第6話 最初の友達が出来た

僕が数字に夢中になったのには理由がある


元々ひとり遊びが好きだった。


そして きっかけは お母さんがくれた。

僕が子供のころ、お母さんは 自宅で塾をしていたのだ。


お母さんは 小学生や中学生を対象に

国語や算数などを子供たちに教えていたのだ。


僕は幼少のころから、自宅に子供たちが沢山来て

お母さんに教わる様子を遠目で視ていた。


恥ずかしがりやなので、仲に入っていく事が出来ないのだ。

遠くから みんなが楽しそうにノートに記入している様子を

僕は 遠くから覗いていた。


そんな僕だけど、ひとり遊びが好きなので

最初は本を読んだりして過ごすことが多かったのだけど


いつの間にか お母さんがくれた1冊の算数の本が好きになり

そこから 「数字」がお友達になったのだ。


数字というお友達は とても僕を楽しくさせてくれて

何時間 遊んでいても 飽きなくて とても僕に優しかった。


それに 数字は 僕の信頼できる友となり

僕に素晴らしい出会いまで 連れてきてくれることになるとは。。。


子供のころは 友達が出来た事が嬉しくて

そんな事まで 想像もできなかった。


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