第9話 ねこちゃんのなまえ

『ニャニャー』


ふむふむ?


『ニーニャァ!』


なるほどなるほど。


……わからん!


いや猫が伝えたい事は不思議と分かるんだけどね?

なんだろうこの感覚。これが意識共有ってやつなのか。


女神様の加護の言語翻訳機能も、動物には上手く適用されないみたいだった。


眷属化については、猫を回復魔法だけで助けるには、手遅れだったらしく。


俺の体液涙を取り込んだ猫が、実は半分くらい俺の眷属化していた事。


そこから回復魔法の助けもあり何とかなった(完全眷属化で復活)という事らしい。


そして「魔猫」として復活した猫は俺の眷属となった。

パッツと見は普通の♀猫なのだが。


そう言えば、この猫の名前はどうしようか?


とまあ、これで冒頭の猫とのやり取りになる訳だ。


野良猫時代の名前とか、希望の名前はあるのか?と

猫に「それとなーく」意識を向けてみると、『ニャー』と返事があった。

名前は無いそうだ。


出来ればご主人様に名前をつけて欲しい。

という意識が流れ込んできた。


猫の名前か~……。


『は~い! 私はニクキュウが良いと思うわよ~♪』

と頭の中で女神様の声がした。


確かに、猫の大いなるチャームポイントは肉球だ。

だがそれは犬にもあるのだよワトソン君?


って!? あ、あの……まだ繋がってた? 女神様?

神託スキル獲得のせいで、ちょこちょこ繋がるらしい。


『みさはね? ねこちゃんのなまえ、にゃー、でいいとおもう!』

ドヤ顔でそう言う女の子である。


お、オウ。まあ悪くない。そのままだけどね?

俺が考えるに・・・猫と言えば「タマ」……は安直過ぎるか(笑)


猫をジーっと見ながら真面目に考える。


ノルウェージャンフォレストキャット種って元の世界でもよく呼ばれていたな。


そして、お手入れしてあげて分かったのは、

全身単色なクリーム色の、綺麗な毛並をしていたという事。


ん? そう言えば……この猫「魔猫」になってから眼の色だけ変わった。


「とても綺麗な蒼い眼ブルーアイズだね」


『ニャッ!?』


ん?


蒼眼がいいの?


『ニャッ!』


……そうか。

本猫? が気に入ったならそれが良いね。


(ハァ~……。ほんとウチのブルーアイちゃん美人さん)

(モフモフで最高なんじゃぁ~。肉球ぷにっ♪)


『ニャ~……』


……魔猫の名前は蒼眼ブルーアイに決定致しました。

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