疑心 下

 造形美よりも実用性を重視して作られた道具と言うのは、おのずと無機質で無骨なデザインとなる事が多い。

 余計なパーツは破損のリスクを高め信頼性を削っていく、だからこそ業務用や軍用の道具と言う物は、その用途そのものは同じであっても、家庭用のそれとは大きく違うデザインである事が多い。

 その点に関し、今現在イントが寝かせられているベッドもまた、そう言った『実用性重視』の道具だと言えるだろう。

 「随分と物々しいんだな」

 イントは、視線だけを僅かに動かし、自分の体の状況を確認して小さく悪態を吐く。

 彼自身、こうなる事は判っておりこうなる直前には最終的な同意もしている、だからこそ、その悪態はあくまでも冗談のつもりではあるんだが、いざ口に出してみると、若干の不安を覚える。

 イントが首を動かすでも、背中を浮かせるでも無く視線だけでそれを確認したのには理由が、正確にはそれ以外の選択肢を選ぶ事が不可能だった。

 今現在、彼は体縛り付けられており彼の自由を奪っているベルトの一端は、彼が寝るベッドに付属されていた道具だった。

 「なんかモルモットになった気分だな」

 「何をおっしゃいます、特別な存在なだけですよ」

 イントの皮肉に答えた男は、全身を覆う服と同じ白の手袋越しにか彼の手を掴むと、新たに引っ張り出したベルトで、彼の体を縛り付ける。

 時計のそれとは違い、僅かに血行の悪化が確認できる程強く締め付けられる感覚に、イントは小さく眉根を寄せる。

 「ちょっと締め付け過ぎな気が……」

 「少しの我慢です、やるだけ無意味だとは言っても、念の為の安全策を講じないといけませんからね」

 「安全策ね……」

 つまらなそうに覗き、半裸ので寝かせられた自分を照らす照明を見つめ、イントは得意の皮肉を紡いだ。

 「あんたらの安全?」

 場合によっては皮肉では済まされないかもしれない発言、だが白衣姿の男は、マスク越しで読み取り憎い表情を変化させ、嘘偽りが無い事を証明する様に声を紡いだ。

 「いいえ、貴方の安全ですよ」

 「守るためにベルトで縛るって……それこそ犬か何かじゃねぇか……」

 「ですから、犬やモルモットでは無く、あなたは『APS』にとって特別な存在なのですよ?」

 「へぇ……」

 自分には興味の無い事、単に頼まれたからやるだけ、腐れ縁とも呼べない希薄な仲の相手に小さく笑ったイントは、全身に取り付けられる機械の感触にむずがゆさを覚えて目を瞑る。

 「それでは準備は良いですか?」

 「ああ、何時でも好きな時にどうぞ」

 どうでもいいと言わんばかりに、自分の興味はそこには無いと言う様にイントは目を閉じたまま答えるが、内心で自分が緊張してる事は部屋に設置された幾つかのモニター類に数値が証明していた。

 心拍、体温、血圧、呼吸数、血中酸素量、脈拍、etc……

 どれだけあるのか判らない数々の情報が描かれるモニター、それを見てイントは小さく口端を吊り上げると、白衣の男が取り出したそれを見て生唾を飲み込む。

 眩しさを覚える程の光に照らされたアンプル、その中で揺れる透明な薬品をを持つ男は、部屋の時計を確認し、更に胸元に付けられていたマイクを、そして頭に付けていたカメラの電源を入れると機械的な声を紡いだ。

 「ファイルナンバー01、イント・レイトナード。

 これより、試薬の投与を開始する」






 不意に漏れた本音を頼りに見当を付けたステイシスは、少しだけ深呼吸をしてから言葉を紡いだ。

 「全部説明してください、何を知ってるんですか? 私の記憶が無い事と、今回出来事は関係しているのですか?

