第11話、地上に出ればこうなるよね
いろいろと最上たちはしていたために予定よりも一日遅れて奥の集落にある場所に向かいだしたのであった。もちろん、最上は予定より遅れたことは自分のせいだと考えており素直にハルカに謝ったのである。
一方、ハルカはそのことは気にしないで行きましょうと言って気にしないでいたのであった。それには理由があったのである。
実は最上に対していろいろと自分も誤魔化しているところが多く最上を責める気になれなかったのであった。その後ろめたさは・・・自分の欲望のためにいろいろとやってしまったことである。
二日前に最上が修行をしている時に謝ってこちらに被害が出た時もその時に抱いた感情は怒りよりも恐ろしく・・・この状況を使えばラッキースケベぐらいなことをしてもバレないじゃないかと思い自らも怒ったふりをしながら水の陰陽術で最上の服を濡らして喜んでいたのである。
しかもしばらくは気を失っていたのでその間はやりたい放題であった。ハルカはもうお腹いっぱいです、ありがとうございますという気持ちにその時はなったが冷静に考え直してバレたらやばいことになると気がつきこのことを忘れさせるためにももうそのことを掘り返さないようにするための行動であった。
もちろんのことそのようなことを考えているとは最上は予想もしておらずただ、二日前のハルカに間違って当ててエロいことをしてしまったという後ろめたさ・・・この二人はある意味、最高のコンビだと第三者が居たら間違いなく言うであろうが生憎なことにここに第三者は存在しておらずお互いに気がつかなかったのである。
そんな二人がようやく鬼の集落に向かいだした。もちろん危険なこともあるかもしれないと思い二人は子竜をテントがある地下の草原に待っていてと言うのであった。それは地上に出れば子供の竜なんて危険だらけであるから
それを裏付けるかのように今、二人が置かれている状況はまさに大ピンチである。会いたくない恐竜みたいなやつ、ジュラークに早速、出くわしてしまったのであった。
二人は必死にただ必死に逃げていた。もし、追いつかれたらアイツの晩御飯になるだけだと思い生きるために必死に逃げていた。
「ごめん、ハルカ。この状況、何とかならないの。」
「むしろ、こちらが聞きたいぐらいですよ。せっかく楽しくなつてきたのにここで終わりたくないー。」
「安心しろ、それは俺もだー。こうなったら俺が囮になるからハルカはその間に陰陽術でも準備でもしていてくれ。」
そう言ってわざとジュラークに目立つような行動をしながら最上は逃げ出した。もちろんジュラークはそれが目に留まり最上に向けて走り出したのであった。
ハルカは最上が作ってくれた時間を無駄にするわけにはいかないと思い早速、陰陽術の発動準備にかかった。周りになんとも言えない物が集まってきて素人が見てもかなりやばい物だと感じるほどである。
流石にジュラークもその気配に気がつきあちらから攻撃しないとやばいと本能みたいなものがささやいたのか、最上を追うのをやめてまっすぐにハルカの方に向かって突撃をしたのである。
これを見た最上も教えてもらった陰陽術で気を引こうと唱えたのであった。
「来たれ、来たれ、望むのは生命の灯、臨、兵、闘、者。」
最上は陰陽術を発動して出た火炎はジュラークに襲い掛かり体の一部が燃えてそれを消そうと転がり始めたのであった。
最上はハルカに対して今だーと叫びそれに答えるかのようにハルカの恩みゅずつも発動したのである。
「命の輝きよ、その輝きで相手を純倫せよ、臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」
最上が出した炎よりもさらに大きく火力もけた違いの威力であった。ジュラークはこれをまともに受けたかのように思えたがなんと近くの川で飛び込み、ある程度防いでしまったのである。
しかし、このままでは負けると本能がそう感じたのか二人に対して威嚇みたいな咆哮をしてからその場から逃げ去ったのである。
二人はこれで一安心ができると思い歩き出そうとしていたら空から聞いたこともないような大きな方向が聞こえてきたのである。最上はまたやばいのが来ているじゃないかとハルカに尋ねてみたが
そのハルカも聞いたこともないような咆哮であったのである。最上は一体、どんな生物なのであろうかと考えていたら向こうからすがたをあらわしてくれたのであった。その姿はまさしくドラゴンの中のドラゴンと言うべきものがそこにいた。
最上は間違いなく、あれは戦ってはいけない物だと本能がそうささやき逃げようとしていたが向こうのドラゴンの標的は最悪なことに二人らしくまっすぐに空から降下してきて二人を捕食しようとしたがなんとか二人とも避けきった。
しかし、危ない状況のことには変わらず。大きな羽を閉ざしてこちらを確実に仕留めるために地上に降りたのであった。
最上はやばい、この状況はどちらが死ぬまで囮でもしないと逃げきれないぞ。もちろん、その囮は自分になるがな。さて、魔法みたいなものも使えたし彼女みたいなものもできたし、後悔はあるが・・・少なからず、ここに来る前よりかは少ないか。
そう覚悟を決めて囮になろうと飛び出した瞬間、大きな巨木の上から何かが降ってきたのである。それは人にも見えたがよく見てみると少し違うところがあった。
それは頭の上に角があるということであった。最上はもしかしてこれがハルカや族長が言っていた、鬼なのかと疑問に思いながら見ていたら。
「何、弱者をそこまで追い詰めて楽しいのでござるか。それよりも某と戦ったほうが良いでござるよ。そこの龍、越後の国、最強の武人だと言わされてきたこの柿崎景家が相手になるでござるよ。」
柿崎と名乗る男はドラゴンの上から降りてきてそのまま、ドラゴンに乗ったのである。ドラゴンの方も乗ってきた柿崎を振り落とそうと暴れまわったりしてさらに不安定のはずなのに飛び上がったりしたが柿崎は振り落とされないようにしながら持っていた薙刀みたいなやつでドラゴンの体、全体を切り刻みながら最上たちの方に落ちてきたのである。
着地はうまく決めて最上たちに対してこう言うのであった。
「この鬼人となりさらに強くなった、柿崎景家様が来たからにはもう安心でござるよ。」
自分のことを最強の鬼人と名乗る男、柿崎景家と言う男は笑いながら二人に自己紹介をしたのであった。
最上紅龍
今回の成果
お互いがかなり仲がいいことがわかる
最上が陰陽術を実戦で初めて使った
ジュラークを撃退した
とんでもないドラゴンが出現
鬼人の柿崎景家が助太刀に来た
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