2014年の旅 第六弾 9月6日~9月7日 伊勢神宮参拝・鳥羽巡り
前回の川中島・富山観光で使用した青春18きっぷの余り2回分を消化するため、以前より行ってみようと考えていた伊勢神宮への参拝を目的に、1泊2日の旅へ出た。
今回も大口駅から横浜線の初発に乗り込んで、ひたすら西進!
横浜から東海道線・関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線・参宮線を経由して伊勢市駅へ向かった。
大口05:14 横浜線東神奈川行
↓待ち1分
東神奈川05:18 京浜東北線大船行
↓待ち8分
横浜05:28 東海道線小田原行
↓待ち1分
小田原06:22 東海道線熱海行
↓待ち4分
熱海06:49 東海道本線浜松行
↓待ち4分
浜松09:23 東海道本線豊橋行
↓待ち7分
豊橋10:03 東海道本線新快速大垣行
↓待ち40分
名古屋11:37 関西本線快速みえ7号鳥羽行
↓伊勢鉄道伊勢線(河原田ー津間)¥510
↓紀勢本線(津ー多気間)
↓参宮線(多気ー伊勢市間)
伊勢市13:08着
名古屋ー伊勢市間では、気動車(ディーゼル車)による快速みえ号に乗車した。この列車はJR東海が開発したキハ75系気動車が運用にあたる。キハ75系気動車は、実は前から乗ってみたいと思っていた列車。A列車で行こう6という鉄道開発シミュレーションゲームで登場した車両の一つで、遅いイメージがあった気動車の中でも、運行速度が5段階中の3で、かつて山手線や横浜線を走っていた205系などの電車よりも速く走れたのだ。電車よりも速く走れる気動車とはどのようなものか、その走り様を体感すべく、一度乗ってみたいと思った経緯があった。そして念願叶って乗ってみた。その感想…
一言で言うと、速い!だ。
加速が気動車特有のノロノロとした感じは全く無く、電車の加速と遜色ない。おまけに普通に時速100㌔までの加速も良く、100㌔以上で飛ばしていた! ディーゼルエンジン音が聞こえなければ、気動車だとは感じにくい走りを見せており、確かにこれならA6において首都圏を走る通勤電車よりも運行速度が速いのも頷けた。意外と気動車も奥深いなと思い始めた。
快速みえ号車内にて、名古屋駅で購入した駅弁名古屋コーチンわっぱめしを昼食に。
出発から約8時間で伊勢神宮最寄りの伊勢市駅に到着した。
伊勢神宮は外宮(げくう)と内宮(ないくう)の2宮から構成されており、伊勢市駅からは外宮へ徒歩10分くらいの所に位置している。参拝の順番としても、外宮→内宮の順に巡るのが一般的。
ということで、駅前から続く参道を歩き、外宮へ向かった。
鳥居を越えるとそこは神聖な場所。外宮内には、一番奥にある正宮までの間に別院が多数存在する。土宮、風宮、多賀宮。風宮については、現在式年遷宮として新しく作り変えの途中で、宮大工さんたちが作業していた。
この20年に一度の大行事、式年遷宮だが、昨年2013年は外宮・内宮の両正宮が新しい社殿に移り変わることで世間から注目を浴びた。しかし、それはあくまで正宮だけの話。正宮以外の別院についても遷宮が行われる訳で、昨年の正宮の遷宮が終わるとすぐに別院の遷宮が始められたそうだ。現在は外宮なら多賀宮、内宮なら荒祭宮の遷宮が完了していた。全ての遷宮が完了するまでには、あと1年ほど掛かるようだ。
各別院を巡り、正宮へ。
写真撮影可能なのは写真5の鳥居の前まで。この鳥居を越えて、奥の門までが一般の人間が入れる領域で、正宮本体は更に奥の奥にある。
門から先は神域であるということなのだろう。
ちなみに外宮は食物・穀物の神様 豊受大御神を祭っている。正宮の門前で生活の安泰を祈った。
外宮参拝を済ませてせんぐう館という資料館を見学してから内宮へ向かった。
外宮から内宮へはバスを利用するのが一般的だ。両社の距離は4㌔ほどあり、徒歩での移動はあまり適当ではない。ということで、バスに乗る。
ここで面白い物に乗った!
電気バスだ。
EVのバスで、国内初の電気バス社会実験を実施している。車内には電池残量や電流値、モータートルクなどがリアルタイムで表示されていた。電気ということで、車体には至るところにピカチュウの絵が! エンジン特有のガタガタ振動もなく、電車の加速を急激化したような音が響いた。伊勢市へはディーゼル列車で来て、現地で乗ったバスは電気バスという、ある意味逆転現象にあった!
外宮前15:07 電気バス内宮前行
↓
内宮前15:23着
内宮前バス停から至近の鳥居をくぐり抜けて五十鈴川(いすずがわ)を渡り、しばらく参道を歩く。すると、遠くの方からゴロゴロと低い唸りが轟いてきた…!?
