第10話、ハルカとの平和な一日

とりあえず最上たちは最上が最初の日に泊まった場所に戻ることにしたのである。そこでは誰も邪魔にされないことと鬼の集落がこの先にあると言うものであるからここで少しぐらいここまでくればゆっくりできると考えた。




それにあの場所が子竜に気にってくれるかを知りたいためでもあった。もし気にってくれたなら多少の放し飼いも出来て安心して元の世界でも暮らせる。その二つの理由と共にハルカのことをもっと知りたいと想いもあったがそれに気がついていない紅龍であった。



一方、ハルカの方もこの機会にもっと最上と仲良くしようと計画をしていた。まずは世間話をしながらどんどん最上の好みや趣味などを探して仲良くしていく考えであったがすでにハイエルフの時点でかなり好感度が高いことにハルカが気がついていなかった。




そんな二人が地下の空間と言うより草原に近いその環境は子竜にかなり気にってくれたみたいであった。最上はとりあえず大変な事態にはならんそうで良かったと思いながらさっそく周りの小動物の観察を始めるのである。



その様子を見ていたハルカが最上に声をかけるのであった。



「紅龍さんは小動物の観察が好きなのですか、確かに愛らしさがありますからね。私も好きですよ、小動物の観察は・・・まあ、あなたの方が一緒にいたいですが。」



「うん?済まない、最後辺りがよく聞き取れなかったが何か言ったか。まあ、自分の世界にいない生き物がいたら観察せずにいられないから。もうしばらくは観察をするつもりだ。」



「わかった、その後は私に付き合ってよね、紅龍さん。」



「それはもちろんなことだ。ずっとここでゆっくりするわけにはいかないからな、使命も一応、できる限りの努力をしておかないと。」



二人で小動物の観察と子竜の観察をしながらゆっくりと過ごすのであった。しばらくしてから最上がハルカに対してお願いをするのであった。



「すまない、ハルカ。俺に陰陽術を教えてくれ。ここで少しでも戦力なっておかないと明日からまた地上で歩いて行くからアイツとあったら逃げるだけにはいきたくないから・・・どうかお願いいたします。」




ハルカは個人的には明るい話をしたいところであったがここで最上のお願いを聞いておけばさらに好感度が上がると思い素直に最上に陰陽術を教えてあげたのであった。



陰陽術、その方法はいろいろとあるがその中でもある程度扱いやすいのをハルカは最上に教えることにした。その陰陽術は九字のやつである。


臨(りん)・兵(びょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)



などが有名である。ハルカはすべてを唱えなくても発動ができるのですべてを唱えなくてもできるがすべてを唱えたほうがもちろんのこと威力はすごいであるがいきなり最上にすべてを教えるのは厳しいと思いまずは最初の四字までにして教えることにした。




最上もいろいろと苦労しながらもハルカの説明を聞くのであった。そうして教え終わり次に練習に入るのである。




最上が必死に念を込めながら頭でイメージをしながら唱えるのであった。



「来たれ、来たれ、祈るのは生命の源、臨・兵・闘・者。」



そうして出てきたのは多くの水であった、なんと術は一発で成功をしたのである。最上は嬉しそうに報告しようとしてハルカの方に見てみると先ほどの水のせいで大惨事になっていたがそれよりも最上は



ふ、服が濡れて、かなりエロいー。特に胸にどうしても視線が行ってしまうほどにエロい、やっぱり陰陽術は最高だ。




最上の頭の方もいろんな意味で大惨事になっていた。もちろんのことハルカに怒られましたが最上は濡れてエロい格好になったハルカを脳内画像保存をするために全然、頭に入っていなかったのであった。




それからはテントを直したりさらに夕食の準備に入ったりいろいろとしながらあっという間に時間は過ぎていくのである。



夕食後、再び最上は練習に入るのであった。もう一度ぐらいの長さでほかの属性が使えるか確かめることにしたのであった。流石に火はやばいなと思い木にしようと考えて発動をするようにまた唱え始めたのである。



「来たれ、来たれ、望むのは秩序の理、臨、兵、闘、者。」



そして再び成功をしたのであった。最上は今度こそハルカに迷惑が掛からない者にしたので報告しようと振り返ってみるとそこには




木の枝が見事にハルカに絡み合ってエロく感じてみます状態の姿であった。ここで最上は心で陰陽術さん、誠にお疲れ様です。一度ならず二度までもエロいことに持っていただき感謝です。



そしてこれを教えてくれたハルカ(被害者)にお礼を言わないといけないと思い言おうとしていたらハルカが笑顔で唱え始めていた。



「すべての生命よ、我に力を与えたよ、臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」



そこからとてつもない水が最上に向かって流れ出したのであった。最上は待って待ってと言っていたがハルカは待つつもりはなく、最上は波みたいな水に飲まれてしまったのであった。




なんとか生き延びた最上は素直にハルカに謝ることにしたのである。教えてもらったのにいろいろと被害をかけたことに対する謝罪であった。もちろんのこと最上の得意な土下座戦法で謝るのである。



それでハルカはそうですかならと言って最上はどんなことを言って来てもやり遂げて見せると思い構えていたが返ってきたのは



「そ、そ、そのならわ、私と・・・や、夜戦をしなさい。これは私に対する・・・しゃ、謝罪です。断ったらダメですからね。」




ハルカは顔が真っ赤になり、ものすごく恥ずかしそうにしながらも最上に対してそう言うのであった。



一方、最上はあまりにも奇襲なことにびっくりして息子が砲撃の準備が完了したと言わんばかりに角度がすごいことになったがここで襲っては・・・と理性が止めてきたが



「や、やっぱり駄目でしたか、紅龍さん。」



小動物みたいに可愛らしさに色気も出してきた、そのために最上の理性は見事に粉砕して夜戦に入るのであった。



翌日、流石に二日連続のせいで疲れがたまった二人は一日ゆっくり休んでから出発することにしたのであった。



最上紅龍


今回の成果


子竜の住処確保

紅龍、陰陽術が使えるようになった

ハルカとの夜戦

疲れすぎて一日、休んだ















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