第19話 泥に沈む黒い太陽

神のみちびきで旅するモーゼがその旅路の果て、黒い泥水(沼地)に沈む黒い太陽を見る。そこは没落の地であり、ツァラトゥストラが言う、アレクサンドロスのような英雄の象徴的没落を指し、もちろんその後、英雄の復活と不滅の命を表すエピソードがつづく。


この沼に沈む黒い太陽のモチーフは、なぜか僕に強い印象を与えた。(ユング「変容の象徴」頁385)

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