第4話 誕生日プレゼント
「あはははっ。やっぱり面白いです。おじさん」
ベットで少女、深海明日香が笑っていた。
「いや、誕生日は普通家族と祝う物じゃないの?」
俺がそう言うと、
「いいんですっ!もう二十歳なんだし。お父さんもお母さんも
過保護すぎです」
足をジタバタしながら怒る。
「そうか、朝ごはんは食べてく?」
「いいんですか?」
彼女が俺を見た。
「いいよ、待ってて作るから」
「あの、その前にシャワー浴びてもいいですか」
「え、あ、ああいいけど」
「焼き鳥の匂いが染み付いちゃって」
恥ずかしそうに彼女が言った。
「ごちそうさまでした。あのさっきの話の続きなんですけど」
「さっきの話?」
「誕生日の話です」
「ああ、それが」
「お願いがあるんです」
悪戯っ子みたいな表情で彼女が言った。
俺はすかさず言った。
「お断りします」
「えぇ〜、なんでですか」
「いや、関わりたくないし」
「人でなしさんですね、おじさん」
ふくれる彼女。
「ええそうです」
「今日は土曜日ですし、1日遅れですがプレゼントが欲しいです」
聞いちゃいねぇ、芸能人は心が強くないとやってけない職業らしい。
「・・・で?」
「私とデートしてください。もし断ったら私の裸を見た事を
言いふらします」
ニコニコしている悪魔がいた。
「・・・はい」
もちろん俺は断れなかった。
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