 いいえ、それよりも、それよりも先ず……二人を助けに行かせてください」

 その言葉に僅かにたじろぎ、あからさまに目の色を変えたカルヴェラに対して更に追い打ちをかけようとしたステイシスだったが、その行動よりも早く出来事は起きた。

 「ステイシス伏せて!」

 突如体育館内に響いた甲高い声、それは一連の騒動で発した音を聞きつけ、慌ててやってきたカフゥの物だった。

 カルヴェラが銃をステイシスに向け、周りで血を流した仲間を見た彼女は、事の犯人をカルヴェラだと勘違いしたのだろう。

 彼女はステイシスを守る為、咄嗟に力を行使する。

 「っぐ!」

 突如空気が激しく揺れ、体育館の窓が一斉に割れ、全身を激しく打ち付ける様な衝撃に負け、カルヴェラはバランスを崩して床へと落ちる。

 「こんな時に……!」

 カフゥが能力を行使して発生させた力は、常軌を逸した轟音だった。

 確かに音と言えばそれまでだ、しかし、彼女の力によって制御された音は、空気を振動させ、鼓膜を震わし、更にカルヴェラの全身を激しく殴りつける。

 衝撃波にも近いそれは、強力なボディーブローの様に執拗にカルヴェラの体を叩き、呼吸すらまともにする暇も無く襲い掛かる激痛に、カルヴェラは身を丸めて耐えるしか出来無くなっていた。

 「ステイシス! どうして時間を止めないの!?」

 「……そ、それが……その……」

 ステイシスを隠す様に、床に這いつくばったままのカルヴェラとの間に割り込んだ彼女は背中越しに問いかけるのだが、彼女は正確な答えを出す事が出来ず、ただ曖昧な返答をする。

 「何!? あーもう、聞こえない!」

 「今はミグさんや……ガーフィンさんが……」

 目の前で苦悶の表情を浮かべるカルヴェラから目線を逸らさず、カフゥはステイシスの茹で過ぎたパスタの様にぶつ切りの言葉から意味を理解すると、僅かに逡巡をする。

 「カフゥ……話を聞け」

 耳朶から血を流しつつも、必死の思いで絞り出されたカルヴェラの声だったが、生憎等の本人の耳へは届かない。

 ステイシスの言葉からして、何かしらの危機が二人に迫っていると言う事なのだろう。

 結果、カフゥはこの場は自分一人で何とか出来ると判断し、ステイシスが目的の場所へと行く事を許可するのだった。

 カフゥが知るステイシスは、時間を止める最強とも呼べる力を持っている。

 だからこそ自分では対処できない事態を彼女はいとも簡単に処理出来る、その判断は正しいだろう。

 しかし、この時何故ステイシスが時間を止めなかったのか? 

