『命の天秤』の補足説明について

 こんばんは、月影 夏樹です。一部重複してしまう内容もございますが、ここでもう一度『命の天秤』という歌詞について、簡単な特徴をご紹介したいと思います。

 なお詳しい歌詞の意味については『心の天秤』という作品でご紹介しているので、そちらをご確認ください。


『命の天秤』


足音叩くと 誰かの歌が流れる街

ハムサンド頬張る 無邪気な笑顔

見える気がした


通り雨のように 降り注ぐ朝日が

眠った哀しみ また呼び起こす


琥珀色の滝に心休めると

バスタブで髪をくような

優しい気持ち溢れるの


あの時“好き”だと言ってくれた

おんなに見えるかしら?



太陽と月が 見張りを交代した時

命の天秤は 寄り添いながら

切なさ揺らす


夢心地な声で 面影へ祈っても

あなたの心は 振り向かないのね


寂しさの海に眠る この体は

青空へそっと向かうけど

想い出は深海うみただようの?


あの時“好き”だと言ってくれた

おんなになれるかしら?



時の迷い人の声に 誘われて

天使の温もり 置き忘れ

悲嘆ひたん奏でる 王子様


あの時”好き”だと言ってくれた

おんなになれるかしら?


 一番のポイントは何と言っても、を使用していることだと思います。特に曲のサビ部分については、高村 香澄の心情について比喩を用いながら例えています。適度に比喩を入れることによって、より繊細で丁寧な世界観を仕上げることが出来るのではないでしょうか?

 また詞を作る上で私は比喩を使っていますが、だからといって意味のない言葉を並べているわけではありません。しっかりと意味や世界観を連想出来るように考えながら、文字数のバランスなども意識しています。


 そして一番の理由として、詩(詞)や曲などが持つ意味を――という願いが込められています。例えば「楽しい」「悲しい」といった心情や光景などを連想出来る言葉を作る上において、そのまま表現することも確かに可能です。

 ですがそのまま気持ちを伝えてしまうと、になってしまう――と私は思っています。

 ※あくまでも私自身の考えによるものです。

 

 それは今回の『命の天秤』に限らず、私がこれまでに発表した『Sweet Home』『仮面ペルソナ』『夢のゆりかご』などの詩にも、同じことが当てはまります。同時に小説を書く上においても、メリハリをつけるために時折比喩を用いながら、その場の情景や心情などを表現しています。


 少し雑談に近い内容となってしまいましたが、以上となります。ありがとうございました!


『命の天秤』における詩の内容説明(一)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885032493/episodes/1177354054885041290


『命の天秤』における詩の内容説明(二)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885032493/episodes/1177354054885047008


『命の天秤』における詩の内容説明(三)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885032493/episodes/1177354054885086422

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