第7話 俺と猫の運命の出会い
もうすぐ暗くなってくる時間だ。宿に戻ろう。
「その前に、ここで軽く今どんな依頼があるのかを確認だけしとこ」
俺はのんびりと
①一般人でも受けられる、街中で(依頼者の)作業の代行をしたりする
買い物とか、ペットの散歩とかかな。受注は冒険者じゃなくてもいいしね。
②常に特定の何かが募集が掛かっていて、
それを必要数持ち込めば達成になる
例えば、「薬草採取x10束」はこれ。
薬草を10束ずつ持ち込めば適用され依頼達成となる。
他には「ゴブリン退治x討伐証1個」討伐の証となるゴブリンの右耳を
持ち込めば達成となる。基本何個でもOKだ。
その分の報酬が得られる。ゴブリンはやっすいけどね
こんな感じのクエストは、いつも依頼(募集)が掛かっているそうだ。
③
「指定」された条件を満たした場合に達成となる。
例えば「家畜を襲うゴブリンを退治」
これは、依頼者に実際に退治したという確認が必要で、
討伐証とされるゴブリンの右耳だけでは達成とならないので要注意。
依頼者を騙したりしたら当然重いペナルティが課せられる。
そして誰かが先に依頼を受けたら、他の人は同じ依頼は基本受けられない。
これが通常クエストである。
例外としては「護衛依頼」などがそうである。
護衛に求められる人数が揃うまで募集が掛けられる。
④
「依頼の条件の何か」を
他の冒険者との競争にもなり、とにかく仕事の早さなど求められるので、
当然報酬も割高くなる傾向。
⑤
有名な高位冒険者にはこれが多い。
勿論報酬は高いだろう。色々面倒そうだけどねー
こんな感じかな?
実際見た限りでは、目を引く依頼は無かったので帰る事にした。
明日の朝また来よう!
そして
帰り道の途中、道端に薄汚れた
「(俺・・・動物は大好きなんだよね。特に犬と猫は)」
前世では、ペット不可の部屋に住んでいたから飼えなかった。
動物は癒しになる。そして俺を裏切らない。
俺が慌てて近づいても、猫は倒れたまま動かない。
微かに息などはしているので、まだ生きてはいるのだろう。
特に外傷は無いくらいとしか、俺には分からなかった。
だがきっとこれは危険な状態だ。何とかしなければ……。
どうしたらいい? 医者か??
この世界に獣医はいないだろうな。
……。
うん、いなかった!
「ヘルプ」で参照しても、やはり獣医に相当するものは街にいないようだ。
途方に暮れてしまう俺だが、猫の事を考えると時間に余裕はそれほど無い!
とりあえずダッシュで宿屋へと帰り、美人女将に相談してみた。
「うう~ん? そうね~、怪我はしないないみたいだし~、この感じだと~何かの病気なのかしら~? 猫ちゃん凄く痩せているし~、お腹空かせて栄養失調から~来ているものかも~?」との事。
もし、もし仮に、万が一億が一金田一。猫が病気だったらお手上げだ。
この世界には、猫の病気を治療してくれる医者は居ないのだ。
ん? 待てよ?? 治療???
治療と言えば、この世界には魔法があるじゃないか。
そう「回復魔法」や「状態異常からの回復魔法」がある!
教会に行けば、きっと魔法で治して貰える。
猫に魔法を掛けるのを渋られても、
そして俺は、大事に猫を抱えながら、暗くなり始めた道を走り教会へと急いだ。
……絶対にこの猫を助けたい!
リザルト
○スキル:高速擬態機動Lv1 が発現しました
○スキル:動物共感Lv1 が発現しました
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