2014年の旅 第五弾 8月29日~8月30日 川中島古戦場巡り・富山旅行

毎年恒例の青春18きっぷで行く普通列車の旅。

今年は、来年3月に北陸新幹線の開業によってJRから切り離される北陸本線直江津~金沢間を利用することを目的に旅に出た。


一日目に新潟の友達と合流して、北陸本線を使うのは二日目。とは言え一日目の29日は平日。

普通の社会人は有給休暇でももらわないと仕事だよね~


ということで、29日有給休暇の私は早朝から電車に乗り込み、一路長野へ。

長野までの旅程は下記の通り。


大口04:57 横浜線八王子行

↓2分待ち

八王子05:50 中央線高尾行

↓17分待ち

高尾06:14 中央本線松本行

↓3分待ち

岡谷09:08 中央本線松本行(飯田線:松本先着)

↓3分待ち

松本09:37 篠ノ井線長野行

長野11:09着


篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅での待ち合わせでは、最近まで東海道線や高崎線で走っていた211系電車とすれ違った!長野地区にも旧来からのE127系に加えて銀色の電車が増えたものだ。


長野到着は4分遅れで到着。待ち合わせ時間2分で川中島バスの松代行に飛び乗り、川中島古戦場へ。


川中島の戦いは、戦国時代にあった甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信で北信濃の覇権を争った戦い。5度の戦いがあり、中でも4回目の1561年の戦いでは、両軍合わせて約7000人もの死者が出るほど激しい戦いとなり、武田方では信玄の弟信繁や軍師山本勘助などの重臣も討ち死にしている。

川中島古戦場は現在、公園に整備され、一部に川中島の戦いの碑が残っている。この場所は八幡原と呼ばれ、武田信玄の本陣があったとされる所。合戦中に単騎で本陣に突っ込んできた謙信の太刀を信玄が軍配で防ぐという場面を表す銅像が造られていた。


川中島古戦場で一通り戦跡を見た後は、公園にあったそば屋で昼食。おしぼりそばという、辛み大根のおろしに味噌を溶いたものにつけて頂く郷土料理を頂いた。


昼食後は再びバスに揺られて松代駅へ。

駅とは言っても駅舎のみで電車は来ない。

この駅は2012年に廃線になった長野電鉄屋代線の駅であり、現在でも駅舎だけが残っている。

木造の懐かしさを感じる駅舎で、バスの待合室として開放されていた。

駅の奥にある海津城は、川中島の戦いでは武田方の要所として機能した城。戦国時代以降も松代藩の本拠地として使われた。現在は本丸の城壁だけが修復されており本丸の中に建物は無い。


この後は、上杉方の本陣であった妻女山(さいじょさん)へ。

バスで移動し、妻女山展望台入口の札に従い、山道を上がる。入口から徒歩で10分弱で展望台へ。そこから善光寺平の景色を眺めていると、なんと薮蚊の大群に襲撃され、先へと急ぐ。というのも、実際に上杉謙信が本陣にした山は、さらに奥の斎場山であったとする話であり、それならば斎場山へ行ってみようと山道をさらに上がった。しかし、展望台で遭遇した薮蚊が後を追って付いて来る…(泣)早足で登山を敢行!

ようやく斎場山山頂へ至ると、小さな山頂を示す立て札が。しかし、そこからは木々に遮られて景色は見えず、薮蚊もかなりの数になっていたので早々に退散。駆け足で下山して薮蚊の追っ手を振り切った。まるで敗戦して追撃を受けながら撤退している武将の気分だ。幸いどこも刺されずに済んだが…。


その後は松代へ戻り、武家屋敷や文武学校を巡りながら史跡見学。

最後は幕末の蘭学者 佐久間象山の記念館を見て回った。


松代観光を終えて、バスで長野駅へ戻り、再び列車の旅へ。

飯山線経由で新潟県長岡を目指した。


長野18:00 飯山線戸狩野沢温泉行

↓4分待ち

戸狩野沢温泉19:02 飯山線越後川口行

↓16分待ち

越後川口21:27 上越線長岡行

長岡21:49着


完全なローカル線で、長野出発時にギュウギュウ詰めの列車が次第に空いてきて、やがて高校生ばかりになり、県境まで来た途端、その高校生たちも一斉に下車。2両編成の列車の各車両に乗客1人に。十日町からは乗客が増え、そのまま終点へ。

長岡で友達と合流し、一日目は終了。




二日目30日は新潟の友達と共に北陸本線で富山へ。富山で観光しつつ、富山名産の白えびを食べに行くのが目的。

と言うことで、長岡から信越線の初発に乗り込んだ。


長岡06:39 信越線直江津行

↓7分待ち

直江津08:13 北陸本線富山行

富山10:05着


北陸本線の新潟・富山県境付近は北アルプスの北端の険しい山々が海岸線ギリギリまで迫った場所であり、糸魚川~泊間は海のすぐ近くを走る。中でも県境間近の親不知駅付近は山の崖と海に挟まれた場所を通り、併走する北陸自動車道などは海の上に無理矢理作ったような感じになっている。その分、日本海の絶景が車窓から広がる景色としては最高な場所。車窓としては、なかなか好みな路線だ。


富山と言ったら富山の置き薬!

と言うことで、さっそく置き薬や丸薬を売っている池田屋安兵衛商店へ。

富山市内を走る路面電車に乗り、お店最寄りの西町へ。

池田屋安兵衛商店では、丸薬造り体験ができ、やってみた。ところが、きれいに丸まらない物が半分ほど出来てしまい、どうやら右手の力加減が弱かった様子。そんな失敗を横で眺めていた友達が丸薬を丸め始めたら、全体的にきれいな丸みを帯びた丸薬が出来ていた!