 更に言えば、ステイシスは何故時間を止められなかったのか? その謎にカフゥが気付く事が出来たら。

 そして、ステイシス自身が、マキナですら無効化できなかった自分の能力を、カルヴェラは無効化し、それにも関らず、カフゥの能力に屈してしまったのか。

 その疑問に気付く事が出来たら、事態はこれ以上混迷する事は無かったかもしれない……






 「カルヴェラって名乗ってたっけ、彼は……」

 双眼鏡越しに体育館を見渡し、床に突っ伏したままのカルヴェラを確認したマキナは、箱庭から遠く離れた雑居ビルの屋上で小さく声を漏らす。

 恐らく彼らは今現在自分がこの場所に居るとは気が付いていないのだろう、いいや、それ以上に複雑化した事態に混乱し、それどころでは無くなっているのだ。

 余計な邪魔をされない為に起こした行動、それは自分の予想以上に効果を発揮していた。

 「私がこの世界にとって、外から現れたウィルスだとして。

 あれは何だろうか? 免疫細胞、それとも抗生物質? あるいは……ガン細胞? そう、彼はガン細胞に過ぎない……」

 双眼鏡を外し、箱庭の全体を見渡した彼は小さく溜息を吐く。

 これと言って警戒している訳でもなく、ちょっと小高い山の山頂であたりを見渡す様にリラックスした彼の仕草からは、先ほど起きた出来事の元凶が彼であるとは思えない。

 何処か感情が読みにくい真っ黒な瞳の奥で何を感じ取ったのかは不明だが、彼は穏やかな風の匂いを感じ、深く深呼吸をする。

 「流石だよ、これだけの事が出来るなんて。

 私みたいな三流とは全く違うとつくづく思い知らされるよ、本当に本物は凄い凄いからこそ必要なんだ、全ての人類の為に」

 マキナはぶつぶつと独り言を続けると、美しい宝石を見つめるかの様に風に揺れる木の葉を眺め、双眼鏡を構えた。

 「さて、ここからが本番か……」

 そう言ったマキナの視線の際、そこには、もう一人のマキナの姿があった。






 焦っている時こそ時間の経過を遅く感じる。

 それはいつもよりも早回しに流れる血流と、細かなリズムで刻まれる心臓の鼓動の影響なのか。

 息が切れ喉が渇いて張り付き、荒い呼吸により肺が焼けた様な痛みを覚えている時の時間の動きは恐ろしく緩慢だ。

 一刻も早く目的の場所へと向かいたい、そう思えば思うほど自分の体の動きは緩慢になり、それに合わせて世界の動きまでもゆっくりと感じられる。

 今まで何度も踏みしめてきたリノリウムの床、その一部には今はガラス片が散乱しており、初霜が降りた道の様に白く輝いていた。

 恐らくは先日のエニグマの騒ぎでばらまかれた物だろう、整理される事無く放置されたそれらは凶器以外の何物でも無い為、ステイシスは誤って転ばない様、気を付けてその道を走り抜ける。

 履き古した運動靴の底から、ガラスを踏み砕く不快な感触が伝わり、じゃりじゃりとした音が彼女の耳を刺激する。

 だが、そんな事一切気にならない程、彼女は焦り混乱していた。

 理由は明白である、保健室へと向かった筈のガーフィンが戻ってこない事、そしてその事実に付随して湧きたつ目を背けたい仮定。

 恐らく、自分の向かっている場所にはマキナ、もしくはエニグマの類が待機しているのだろう、そんなところへ彼女が向かった処で何か出来るとは思えない。

 だが、エニグマの様な危機に晒された二人を置いていける訳も無く、彼女は目的の場所へと向かっていた。

 「ガーフィン……ミグ……」

 これまで何一つ問題の無かった筈の世界に一つの問題点が現れた。

 まるで、透明な水が入った水槽の中に一滴のインクが落とされた様な事態、透明な水の水面でわだかまっていた黒い闇は、一度かき混ぜた事によって瞬く間にその領域を広げていき、この世界を混乱に陥れた。

 その張本人こそ、マキナと彼が使役するエニグマの存在だ。

 想像すらしていなかったその存在により、この世界の住人は瞬く間に闇に侵され、傷だらけになり倒れていった。

 これだけで十分最悪な出来事だと言えるだろう。

 だが今はこれ以上の問題点があった、それは……

 「カルヴェラ……どうして……」

 何処か横柄な態度を取るカルヴェラ、彼のぶっきぼうな発言はこの箱庭でもたびたび問題を起こす事があった。

 だがそれはちょっとした口論の種であり、それ以上でもそれ以下でも無く、次の日には何も無かった様に丸く収まる内容だ。

 だが、今回のカルヴェラの行動はそんな単純な物では無い。

 水槽に落とされたインク、そのインクが辺りを真っ黒に染めていく中、彼一人だけはその闇に染まることなく、まるで透明なガラス細工があったかの様に、彼の付近はインクの色を滲ませず、透明にくりぬかれていたのだ。

