妄想

その頃あたしは介護の仕事をしていた。

でも感覚がすごく過敏になり、職場の人たちのおしゃべりが全部私への悪口に聞こえる。辛くて苦しくて、逃げだしたかった。だから孤立していた。

私を奴隷のようにこき使う男子がいた、彼のいうまま、わたしは人以上の仕事に忙殺されていた。彼は私に自分のやるべき事押し付けて自分は仲間とおしゃべりしている。悔しかったが逆らえなかった。

それから自分の携帯が盗聴されていると思っていた。私の個人情報は全部職場の人たちにバレている。検索履歴は全部見られている。例えば私は上野樹里がすきなんだが、それも全部悪い情報として伝わっていて上野樹里は今私のせいで仕事を干されていると思っていた。限界だ。何がすき、何が嫌い、何があった、何が苦手か、全部見られている。私は逃げるように運転して出来るだけ遠いところへいき、携帯を買い換えようとしたが、入った携帯ショップで免許証の提出を求められる、ここでも私の個人情報は盗まれる、携帯を新しくするのを諦め逃げた。

もう死ねという事なんだ。

私は逃げるように職場を辞めた。嫌な顔をされた。そのあと、遠い山の中に旅した。飛び降りれそうな崖を探した。危険と書かれているような場所にきた。一人で安全の為の枠をよじ登り超えて崖に面して立ち、さあ飛び降りよう、人生終わらそうと、本気だった。だが、崖下は岩がゴツゴツしていてとても痛そうだった。足がガクガク震えてきた。怖かった。あたしは飛び降りるための勇気がなかった。身の回りの整理もしたし、遺書も書いた、後は落ちていくだけなのに、怖かった。

15分くらい経っていた、車が行きかえっていた、その中で、止まって声をかけてくれる人が五人くらいいた。

何してるの?危ないよ。

危険を察知した彼らは、車から降り私の方へやってきて説得しながら近寄ってきて、男の人数人で私を羽交い締めにした。そして安全な場所まで私は抱えられて戻された、警察が来た、パトカーに乗せられ、実家に帰された。自殺未遂になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます