第12話 Fランク冒険者の日常⑫
教会へやってきた。教会の入り口にいる新人のシスターが募金箱を持って無言圧力を掛けてきていた。私はポケットに入っていた銅貨10枚を募金箱に投入した。
「ありがとうございます。良い一日でありますように」
昼過ぎのため、銅貨10枚が良い一日ではなく半日へなると良いなと思いつつ教会の入り口を開けた。
「お久しぶりです。シスター」
「お元気そうで、またいつもの銅貨10枚ですか。たまに銀貨1枚までいかなくても、銅貨50枚くらい募金する懐をみせてほしいものです」
シスターはかなりお金にがめつい。募金箱に入ったお金を聞き耳立てて、さりげなく募金額増量の交渉をしてくる。
昔は銅貨1枚だったが、毎度毎度ちくちく言ってくるシスターに負けて、今は銅貨10枚に落ち着いている。たぶん、銅貨50枚を募金する日も近いと感じている。
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