第3話 夜
柔術を終え、道場を出ると、大体は23時半を越えている。これから家に帰って風呂やら飼っている生き物の世話やらしていると、睡眠時間は6時間を切るだろう。
それでも、夜というのは何となく楽しいものだ。
学生時代、毎週火曜の深夜にはサンデーを買いにコンビニまで行っていた。
MDで音楽を聞きながら、急な坂道を自転車で駆け下り、誰も居ない田舎の県道を行く。
今は週三回、カーステレオで音楽を聞きながら、渋滞など存在しない山道を行く。
この、仕事や学業、ネットや他の何もかもから解放された時間が、なんとも言えず好きなのである。
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