第181話 日本SFの20年代
今から20年台のSFを想定するのは難しい。
10年台は、やはり情報化社会とか、
知的、記憶などに力が振り向けられたかな、
とぼんやりと思う。
宮内悠介さん、藤井太洋さんなどですね。
アニメ界隈でも、「PSYCHO-PASS」のように、
管理社会、精神の解析、など、情報の管理や押し付けのような要素が見えます。
20年台、何を描くのかは、
あるいは保護主義とか、自国第一主義のようなものを起点にして、
新しい国のあり方を模索するでしょうか。
外交をしない国がテーマとか、
あるいは外交という概念そのものが存在しない、
戦乱に近い世界観が、現出するか。
そういう世界観だと、
今度は地下組織、地下情報網なんかを、テーマに、
人間同士の本当の結びつきを描く手法もある。
ちょっとオーウェルの「1984年」の、
換骨奪胎に近いかな。
サイバーパンクが復権するかは、
新しい架空の科学技術によるのかな。
ちなみに、僕が20年台に期待してる日本SFは、
神林長平さんの「戦闘妖精雪風」の新刊と、
月村了衛さんの「機龍警察」の新刊です!
早く出してくれぇー。
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