第6話 冒険者ユウコ誕生とテンプレ冒険者♂
「ここが紅の海豚亭か……」
見た感じは、いたって普通の宿屋である。
紅とか海豚の要素はドコにあるのか。
俺の
この世界の謎が1つ増えた瞬間である。
「あの~~部屋、空いてますか? 私1人なんですけど」
宿屋の正面口から入り、俺は宿屋のカウンターにいる女主人にそう声を掛けた。
優しそうで年齢は30歳くらいの素敵な女性だ。オッパイデカイヨ
そう言えば、ここを教えてくれた衛兵さんは、部屋も清潔で女将も美人で親切だし、食事も美味いぞ! と言ってたなぁ~。これは期待して良さそう♪
『ええ、お部屋は個室も
と言われたので
「じゃあ個室で! 宿代とか食事っておいくらですか? もしかしたら1ヶ月くらいお世話になるかもしれないのですが」と詳細を話していく。
相部屋とか、多分そこで泊まるのは女性同士なんだろうけど無理無理。
俺が色々落ち着かない。(でも前世の俺はDTじゃないよ)
普通に会話するくらいなら問題ないけど。
個室が1泊素泊まりで銅貨4枚。宿泊客に出す食事は1食銅貨2枚。
だいたい1日で大銅貨1枚。1ヶ月で銀貨3枚くらいなら全然余裕かも。
ぶっちゃけ食事も睡眠も、今の俺には必要ないんだけどね(笑)
暫くの拠点として、住んでも良いかと思った俺は即1ヶ月分の宿代などを支払う。
長期宿泊のサービスで、食事に適当なオカズ1品無料で追加してくれるみたい。
本当に、ここは良い宿なのかもとしれない・・・と確信を深めた俺。
そして借りた部屋の鍵を預かり、清潔な部屋を見て問題が無いのを確認したので、
この街の冒険者ギルドへと向かう事にした。
まだまだ生活費には余裕があるけど、お金を稼ぐ手段は得ておきたい!
その前に武器と防具かな。
街娘スタイルで冒険者ギルドに行ってもね(笑)
そして無事、新人冒険者装備を整えた。
メイン武器は
雑貨屋でも、冒険に必要な道具を揃えた。
支払いは全部で銀貨7枚だ。意外と高かった……。
でも店主のオジサン達は、俺が愛想良くしていたらかなり色々オマケしてくれた。
可愛い街娘が冒険者になるって事で、店主も心配やら何やら話も沢山してくれた。
良い人達だった♪ 今後も御贔屓にして行きたい所存である。
そして自分の見た目は完璧な新人冒険者の誕生。
そして冒険者ギルドも、
ギルドの受付の
新人冒険者としてのレクチャーを色々受ける。
そろそろレクチャーが終わり、帰る頃になると(最低ランク冒険者の証である)
プレートの裏には俺の名前や、年齢などの簡素な個人情報が刻まれている。
ナルホド。これが俺の冒険者としての身分証になるらしい。
そうそう。そう言えば、冒険者登録をしようと並んでいたら
薄汚いオッサンが、気安く話しかけてくるなんて!
俺は
素早くワンパン決めたら、すぐに事態は収束したのだった。
……う、うん。一応ちゃんと手加減はしたからね?
(自分の戦闘力の高さに驚いた。ここまでとは予想外)
そして本日は何度も流される脳内アナウンス。多分レベルUPとかだろう。
「・・・うん、これも落ち着いてから確認しよう」
今ちょっと忙しい。
アナウンスを
女性冒険者は珍しいみたいで、PTとかも誘われたけど
「
そもそも冒険者ランク的に、街中
例えPTを組んでも旨みが少ない。
と言うか俺と、固定PT組むなんて実質無理じゃ?
臨時PTだけならともかくさ。
俺の存在的に。
この世界で、ずっとボッチなのかな……俺。
こうして無事、この世界に「女性冒険者ユウコ」
その正体は「人間に擬態したホムンクルスライム」が爆誕した。
【リザルト】
テレッテッテッテー♪
○スキル:交渉Lv1 が発現しました
○スキル:擬態戦闘Lv1 が発現しました
○スキル:手加減Lv1 が発現しました
○対人戦闘初勝利 によるボーナスExp100を獲得
○ワンパン勝利により 称号「ワンパン」を獲得しました
○称号「ワンパン」獲得により、素手での戦闘ダメージが上昇しました
○獲得したExpにより、レベルが3まで上昇
各種ステータスもそれぞれ上昇しました
○レベル上昇に伴い、カルマ値が+10x2上昇
一定のカルマ値を達成した為「恩恵」が強化されました
(最大HpとMpの1%上昇が付与されました)
○レベル3達成による、Exスキルの成長ボーナスを獲得
「学習、擬態、吸収、自己再生 物理耐性」それぞれのレベルが2に上昇しました
「ヘルプ」が強化され、ガイド音声に使われる声に新Verが追加されました
○レベルアップによる派生効果、ボディの活動エネルギーの超回復が発生しました
それにより本体のエネルギー容量の最大値も増えました
○新人冒険者となった事により、称号「Newbie」獲得しました
○称号「Newbie」獲得により、最大HPとMPが+5上昇しました
△総額銀貨10枚と大銅貨5枚を支払い
拠点(宿)と冒険者証、装備一式を入手しました。
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