Border・Border

縁とは機縁

奇縁は縁

緑葉のように線なる形

端から端まで水を滴らせるためだけに

縁起を起こして水を撒く

それが熱かれ冷たかれ

それが澄んでいなかれ泥だらけでも

最後に枯れ葉で落ちるとも

無理やりもぐのも己で出来る時代ときになる

壊せたあのひと、さけびのあのひと

随分とまあ変わったようで変わらなかった

形が変形し、型が嵌められただけの

色彩模様

昔の人はなんていう? 今の人はなんていう?

いつだってこうべを垂れた誰かさん

ぬちゃぬちゃ言いながら蘊蓄話

いつだって届かぬ太陽に説教する誰かさん

キンキン風よ吹けと葉を鳴らす

いつだって掌で包む誰かさん

ただただ静かに生きている

「それ」だけのことなのに

複雑怪奇な電子盤はっぱたち

随分と葉が落ちたのに残っていた

土に還ることがない有象無象

また誰かが下を見て腐葉土にならない葉を舞い上げる

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