その7
さて、2人がマッカーティの元へ行く間にいくつか、余談を。
まず、ダンドレシーの役割について。
彼のような使用人を『ボーイ』といい、フットマンや執事の下で働くような職であった。
他の名称として『給仕』『小姓』と言われるように、使用人用の食事のあれこれや掃除、あるいは主人の近くでお稚児さんのような役割もあったりした。
ダンドレシーに関して言えばさらに、ブーツや照明器具、食事用ナイフや馬の世話など、下働きをやる事が多かった。
次にマッカーティの役目である『ガーデナー』について。
ガーデナーというとわかりづらいが、ようは『庭師』のように考えてみればわかりやすい。
ガーデナーといっても種類があり、マッカーティはパーマストン・パークの所有者であり主人であるガルドと友人関係ということもあって、『ヘッド・ガーデナー』という職種であった。
パーマストン・パークにガーデナーは、マッカーティしかいないのであるが。
彼の役割は、パーマストン・パークにある庭園の管理や、庭園の中にある花や木の選定である。
が、マッカーティ個人に関していえば、元々人手が足りないこともあり、馬の管理をする『コーチマン・グルーム』や、狩猟関係のもろもろを担当する『ゲートキーパー』の役割を担っていた。
一応主人であるガルドの古くからの友人であるためか、他の使用人に比べて、自由な仕事ぶりである。
例えば、以下のように。
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