【閑話】最初の1Pで差がつく


 さて、今回は一旦閑話としまして。しばらくこちらの企画を放っておいたのですが、読んではいました。メモしてないだけで。ホントだよ!


 というのも、やっぱり気になってしまうのが物語の『最初の1P』ですね。私自身も大きな課題なのですが、序盤で読者を惹きつけられるかられないか、でかなり変わってきますね。


 最初が読みにくいと、それ以降はどんなに面白くとも読み進められない。逆に、最初が面白ければいつの間にか最後まで読み進めちゃってる。まあ、最初で読者を惹きつけられる書き手は最後までしっかり書けるのでしょうが。


 で、これはあくまで個人的な趣味趣向の観点ですが。私が読み進められなかった作品の特徴を書き出しちゃいますね。作品をディスらない、というのがこの企画の約束事ですからどの作品がどうこうは書きません。ぶっちゃけ企画以外の作品で思ったことも書いちゃいますんで! あしからず!


 ではまず、『何の引っ掛かりも感じないはじまり』の作品。ファンタジーで言うと、勇者である主人公が故郷の村でおだやかーな日常から始まる、みたいな? いや、良いと思うんですよ。でもねー、ぶっちゃけ退屈じゃないですか? ありふれてるっていうか。


 概要とかで読者を惹きつけられているならまだしも、それ無しでそういう始まりだと次へは進めないかなぁ……やっぱりちょっと不穏だったり、笑えたり、なんか気になる、みたいな引っ掛かりがないと読み進めるのは難しいかな、と思います。


 次、『作者だけが突っ走りすぎてる』作品。これもファンタジーやSFが多いでしょうか。よく言うじゃないですか、序盤で世界観設定やらをずらずら書くなって。それはもちろんそうなんですけど、私がよく思うのは『作者が思っている以上に読者はクール』っていうことですかね。めっちゃ冷めてます。ひえひえです。いや、大好きな作家の新作を発売日に買ってその場で読む、みたいな読者はホットですが。自分の作品においてそんな読者どれだけ居ると思います?


 だからねー。初っ端からど派手かつその作品オリジナルの魔法とか武器とかをふんだんに盛り込んだ緊迫のバトルシーンとかで始まっちゃう作品はちょっと……ね。「???」ってなってそっ閉じかもしれません。


 ていうか、やはり小説は文章であるということを意識すべきですね。考えてみれば、エヴァンゲリオンだってシンジくんが即エヴァに乗り込んで戦うのではなく、ボロボロになった街で呆けていたら美里さんが迎えに来て車で爆走するところから始まりますし。ハリポタも、静かだけど不思議で意味深な夜のシーンから始まるじゃないですか。


 そういう感じで、退屈ではなくかつ読者を放置しない導入ができるようになりたいですね。


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