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和久田 徹
高校生。《フェルミの子》。
高校入学と同時に武藤と出会い、内心女神のように崇めながら同時に手ずから彼女を縊り殺すことを望むようになる。しばらくの間悪夢に悩まされていたが、フェルミとの契約を経て実存の危機を脱し、「どちらかが《パルタイ》ら《超常》とかかわる時は必ず連携する」ことを武藤と約束した。
二月の初めから近所付き合いを続けているフェルミに、人間と《パルタイ》という種族の差を度外視して友愛の情を抱いている。
武藤 陽子
高校生。
色素を持たずに生まれ肌を覆い日傘をさして過ごしていたが、通院先の小児癌患者が空色の《ビオス》と契約したことによって尋常の身体を得る。契約に従い魂を奪われた友の遺書の形で真相を知り、「空色」を殺すため召喚の為の儀式を行ったところ、同じく《ビオス》の都村と契約することとなった。夭折した上の友人の願いによって《呪い》を受けており、一年後に「空色」を殺し、都村に魂を奪われるその直前まで、彼女の肉体に傷を付けることは誰にもできない。
パルタイはじめ《超常》をたやすく斬り裂く爪をはじめとする《黒兎》の力を有する。隠れてパルタイを追っていたところを和久田に見つかり、一時は口封じや取引に走るも、最終的に共同戦線を結ぶことを決めた。
西門 光生
和久田の中学時代からの知己。四月の半ば過ぎまでの約二週間は体調を崩した和久田を心配しながらかつてのような《正義活動》を再開しないか打診していたが、ゴールデンウィークの事件を経て後者についてはさほど言わなくなっている。
川原 華
和久田、武藤、フェルミも加入している高校のクラブ「独逸部」の一員。《超人》というドイツの思想家由来の概念を知ろうという和久田(とフェルミ)を追って加入した武藤の三人とは異なり、川野自身は《パルタイ》をはじめとする超常現象とは一切かかわりがない。
フェルミ
【1】青《流転》フェルミ。
最初に生まれた《パルタイ》。「母親になる」「何らかの自己複製」という願いを持っており、特異な願いを持った和久田に接近、彼に《鎧型のザイン》を埋め込むことで未来における《超人》の完成とみずから《超人》の母になることを計画する。
本来和久田の《鎧型のザイン》は彼の願いをいわば燃料代わりにしてしか駆動しないが、《パルタイ》が付近にいると自動で起動準備が開始されるように改造を施した。「かわいい子には旅をさせよ」と放任主義で、和久田はこれまでに三度《パルタイ》と交戦している。
マリヤ
【3】赤《虚実》マリヤ。
第三のパルタイ。蛇のような挙動と幻覚を引き起こす剣を駆使する女のパルタイと、二メートル大の巨大な鶏に化け硬質化した羽根を発射する能力を持つ男のパルタイの二人で、ひとつのパルタイとして構成している。ゴールデンウィークに和久田らと交戦し、パルタイ初の死者となった。
ガドリン
【6】黄《捕食》ガドリン。
昏睡状態のパルタイ・ジーボーグを匿うため和久田に協力を願い出る。強力なパルタイ・ニコラウスと敵対し、現在ほとんど孤立無援の状態にある。
ジーボーグ
【11】マゼンタ《持続》ジーボーグ。
発生以来昏睡状態にあり、主にニコラウスによって殺処分が決定されたが、不服とするガドリンによって保護されている。
コンラート
【8】黄緑《延長》コンラート。
南印系の色の黒い男の姿をしている。フェルミとニコラウスの対立(後述)からは離れた位置にあり、ガドリンらに協力の意志を示し姿を現す。
ニコラウス
ドラゴンを《ライプ》のモデルとして持つ強力なパルタイ。ジーボーグを殺すことを提案し、ガドリン諸共抹殺しようとする。人間にヂングの形で力を分け与えている。フェルミとは《超人》に至るための方法にかんして対立している。
《パルタイ》
「対価を払うことで願いを叶える怪人」の噂の形で流布している一団。対価は彼らに言わせれば《生命への意志》、契約した人間の魂である。
人群れに紛れる人間の姿と、人間と交渉する《パルタイ》としての鮮やかな髪と瞳の姿、そして異形の姿の三パターンに
