大学時代の黒歴史
大学時代の黒歴史
統合失調症がひどかったころ。
まずは大学時代のころにさかのぼる。
うつうつとした気分と寂しさがとてつもない重さで襲ってきた。
誰かと一緒にいないと寂しくて寂しくて、でも友達といても心を開けなくて人がいるのにずっと孤独をかみしめていた。
大学から親元を離れ一人暮らしをし始めたからかもしれない。
それまで何か嫌なことがあったら母親に何でも相談していたのだけれど
それもできなくなってストレスをため込むようになった。
ただいまと、家に帰ってきても誰もいないし真っ暗な部屋は殺風景で朝の食事の片づけさえできていない。
それに大学では友人が一人もできなかった。
一緒に行動している人はいたけれど、それはたんに形式上のことでまったく仲良くなれなかった。
そしてそのころ宗教の勧誘が来た。
エホバの証人だ。さみしかった私はエホバの人に話し相手になってもらい家に入れるようになった。
しかしエホバはいろいろと問題を抱えている。特に顕著なのが、就職をしないでエホバの活動に熱心にならなければいけないということだった。
私は正直自分で活動していくためにがっつりと働きたかった。エホバの人たちは親切だったが、野外奉仕と称して毎日くだらないおしゃべりの散歩を繰り返している。
信者獲得のために動いているのだ。
そんな宗教では一般企業でしっかり働くことは良しとされない。そこが嫌で、エホバさんからは離れていった。
友人と、形だけのデイズにーランドに行った。待ち時間は60分なんてざらである。
そんな待ち時間に会話が全く弾まなくてただただ苦痛を味わって乗り物に乗っても何の感動もなく
ただ、ディズニーに行ったという実績だけが大学生時代の履歴書に残された。楽しくなかった。
そのうち、鬱気分がひどくなっていった。何をしても楽しめない。頭の回転も悪くなっていって大学の一個の強化で赤点を取ってしまった。再受講しなければならない。
どこかから回ってきたカンニングペーパのおさがりのコピーがよれよれになっていて惨めだった。
私は精神を病んでいた。4年間の大学生活で教育実習があったのだけれど、その時は無理矢理にテンションをマックスにあげて
自分らしくない演技をして乗り切った。
実習先の先生に言われた言葉が心に突き刺さっている。
「子供に媚びるのはよくない。」
私は子供に媚びているように周りから見えるのだ。ショックだった。
教育実習で4人グループになっていたのだが、私を除く3人には子供たちがなついていた。
授業も熱心に聞いていた。
ただ私だけが周りに子供たちが寄ってこなかった。子供は正直なので嫌いだ。授業も、やってるうちに何が何だかわからなくて
算数の分数の割り算をごちゃごちゃにかき乱してしまったことも黒歴史の一つである。
とんでもない教育実習だった。何とか単位は取れたのだけれど、それはきっとお情けだったのだろうと思っている。
教育実習がそんなに最悪だったから私は教員になることをあきらめた。
未来ある子供たちを、こんなハズレ教師がごちゃまぜに壊してしまってはいけないと思った。
それでも塾のバイトなんかをしてみたが、やっぱりそちらでもうまくいかなかった。
私は教育の場にふさわしくない人間だということを思い知った。
教えている子供を泣かせてしまったことがある。そのことがだいぶショックで、そこまで私の授業は嫌なんだなと自己嫌悪に陥った。
就職、どうしよう。
不安で不安で仕方なかった。
BGMはアメイジンググレイス 本田美奈子
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