第13話、鬼祭りについて行けない件について

最上とハルカは柿崎の後について行きながらいろんなことを話し合うのであった。元の世界のことやこの世界のことなど話し合いなどをしていきながらついに鬼の集落に到着するのである。



そこは組み立て式の家であるがどこか和風を感じられる家であり集落全体を見ても和風を感じ最上はやはり鬼だけにあって和風派なのかなと思いながら歩いて行くのであった。




そうして族長にふさわしい家にたどり着いたのである。そこは本当に日本の屋敷見ないな場所であった。最上は族長にあいさつしに行くのですかと尋ねてみたら柿崎が



「ここは某の屋敷でござるよ。まあ、族長でござるから間違いはないでござるが・・とりあえずここでゆっくりとしてもらっても構わないでござるよ。」



そう言って柿崎は皆にハルカが先ほど言っていた。用件を伝えるためにその場を後にするのであった。



二人だけになった最上とハルカは話をしながらでも待つことにした。ハルカは鬼の屋敷に行ったことはないみたいで不思議な家だなと思っていたみたいであった。その一方、最上は日本風の屋敷だなと特に変わった反応がしていなかったのでハルカが尋ねてきたのである。



「紅龍さんはあんまりこの家が不思議に思っていませんか。もしかして鬼の屋敷に来たことがあるのですか。」



「いや、鬼の屋敷に来たのは初めてだが私の元々いた世界の日本と言う場所では別にこのような家は珍しくない。まあ、ここまで古い文化面が強い家ではないが近い家なら見ようと思えば探せば見れるレベルだからな。」



「・・・そうなるとあの柿崎景家さんはやはり・・・。」



「まあ、間違いなく元日本人だろうな。名前も日本人風だしそれに仕事場の友人、吉田将也が歴史好きでいろいろと話していた中であの柿崎景家の話もあるし、ほぼ、戦国時代に上杉謙信の家臣であった、柿崎景家に間違いはないだろうな。」



二人でそのような話をしながら待っていたら足音が聞こえてきて扉が開いて出てきたのは柿崎景家であった。それはとてもうれしそうな表情であった。



「紅龍殿、ハルカ殿、これから鬼祭りが開催されるでござるがせっかくなので友好の証として参加していただけないでござろうか。かなり楽しい祭りでござるよ。」



二人は少しばかり考えたが、最上がここは柿崎が言って通りにハイエルフと鬼の友好の証として参加するべきだと思いハルカにそう考えを伝えてハルカも賛同して参加をお願いするのであった。



これを引き受けた柿崎はわかったでござると言って走ってどこかに行ってしまったのである。最上は祭りの準備があんまりできていないだなと思いながらもこちらでも祭りの余興にでもできそうなことはしようと思いハルカと準備をし始めた。



まあ、こちらも本当に祭などするとは思っているはずもなく仕方がなく陰陽術で手品みたいな芸でもやってみるかと思い練習をするのであった。



それから数時間後、なんとか祭などの準備を終えた鬼達であったが疲れきった表情をしていた。



しかし、いざ祭りが始まると先程の疲れは何処に行ったと言いたいぐらい元気になっていた。



最上はこれも鬼の特徴なのであろうかと考えながら祭に参加をした。司会者がいるみたいで見てみたら……



「どうも柿崎景家さんに誘われて参加しました、ハルカと言います。よろしくお願いいたします。」



ハルカー、どうして初めて来た鬼の集落でそんな気軽に話せるのー。おかしいでしょう、ハイエルフと鬼とはそんなに仲が良いイメージがないのですけど。それに鬼の方も良い印象与えないからやめた方がと最上は必死に心の中でそう思っていたが



「いいぞ、お嬢ちゃん。その勢いでどんどん行こうぜ。祭りだ、祭りだ。」



どうやら鬼たちはその方が良いみたいであった。そのことも分かってハルカはそのような行動をしたのであろうか。最上はそう思いながら祭りに参加した。



内容は踊りや歌などいろいろしながら祭りは進んでいった。正直に言って最上は鬼たちのテンションについて行けずにおいて行かれている感が半端なく感じていた。その一方でハルカはノリノリであった。



最上は早く終わってくれないかなと密かに思い始めていた時にであった。最後に恒例行事に宝探しをするみたいである。これなら一人でも探せるからいいかなと思い参加をした。



柿崎の合図に参加した鬼やハルカなど一斉に動き出した。一応、最上も探しながら誰も来ていなさそうな場所を探し始めた。



そこは静かな場所で比較的に小川と呼べるものがあり綺麗な自然が広がっていた。最上はそれを見ながらここ最近のことを整理し始めた。



ハイエルフにあったり恐竜みたいなものに追いかけられたりとんでもない化け物にあったりハイエルフの集落に行ったり陰陽術を覚えたりしながらドラゴンと戦ったりいろいろとあったなと思いながら休んでいたら



後ろの森の奥から大きい動物であろうの声が聞こえたのである。しかし、聞こえたと言っても弱弱しくかなり衰弱しているようにも聞こえた。最上はそれが気になり声が聞こえたほうに向かったのである。



そしてその先にいた者はこの世界で最初に命の危機をさせてきた、恐竜みたいなやつ、ジュラークが大きな傷を受けた後らしく今にも息が切れそうなほどであった。



最上は命の危機をさせてきた相手とは言えここまで大きな傷をしていると助けたくなり陰陽術で回復することが出来るかなと思いながら唱えるのであった。



「来たれ、来たれ、祈るのは生命の輝き、臨、兵、闘、者。」



そうしてジュラークに向かってやってみた結果先ほどよりかは傷が良くなっていた。最上はよしこれである程度まで回復させたら逃げるかと考えながらも少し疑問に思ったのである。



それはこのジュラークはこの辺では食物連鎖の中ではトップに近い位置にいるはずなのにここまでやられるのであろうか。自分たちが陰陽術で傷などを負わせたがそれでもそこまで弱ることはないと思いつつ回復させるのであった。



最上は気がついていなかった。その傷を負わせたものが近くにいたことにそれがまた戦いの引き金になることも・・・・



最上紅龍


今回の成果


鬼の集落は和風建築

鬼祭りはかなりハイテンションなもの

ハルカがそれについて行けるほどの持ち主

大きな傷を負っているジュラークを発見

最上、陰陽術で回復を成功させた




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