このときふと思ったのは、急に天気が曇ったな、だった。アメダスレーダーをスマホで確認してみると、なんと三重県の一部が真っ赤に染まっているではないか!
まだ雨の領域には入っていなかったが、ゲリラ豪雨に襲撃されるのも時間の問題。急いで参拝を済ませることにした。
内宮は手洗い場として、五十鈴川の水を使う手洗場がある。五十鈴川の清水で清めてから正宮へ向かう。
天照大御神を祭る正宮は、外宮同様撮影禁止。
正宮手前の鳥居を越えると門があり、その奥は神域で、一般の人間は立入禁止。そんな神域の奥に鎮座するのが、黄金に輝く正宮だ。将来の成功を祈って、正宮をあとにした。
戻る途中に遷宮を終えたばかりの荒祭宮を参拝し、内宮参拝を終えた。
伊勢市駅へ向かうバスも、電気バスにしようと思い、電気バス到着まで門前町を見て回った。なかなか風情のある景観だった。
伊勢神宮参拝の土産と言ったら赤福。
お土産を買うついでに、赤福氷なるものがあったので頼んでみた。赤福氷とは、宇治金時のかき氷の中に赤福の餅とあんこが入ったもので、随分久し振りにかき氷を食べた。参拝に際して汗をかいていたので、宇治金時のかき氷が非常に美味に感じた。何より、赤福の甘いあんこが氷とよく合うのだ。ゲリラ豪雨の雷鳴を聞きながら、遅めのおやつを頂いた。
内宮前17:10 電気バス宇治山田駅行
↓
伊勢市駅17:24
伊勢市駅へ戻り、ここから鳥羽へJR線で向かう。
はずだったが、ゲリラ豪雨の影響で参宮線全線で運転見合わせ!
近接して併走する近鉄線への振替輸送を利用させてもらった!
まさか18きっぷの旅で滅多に乗れない関西の大手私鉄にタダで乗れるとは、かえって嬉しいことだ。近鉄、中三の修学旅行で乗って以来だ!
伊勢市17:43 近鉄鳥羽線賢島行
↓
鳥羽18:00着
鳥羽では海月という旅館に泊まった。夕飯は近所の海産居酒屋で、地魚の煮付定食を頂いた。
こうして一日目を無事終えた。
二日目は、真珠で有名な鳥羽を観光しつつ、フェリーで対岸の渥美半島へ向かう。
始めに、旅館から近い鳥羽城跡へ向かった。
鳥羽城は、戦国時代、織田信長の家臣で水軍の九鬼嘉隆(くきよしたか)によって築城された。特徴は、城の大手門が海に面して作られていることで、船で直接城内へ入ることが出来る水軍の拠点らしい構造になっている点だ。
天守閣跡からは、鳥羽の街を一望できた。
天守閣は海からすぐに険しくそびえる山の上にあり、何段階にも石垣が築かれていたらしい。その石垣を下ると大手門で、現在の大手門前は近鉄の線路と道路があってすぐ海ではない。これは、開発の過程で鳥羽城の山が削られたためで、かつては山そのものが現在の鳥羽水族館付近の海岸線まで続いていたそうだ。
その後は、ミキモト真珠島へ。
真珠メーカーのミキモト創業者の御木本幸吉が真珠養殖に成功した島であり、真珠のテーマパークとして博物館や御木本幸吉の記念館がある。
また、海女さんの素潜り漁の実演などが行われており見る物は真珠だけじゃない。
真珠の博物館には、真珠が出来る仕組みを科学的に説明していたり、真珠の種類や選別作業の紹介、真珠と人との歴史が解説されており、過去に万国博覧会に出品した真珠で作られた王冠や地球儀、五重塔なども展示されていた。真珠のアクセサリーの販売もあったが、そこはやはりジュエリー専門店。今の自分には、用は無いか…( ̄∇ ̄)
真珠島を見て回った後は、鳥羽港へ。
伊勢湾フェリーへ乗船する。このフェリーは鳥羽と伊良湖岬を結ぶ。伊良湖岬は渥美半島の先端にあり、ここからバスと電車に乗り継いで東海道本線の豊橋へ出れる。つまり、名古屋を経由せずに直線的に横浜方面へ向かえる訳だ。
名古屋へ出たあとは東海道本線で帰るだけという印象になってしまうのと、名古屋駅からの東海道本線は混雑必至で、豊橋駅での乗換競争もあるため、フェリーに乗る・豊橋鉄道渥美線というローカル線に乗るというアトラクションがあるフェリー経由にしたのである。
鳥羽港11:50 伊勢湾フェリー伊良湖行
↓
伊良湖港12:45着
こうして、海風に当たりながら鳥羽の街をあとにした。
フェリーから降りるとそこは愛知県伊良湖岬。