 水が汚れたからこそ見えた異常、インクで染め上げない限り見える事の無かった透明な異常が今の今まで隠れていたのだ。

 カルヴェラは、彼女の能力を封じていた。

 エニグマを使役するマキナですら抑え込む事が出来なかった、最強とも呼べるステイシスの力を、彼はいとも簡単に止めたのだ。

 一体どうやればその様な事が出来るのか、そんな事幾ら考えても出てこない。

 そしてそれ以上に、彼女には理解できない事がある。

 「私は一体」

 ステイシスは、自分自身を良く知らない。

 読み書きなどの知識は全て持っているのにも関わらず、彼女は自分に関する情報を全て失っていた。

 『ふと気が付いた時にはこの世界に居た』それがこの世界の住人の口癖だが、彼女に関してはその言葉は比喩でも抽象でも無く、文字通りの意味だった。

 夢から覚めた訳でも、扉を開けた訳でもなく。

 まどろみすら許されない覚醒を迎えた様な、文字通り自我が発生した時にはこの世界に彼女は取り残されていたのだ。

 自分の年齢も、元々の自分の住んでいた環境も。

 そして自分の名前すら思い出せないでいた彼女は、己が持つ力をそのまま自分の名前として名乗り、この世界で生活する事を決めていた。

 だが、そんな彼女の過去をカルヴェラは知っていると言った。

 知ってると言った上で、彼はその事実をひた隠しにしたのだ。

 考えれば考える程理解が出来なくなる、得体の知れない不安に胃が握りつぶされ、違和感を通り越して明確な痛みへと姿を変えている。

 彼女はそんな痛みを無理矢理抑え込むと、深く息を吐いてから目の前の引き戸に手を掛ける。

 そこは今まで通い慣れた保健室の扉だ、扉に取り付けられたガラスはプライバシー保護の為かすりガラスになっており中が窺えないが、これと言った物音も無く、何かその先に異常がある気はしない。

