第4話、命がけの逃走劇
ティラノサウルスみたいなものが咆哮が終えるとまっすぐにこちらに向かって来たのであった。もちろんこのままでは捕食されて死亡が確定するので逃げることにした。
だが、普通の逃走では確実に追いつかれて死亡が確定するのでここはあえて意外な逃走劇をしてみますかと怯えながらもそう考えた。
その瞬間、最上はティラノサウルスみたいなものから遠くに逃げずになんと逆にティラノサウルスみたいなものに向かって走り出したのである。
そしてティラノサウルスみたいなものに対して
「そこの大きな恐竜みたいなやつ、これが歴史が好きなら知っている。島津の退き口戦法だー。」
そのセリフを言ってこちらに向かって来ていたティラノサウルスみたいなものに向かって最上もさらにスピードを上げて突撃をしたのであった。最上はティラノサウルスみたいなものの下をうまく潜り抜けて逃げる気であったのである。
昔、孫氏の兵法で死地に生がありと文章があるがまさに最上の置かれている状況がそうであった。逃げる道がそのティラノサウルスみたいなものの下をくぐるしかないのである。
もちろんティラノサウルスみたいなものは絶好の機会だと思ったのか、最上を捕食しようと口を開けたがその前に地面を滑るように捕食さる前に潜り抜けたのである。
最上はうまくティラノサウルスみたいなものの下をくぐりぬけて一気に川に向かって逃げ出したのであった。あの巨体ならそんなに早くはないはずだと考え、今なら逃げ出せると思い全力疾走で走り出した。
一方、ティラノサウルスみたいなものももちろん追ってきた。追いつかれる寸前のところで最上が先に川に飛び込んだのである。
最上の考えはここで川底近くまで潜ってしまえば簡単にはあんな巨体では深くまで来れないと読んで潜り始めたのであった。幸いなことに服も来ていて重くなったおかげで沈みやすくなっていた。
そうここまではよかったのだが肝心な自分が上がることは計算しておらず深く潜ってからそれに気がついたのであった。やばい、やばいと思い急いで上に上がろうとしたがなかなか上がらず息が苦しくなってきた。
もうだめかと思った時に水中になる大きな花から空気が出てきたのであった。最上はうまくそれを呼吸代わりにしながらすこし気になった場所があるのでそこから陸に上がろうとしたのである。
そうしてたどり着いた場所は川底にできた洞窟であった。そこで最上は休憩をすることにしたのである。先ほどでほとんど体力を使い果たしたので疲れて寝てしまった。
およそ二時間後に目を覚ました最上は状況を整理することにした。
まず、地上にはあんなにも大きな生物がいることさらにハイ・エルフがいるということはほかにもいる可能性はある。そして川底には空気を出してくれる植物が存在している。
異世界でいろいろと発見が多すぎて困るほどであったがそれでも楽しさが勝っていた。まあ、流石にあのティラノサウルスみたいなものと対峙した時は危なかったらしいが・・・
最上はこのまま洞窟の奥に進むことにしたのであった。どんな者が待っていても何とかして見せると意気込みで奥に進んでみるとそこには信じられない光景を目のあたりにする。
そこは洞窟の中だというのに地上みたいな環境が整っていたのである。植物もあり小動物もありさらに洞窟の天井が青空みたいになっていてまさに常識が通用しないことを現していた。
そして最上はここなら大きな大きな動物が入ってくることがないから小動物などを育てるのが最適な場所だな。
何よりあの子竜をここにある程度大きくなるまで住むことも出来そうであった。もし、ハイ・エルフのハルカに再会したらここに置いてみるのもありじゃないかと提案してみようと考えた最上であった。
さらに奥に進んでみると道が分かれていたのである。最上はとりあえず扉に近い方の道から探索をすることにしたのであった。
その道の広さは大人の人一人が余裕で入れる程度の広さしかなくここならマジで安全な道になりそうだなと考えながら歩いていると少しばかり外の光が見えてきたのであった。
最上は急いでどこに出たのかと確認しようと外に出たらそこはなんと扉があるところの目の前と言っていいほどの場所に出たのであった。
草のせいで洞窟の入り口が隠れて発見できずにいたがまさか、こんなことで発見するとは思ってもいなかった。これで地下洞窟の探索もかなり楽になるなと思いながらも今日は流石に疲れたのでそのまま扉を開き、閉めてから数回叩き家に帰還をしたのであった。
最上は時間を見た、向こうの方では十二時間ぐらいいたのにこちらでは一時間半しか進んでいなかった。探索や異世界生活ができるからいいけど体力が続かないなと思いながらふっとんに入り込んで寝たのであった。
異世界につながるようになって二日目は波乱な生活になったのである。
最上紅龍
今回の成果
川底に空気を出す植物がある、地下洞窟を発見
地下にも地上みたいな環境も存在する、地下洞窟の通路のうち一つは扉の近くに繋がっていることが判明
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