は鎌倉時代~室町時代に繁栄し、室町幕府を築いた足利氏の邸宅があった場所で、現在も寺の敷地の周囲が濠になっている。寺の正式名称は鑁阿寺(ばんなじ)である。


寺やその敷地内の造りは見事で、約200巻分の経典を奉納した神輿のようなものが特別展として見ることができ、その神輿を一回転させると経を唱えたのと同じことになるのだとか。


境内の桜も見事だったが、それ以上に目を引いたのがアニメやゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーの多さだ。

よくわからないが、次から次へとコスプレイヤーたちがやってきては思い思いの場所で写真撮影していくのだ。中にはカメラマンが専用のスタンドや反射板などを使いながらプロのモデル同然の撮影をしている人もいた。


由緒あるお寺の境内の至るところに居るコスプレイヤーたち、というのは珍しい光景だった。




~大平山~


足利寺を出発し、次なる目的地は栃木県の大平山。

この大平山で、この旅の最大の目的であるお花見をするのだ。


ただ、午後になっても天気はすっきりするようなことはなく、弱い雨が降ったり止んだりを繰り返すはっきりしない様子だった。

雨の降っていないお花見会場へ向かうという予定で始めた旅だったことから、足利寺出発前に天気を入念にチェックする。

最近は数時間後の天気の予測に気象庁のホームページにある高解像度降水ナウキャストを使っている。

http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/m_index.html

近隣地域のきめ細かいメッシュ状の降水レーダーによる情報で、3時間前からの降雨域をじっくり見ていくとこれから数十分後から一、二時間後の降雨域を予測することができる。

レーダーで大平山(栃木・小山)ともう一つの候補地であった前橋周辺の降水域を見てみると、1mm程度の降水域が至るところに点在していた。ただ、群馬県側は3時間前から全域で断続的に雨が降っているものの、栃木県側は降っている箇所が局所的で、大平山がある栃木市付近はこれからしばらくは雨雲が通る感じではなかった!

そのため、大平山なら大丈夫と結論を出し、向かったのである。


高速道路を使って再び栃木へ向かい、大平山近くのイオンで惣菜やら飲み物やらケンタッキーやらを買い込み、いざ大平山へ!


大平山の入口からは、桜のトンネルとして道路の両側に桜の並木ができている。ここの桜が見事な満開であり、桜のトンネルという名の通り、頭上が桜色一色であった。


山頂付近の桜はまだこれからといった感じであったが、遠く麓には満開の桜が所々点々としている様がほのぼのと落ち着く田舎の春を感じさせてくれた。


既に17時前になっていたが、日が暮れるまでに1時間程度あったため、さっそく桜の木の下でかなり遅い昼食を始めた。


食べ物が無くなるとお開きにして、近くの売店で名物とされているだし巻きたまごを購入。

デカい…👀

かなり食べ応えのあるボリューム。迫力の卵焼きだった。


最後は温泉へ行ってから帰るという、このメンバーでの旅ではお決まりになっていたことをはじめる。

まだ18時だと思って、日光にある温泉“ゆりん”へ向かうことに。

再び東北道と日光道を北上して日光へ。


ところが、日光道に入ってまもなく、辺りが見えにくくなりだした?!


なんと濃霧が発生していたのだ!👀

日光に近付くにつれて、霧はどんどん濃くなるばかりで、まるで雲の中を走っているような感じだ。おまけに前も後ろも他に走っている車も無く、時折対向車が一台ずつすれ違うだけで、次第に霧が濃くなることも相まって、何やらこの先へ進むとよくないことが起こるかのような、不安な気分にさせてくる。

それでも、温泉までの道を示しているナビを信じて前進んだ。


日光ICで高速道路を降りて、一般道を行く。

日光駅を通り越して、日中に巨大迷路へ向かう際に通った道を再び行く。

そして、霧に包まれた山道に入る。道幅は狭く、ライトも無い中で濃霧であり、本当にこの先に目的の温泉があるのか信じられないほどだった。

そんなときだ!

「目的地周辺です。案内を終了します。」

ナビが終わってしまった…😓

目的地周辺とは言われても、辺りに温泉施設らしき建物は見えない。

濃霧のために見えないだけかも知れないが、辺りに灯りも無ければ濃霧で視界も悪い中での山の中である。

悠長に「案内を終了します。」だと、全く冗談じゃない!!


不安を胸に、道なりにクネクネと曲がった山道を前進する。


やがてオレンジ色の柔らかな光が見え、そこに建物があることがわかった。

無事に目的地の温泉にたどり着いた😰


駐車場には数台車が止められていたので、霧の中でも地元客が来ていたのだろうかと、ちょっと安心できた。

しかし、この霧は慣れていないと不安になる後ろから歩いてくる友達数名を撮影して写真を確認してみたところ、大して離れていないのに姿がおぼろげである。まるでCDのジャケットみたいな絵になったが…。


露天風呂では、周りが木で覆われた上に霧に包まれていて、もの静かな空間だった。こぢんまりとした岩風呂で、まだ外の気温が低かったため、半身浴をしていてもゆっくりと長湯できる。そのため、1時間半くらい滞在していた。


帰り道では、あれだけ濃かった霧はだいぶ薄くなっており、ひたすら日光道の下り坂を下っていった。

結局横浜へ戻ってきたのは24時頃だった。



今回は、目的地への移動の都度、中距離の高速道路利用を行っていたため、日帰り旅行にしては割高となった。同じ栃木県内の移動でも高速道路を使わなければ遠い所が多く、栃木県の広さを感じる旅となった。


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