上手く出来た人には紙風船のプレゼントがあり、友達は紙風船をもらっていた。紙風船、懐かしい(^^)

店内も見学できるようになっており、置き薬の棚はまるで博物館の展示物みたいに置かれていた。薬も置き方一つで芸術的な見栄えになるものだと感じた。


店を後にし、富山城を見ながら富山駅前にある特選館へ。ここで名産白えびを食べるのが目的。

白えび亭で白えび天丼刺身付きを注文。

白えびは小型で体長5㌢くらい。それでも、とても甘い!

濃厚でまろやかな甘みが口いっぱいに広がる。はっきり言って、えびにここまで感動したのは初めてだった。

美味しいえび、またいつか食べに行ってもいいかもしれない。



富山で白えびを食べるという目的達成後は、新潟へ向けて北陸本線に乗り、そのまま長岡へ帰還。


ということはせず、途中の越中宮崎で下車。


富山12:15 北陸本線直江津行

越中宮崎13:04着


この越中宮崎駅はヒスイ海岸として知られ、翡翠の原石が海岸に転がっていることで有名になっている。

と言うことで、さっそく駅の目の前にある海岸へ行き、波打ち際に落ちている石と睨めっこ。

石がたくさんある海岸で、海水を浴びてキラキラと光る石は、たとえ宝石の原石でなくともきれいに見える。

ちなみに、翡翠の原石の特徴は・・・

1)角と面で出来た角張った形状。

2)白っぽい色。

3)表面がツルツルでなめらか、かつツルツルし過ぎないもの。

4)ズシりと重い石。

5)キラキラしてよく見ると細い結晶が見える。

ということだ。


20代後半に入った大人が二人、波打ち際に落ちている石と睨めっこして、気がつけば小一時間はやっていた…

結局のところ、翡翠の原石らしき石は見つからなかったが、童心に帰って無我夢中にきれいな石を探すことが出来たので、とても楽しめた。


その後は、近くのドライブインで名物料理のたら汁を頂いた。

たらの身のぶつ切りを味噌で煮た料理だが、たらの肝が重要なのだとか。

たらの出汁がよく出ており、さらに肝を潰しながら汁に溶かしながら食べると、肝から出た濃厚な旨味とまろやかな脂分が絡まり、非常に美味な物になった。これは、ストレートに美味い!

真冬の寒い日に家に帰り、すぐに出されたら嬉しい一品だろう。


食後は近くの境鉱泉で身体の潮を落とした。境鉱泉は鉄泉で、やや赤みを帯びた湯だった。その昔は湯治場だったのだとか。


温泉も堪能した後は長岡へ戻った。


越中宮崎15:55 北陸本線直江津行

↓11分待ち

直江津17:07 信越線長野行

↓9分待ち

春日山17:21 信越線快速くびき野新潟行

長岡18:32着


・北陸本線普通列車415系 越中宮崎にて

・春日山駅駅名標

・信越線快速くびき野号485


上記は恐らく、来年の北陸新幹線開業によって消滅・変更になる物だ。最後の勇姿を。



富山から長岡へ戻ると長岡で夕飯を食べた後に友達ど別れた。

彼は実家へ。

自分はもう一旅へ。


長岡から横浜への帰り。

このとき既に19:30。新潟からはもはや普通列車だけで関東入りすることは出来ない。

仕方なしに上越新幹線を使うことになる訳だが、せっかくの青春18きっぷが使えるから、越境する箇所だけ新幹線に乗ることにした。

つまり越後湯沢ー高崎間のみ新幹線で、長岡ー越後湯沢間と高崎から先については普通列車に乗るのだ。

とは言ってもさすがに時間的に厳しかったので、越後湯沢の手前の浦佐から高崎までを新幹線で行くことにした。


長岡19:57 上越線越後中里行

↓15分待ち

浦佐20:56 上越新幹線Maxとき東京行

↓10分待ち

高崎21:46 高崎線上野行

↓3分待ち

上野23:35 京浜東北線磯子行

新子安00:14着


新幹線の行き先が東京行。このまま乗ってたら随分早く家に帰れるのにと思いつつ、まだ群馬県の高崎で下車。

新幹線が遅れていたため、高崎駅ではダッシュ。

無事に乗れた高崎線はガラガラで、前日の飯山線を彷彿させる光景だった。お陰で最後までのんびりと過ごすことが出来た。


今回の旅も、特に問題なく終えられ、まずは一安心。天気にも恵まれ、二日目はゲリラ豪雨が富山や新潟であり、一日中特急を中心に遅れが出ていたが、乗車予定の列車に乗れなくなるようなこともなく、無事に計画通りに出来たことがなによりだった。



最後に、乗車した列車の形式をまとめる。

横浜線大口ー八王子 E233系6000番台

中央線八王子ー高尾 E233系0番台

中央本線高尾ー岡谷 115系信州色

中央本線岡谷ー松本 313系

篠ノ井線松本ー長野 E127系

飯山線長野ー越後川口 キハ110系

上越線越後川口ー長岡 115系信州色

信越線長岡ー直江津 115系信州色

北陸本線直江津ー富山 415系

北陸本線富山ー越中宮崎 415系

北陸本線越中宮崎ー直江津 415系

信越線直江津ー春日山 115系信州色

信越線春日山ー長岡 485系国鉄色

上越線長岡ー浦佐 115系新潟色緑

上越新幹線浦佐ー高崎 E4系

高崎線高崎ー上野 E231系近郊型

京浜東北線上野ー新子安 E233系1000番台

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る