ふれた物体の運動の向きを変える、人間の体内に忍び込み支配権を奪うなど人智を離れた超能力を持つ。この力は上の三つの姿のうち後二者の状態で使える他、一部を器械に込めて人間に貸与することもできる(パルタイはこれを《ヂング》と呼んでいる)。
彼らの最終目的は《超人Uebermensch》になること。「《パルタイ》と人間の相の子」であり、《生命への意志》を集めより多く取り込むことでこれに到達しうると考えられていたが、フェルミは逆に人間を《パルタイ》に近付けるアプローチを思い付き、和久田の心臓に《鎧型のザイン》の核を埋め込んで自らの《子》とした。
フェルミを含めてその発生の過程を十全に把握している者はおらず詳細は不明だが、噂の形で人間にその存在を知られていることが彼らの存立基盤であるらしいことが推測されている。
脳ではなく力の結節点である心臓が最重要器官であり、ここを武藤の《黒兎》の爪で斬り裂かれたマリヤはその一撃をもって束ねていた《意志》もろとも消滅し、《パルタイ》最初の死者となった。
《ヂング》
《パルタイ》が自らの力を封じ込めた器械、また器械が展開する力、力が展開した様態。彼らが近しい人間(当然多くは契約した人間である)に自らの超能力を分け与えるために使う。通信機・発信機の役割も果たし、併せてゼンダーと呼ばれることもある。
《ザイン》
魚類、両生類を含む動植物をモデルにつくり上げられた生物機械。器械である《ヂング》と異なり、生物を模しているので、《パルタイ》とも契約した人間とも独立して動くことが特徴。魚類を模しているものは水中を泳ぐように浮遊する。
『怪人』『GANGSCHATTEN』共に《ザイン》が登場するが、《パルタイ》は契約者の願いを叶えれば何でもいいので必ずしも手間のかかる《ザイン》を用いる必要がなく、実のところ両者はかなり特殊なケースである。《ヂング》は《パルタイ》の力の因子のみで構成されているが、《ザイン》は契約者と《パルタイ》両方の因子(=Personauskunft)を含んでいる点が違っている。
《鎧型のザイン》
フェルミが計画・提案した「《超人》に至るためのもう一つのルート」。人間の《意志》を多量に摂取することで人間と《パルタイ》の平衡状態に至るというのが発生当初の《パルタイ》らの《超人》化プランだったが、フェルミは逆に《ザイン》を人間に纏わせその力に順応させることで《超人》を作り出すことを提案し、和久田徹に《ザイン》を与えることで実行に移した。
この計画には賛否が分かれており、反対派のニコラウスやフリオロフは《超人》化という《パルタイ》の目的が人間によって果たされることに対する危機感・反感を抱いている。しかし彼らもこの計画については(フェルミが明かしたところの)「《超人》に至るための第二のルートである」ことしか知らず、和久田徹の肉体深くに《ザイン》の駆動部が埋め込まれていること、願いを叶える者である《パルタイ》のフェルミが自ら「母親になる」という願いを有していることは知らない。
《ライプ》
非現実の獣、いわゆる幻獣をモデルとして持つ《パルタイ》の第三の姿で、彼らの三つの姿のうち唯一特別に名前がついている。全身が《パルタイ》の持つ特殊な力のいわば噴出口であり、たとえばマリヤの硬質化した羽根を飛ばす能力は第二の姿では手先から前腕の範囲から展開されるが、《ライプ》の状態では全身から展開することが可能である。
《ビオス》
武藤が契約した、《パルタイ》とは似て非なるもの。魂を賭けることで契約者の願いを叶える性質は《パルタイ》と変わりないが、「運動の向きを変える力で交通事故を誘発する」「超能力で昏睡させた人間を拉致し暴行する」といった「現実に不可能でない方法を超能力で代替する」《パルタイ》とは異なり、先天的に決定された人間の肉体の構造を一夜にして変えるほどの奇跡に等しい力を持つ。
《超常》
武藤による《パルタイ》と《ビオス》の総称。
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