伊良湖岬のフェリー乗り場は道の駅に併設されており、館内には椰子の木博物館なる場所があった。世界の椰子の木の種類と、椰子の木や葉、実を使った道具などの文化の紹介がされていた。また、渥美半島の地学的な解説などもあり、バスの待ち時間48分もあっという間だった。
ここからはバスで豊橋鉄道渥美線の終点、三河田原駅へ向かう。この豊鉄バスだが、珍しいことに途中の営業所前のバス停で乗務員交代が行われた。鉄道だと途中駅での乗務員交代は普通に見られる光景だが、二人乗務の高速バスでもない普通の路線バスではなかなか見られない光景ではないだろうか。
伊良湖岬13:33 豊鉄バス2系統豊橋駅行
↓
三河田原駅14:27着
三河田原からは豊橋鉄道渥美線に乗車。
渥美線を走る電車は、かつて東急東横線や池上線で走っていた東急7000系電車を譲渡、改造されたもの。普段東急を利用しているためか、かつて走っていた電車が地方で第二の人生(?)を歩む姿を見に行くというのも、なかなか味がある。
ちなみにこの渥美線だが、編成ごとにカラーリングが異なるのだ。駅に到着したときは赤い電車が止まっていて、一本やり過ごして次に来た電車は緑色。全部で9編成で、9色のパターンあり、カラフルトレインの名で知られているのだとか。
沿線は、所々住宅が密集している箇所を通るが、全体的にはローカル色の強い感じで、自然の緑色と夏の青空が車窓に広がっていた。
三河田原14:48 豊鉄渥美線新豊橋行
↓
新豊橋15:22着
豊橋から先は東海道本線で来た道を戻るのみ。
豊橋15:41 東海道本線浜松行
↓待ち6分
浜松16:21 東海道本線熱海行
↓待ち5分
熱海19:10 東海道線東京行
↓待ち8分
横浜20:42 横浜線八王子行
↓
大口20:48着
浜松ー熱海間は2時間40分乗車!
でもトイレ無しの編成で、なかなか鬼畜な乗車だった。沼津で10分停車があったのが救いで、トイレ直行!
同じ電車に乗り込んで、予定通り熱海へ出た。
今回の旅は伊勢神宮参拝が目的だったが、そこへ行って帰ってくる途中で使う乗り物の種類が豊富であったのも特徴的だった。
電車は電車でも、新型車から旧型車、更には首都圏で使われていた車両の譲渡車など多様であった。それ以外にも、気動車やバス、電気バス、フェリー。なかなか乗り物好きにはオススメのコースだ。
ただ、行きは少々苦労もあった。横浜駅での東海道線の乗車では、既に小田原駅での乗換を考慮して8、9、10号車付近はしっかりと列が!
小田原ー熱海間はなんと5両編成!15両編成の乗客が5両編成に缶詰めに…
熱海では乗り場が違うため、階段ダッシュ!このときは長時間乗車のためにみんな必死に座席確保に邁進!同じ5両編成なのが救いだ。
浜松でも同様、階段ダッシュ!ここからは3両編成!
豊橋でも階段ダッシュ!ここから先は6両編成で、座席確保には余裕だったが…
名古屋では幸い30分前から並んでいたので問題なし。
横浜→浜松は徐々に編成数が減るため、同じ西進客同士で座席確保競争が多発するのだ。
一日目はゲリラ豪雨の襲撃もあったが、それ以外は晴れていたので、何気に天気にもある程度恵まれていたように思う。元々天気予報では両日共に雨であったのだから、かなり恵まれた方だ。
一生に一度は行っておきたい場所、伊勢神宮参拝も果たせたので、あとは御利益があるよう、日々精進するだけ。ということで、次の旅まで発車します!
大口ー東神奈川 横浜線E233系6000番台
東神奈川ー横浜 京浜東北線E233系1000番台
横浜ー小田原 東海道線E231系近郊型
小田原ー熱海 東海道線E231系近郊型付属編成
熱海ー浜松 東海道本線313系後期車
浜松ー豊橋 東海道本線211系
豊橋ー名古屋 東海道本線313系初期車
名古屋ー伊勢市 関西本線・参宮線キハ75系
外宮前ー内宮前 三重交通電気バス
内宮前ー伊勢市駅 三重交通電気バス
伊勢市ー鳥羽 近鉄9000系
鳥羽港ー伊良湖港 伊勢湾フェリー伊勢丸
伊良湖岬ー三河田原駅 豊鉄バス
三河田原ー新豊橋 豊鉄1800系第8編成(椿)
豊橋ー浜松 東海道本線313系初期車
浜松ー熱海 東海道本線211系
熱海ー横浜 東海道線E231系近郊型
横浜ー大口 横浜線E233系6000番台
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