 だが、自分が手を掛けたその扉の先には間違いなく異常があるのだ。

 マキナと言う最悪の異常が。

 出来る事なら、この扉に回れ右をして何処か遠くへ走り去りたい、だがそんな事出来る訳が無い。

 何故なら、この先には間違いなくガーフィンとミグが居て、助けを求めてるかもしれない。

 そして何より、この先に居るマキナは、ステイシス本人に関する情報を持ってるかも知れないのだ。

 だからこそ、彼女は汗の浮いた額をぬぐい、深呼吸を一つしてから戸を開いた。

 「やぁ、ちゃんと来てくれたね」

 その声は場違いな程気軽だった、何処かに行く約束をし、その前の待ち合わせに相手が遅れずにやって来た事を褒める様な彼の声。

 人懐っこい子供の様な、だが妙に大人び落ち着いた声は恐る恐る扉を開いた彼女へ向けて紡がれたのだろう。

 「さぁ、早く入ってきてくれよ、私だって君を待っていたんだ」

 激しく脈打つ胸の鼓動を必死に抑え込みながらも、じっと見つめるステイシスに再び声を投げたのは、やはりマキナだった。

 「二人を私が傷つけたと思ってるのかい? でも大丈夫、ここに彼らは居ないよ」

 「一体、どうして……?」

 「そんなの決まってるよ、私の狙いは殺人じゃないからね、不必要に誰かを傷つけたい訳じゃないんだ」

 そう淡々と答えるマキナ。

 彼が今置かれている状況こそが、新たに湧いた疑問点だった。

 「あ、それとも君はこの格好について尋ねたのかな?」

 疑問符を浮かべたままのステイシスを見て、合点がいったのか、マキナは人懐っこい笑みを浮かべてから両手を上げた。

 ステイシスが疑問を感じたのも道理だ、何故なら、この事態を引き起こした元凶である筈のマキナは、何故か拘束されていたからだ。

 その手は、今は幾重にも巻かれた太い紐によって縛り上げられ、自力では到底外せそうにない状態になっており。

 同じ様、彼の両足も椅子に縛りつけられ、誰かの補助なしでは数メートル先に移動する事すら重労働だろう。

 「まぁ知っての通り、こんな物で拘束されていても僕にとっては大した問題では無いさ。

 ごく一瞬、瞬きするだけの時間だけあれば、私はこの縄を引き千切り、君の首を締め上げる事だって可能だ。

 これだけの物で僕を縛ったところで得られる安全はそれだけだ、だけど、君の力ならその一瞬を好きなだけ引き延ばす事が出来る、そうだろ?」

 マキナの口調からして、ステイシスが時間停止を発動できない状況にあるとは知らない様だ。

 エニグマの類を操り、自分の体を縛ったまでは判るのだが、何故彼がわざわざそんな事をしたのか、それが判らないでいた。

 マキナは真っ先に攻撃を加えて来ると思っていた、だが、彼はそんな事には興味が無いのか落ち着いた仕草で語りかけてきたのだ、しかも『反撃してください』そう告げる様な姿勢でだ。

 確かに、マキナの能力は未知数であり、先ほど見せたとお、自身のコピーを生み出す事も可能な為、今目の前に居る彼が本体とは限らないのは事実だ。

 だが、本体では無いとはいえわざわざ反撃を食らう真似をするとは思えず、こうして歩み寄る事をするのなら、始めから他の仲間に攻撃を加える必要が無い筈だった。

 「何を、言って……」

 「つまり、私は君と話がしたいのさ。

 でも君を警戒させてしまっては元も子も無い、一度口を開くよりも早く、君の能力に屈してしまう可能性だってあるのだからね。

 だからわざわざ、必要以上に弱って見せたんだよ、そうすれば君を必要以上に警戒させないと思ってね」

 ステイシスが話をする気になったと判断したのだろう、マキナは造作も無くロープを引き千切ると、切れたそれらを部屋の片隅に投げ捨て、自身と対面する様に設置されたパイプ椅子を指し示す。

 「これから少し長いお話をしよう、だからそこに腰かけると良い」

 自身の屋敷に招いた友人をもてなす様に、マキナは相変わらずにこやかな笑みを浮かべるのだが、彼の誘いを無視してステイシスは口を開いた。

 「待って下さい、どういう事……ですか? 先ず説明してください……どうして皆を傷つけたのですか? どうして私と話をしようと……」

 その問いに、マキナは両目尻を目いっぱい吊り上げて笑うと、あらかじめ用意されていたと思われる答えを淡々と紡ぐ。

 「確かに今の君の目にはそう映るかも知れないね、でもこれにだってちゃんと意味があるんだ。

 先ずは簡単に説明するよ、僕はこの世界である存在を探し求めていたんだよ。

 この世界で唯一、僕に通じる力を持つ存在……そう、それは君の事さ。

 そしてそんな君を捜す為に、僕はこの世界に敵を用意し、それぞれの力を試す事にした。

 数度にわたって放ったエニグマのおかげで、この学校の中の住人の内『イント』と『クーナ』の二人は外れだと判り、最後に君が当たりだと判ったんだ」

 「何を……」

 「だから、君が当たりなんだよ、私が探していた唯一の特異点なのさ」

 マキナの言葉が理解出来ないステイシスは、生唾を飲み込み彼の言葉の意味を探る。

 「特異点? 待って……確かに私の力は特殊かも知れない、だけどそれはみんな同じ事の筈――」

 「みんな同じ? ああ、確かにみんな同じなのは事実だ……

 でもそれは当たり前の事、だって全部の能力は君の能力だからね」

 「何を……」

 「この世界全ての人間が持っている能力は全て、君の力なんだよ。

 いいや、もっと正確に述べるなら、この世界の住人そのものが、君の能力によって生まれた存在なんだ」

 突然マキナが紡いだ事実。

 突拍子の無いその現実に、ステイシスはただ言葉を失うのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る