第三十九話 高魔力反応
明け方の晴れた上空を帰ってくるモノローラの音にかき消されないよう、辺境第四中隊長が腕輪に叫ぶ。天気はいいがこの時間は、下流域から吹き込む風も強い。
中洲公営停泊所のグラウンドに張られている帝国軍のテントからずいぶん離れて、
「だからなっ! いきなり連れてくるんじゃねえって言ってるんだ! ちょっとぐらい考えりゃ分かるだろうがっ!」
『し、しかし三隊長は直接でも良い、と』
「甘いんだあの女は! ネブラザの
また低空を夜警組のモノローラが戻って飛んでいくので。耳を押さえた。
『そ、それはそうですが……』
「ああ? もっとでかい声で話せ!」
『それはそうですが! では事前確認はどうしますかっ!』
「移動ルートと時間は! いつもどおりなのかっ!」
『はいっ! 昼第零時に停泊所に到着の予定です!』
「じゃあ中央街南大橋で停める! いいか! 朝第四時半頃だ!」
『了解です!』
通話を終わって金網にもたれかかる。まだ昨夜の酒が抜けていない、かんかんと右手の甲で軽くこめかみを叩くのだ。
(危うく稼ぎをふいにするところだったぜ)
辺境第四中隊長は金がない。しかもどうやら昨晩の第三中隊長の様子から、隊の予算に手をつけていることも薄々勘付かれているらしい。
戦争が終わった頃、大きく軍隊の編成も変わった。旧政権から残っている古参組と、新政権から加わった若手の新参組が、今の帝国軍には混ざっているのだ。第四隊長はもちろん古参組である。
あの頃は良かった。戦争は本当に侵略で、前線で街や村落を占領する際にはやりたい放題だった。金も女も権力もどうにでもなったのだ。それが政変が起こってからというもの、妙ちきりんな人道主義を錦の御旗に振りかざして、やたらと意識の高い連中がぞくぞくと軍隊に乗り込んできたのだ。
わかってねえ。そう思う。
なにが嬉しくてどこかの誰かさんの理想のために血と泥水を浴びながらぼろっぼろで戦ってかなきゃいけねえんだ。それで気分がいいのは後ろで眺めてる連中ばかりじゃねえか。俺は見せもんじゃねえぞ。
俺の勝ち負けも人生も、俺のもんだ。と。そう考える第四隊長はそもそも軍人は不向きなのかもしれない。事実、旧帝国軍の似たような同僚の幾らかは国を抜けてアルターやファガンで傭兵稼業に転身したものもいて、時折、そんな連中からも誘いがかかる。
誘いを受けないのはひとえに、帝国の持つ〝治癒魔法〟ゆえだ。少し若返りたいのだ。もうこの体もずいぶんガタがきている。どこかのタイミングで魔法を受けて、一晩中飲んでも抱いても平気だったあの頃を取り戻したい。
そしてもう一つは。今日みたいな日のためだ。
ネブラザの戦闘は意識の高い若者に任せることにした。自分自身はこの街に残って、自発組の調査をする。そりゃあ、貧民街とまで言われている帝都の街に自ら行きたがる変わりもんだ。何かしら
たいがいは家財を小さくして。
まとまった金に変えているのだ。
(百人は集まらねえと旨味がねえんだ、くそったれが)
まあ今日は第一陣だ、まだ脅せばあの市長なら引っ張ってくるだろうと思いながら。痛む頭をさすりながら自分のテントに、二度寝しに戻ることにしたのだ。昼前まではまだまだ、時間がある。
◆◇◆
早朝に軽いシャワーを浴びたあと、バルコニーに出て大きく伸びをする。朝方の街はうっすらと青い魔力線の光が走って道の流れがよく見える。遥か遠くに見える中洲の広場上空に点々と小さな何かが飛んで動いているのは帝国だろう。アキラが目を凝らして見ていると、隣の部屋から手すり越しに。
「あれっ。おはようございますっ」
寝間着のサンディが声をかけてきた。
「あ、おはようございます。早いですね。みんなまだ寝てます?」
確か部屋では解いていいとモニカは言っていたように思うが、そのまま寝たのか起きてかけ直したのか、人の姿をしている。
「もう起こします。朝ごはん、こっちにきてくださいね」
「ええ。すぐ出発なんですよね」
にっこり笑って「はいっ」と答える彼女はずいぶんアキラに慣れてきたようだ。
身支度をして隣の部屋に行けば、子供たちもすっかり着替えて「おっはよー」と一斉にアキラに飛びついてきたので。順番に頭をわしわし撫でて挨拶する。もうサンディが話を通していたのか、やがて温かな朝食が運ばれてきた。
「——あのさ、リッキー」
「ふうふう。うん。なに?」
トマトのような酸味のある雑炊に緩く引く糸は、溶かしたチーズらしき乳製品ぽい香りがして食欲をそそる。アキラの両側に男子二人、テーブルの対面には女子二人が座って、家族のように朝食を囲んでいる。
「あったかいごはんって、大丈夫なの? みんな」
「あはは。あったりー」「え?」
「最初は無理だよね。慣らすんだ、ちっさい頃から。自分で食べるようになった頃からかなあ」
そう言って。にっと笑うリッキーの口から今は八重歯のような牙が見えた。いつもは少しとんがってふさふさに毛の生えている鼻先も、人間に化けた状態では小鼻に収まっているので。アキラがちょっと指を近づけて。
「うん? なに?」「いや」
ようく見ると。人間の子供にあるようなうっすらとした産毛が、けっこう濃いのだ。エリオットも面白そうに覗き込んできて言う。
「近くで見ると、分かる人はわかるんだよ、アキラさん」
「ホントだ」くいくいっと。
「ふひひ。やめてってば」
指先で頰を撫でればはっきりと、毛の多さがわかるのだ。対面のサンディがアキラを叱る。
「アキラさんっ。ごはん、冷めますよっ」
「あ。はい。すみませんっ」「ふふっ」
慌てて雑炊を口に運びながら。
=なるほど、魔法とかではなく自然発生的な能力だな。魔力の多寡で大きく形状を変化する細胞としない細胞が混在しているらしい。完全にゼロにはできないから、一部の体毛は残るのだろう=
(じゃあ、やっぱベースは人間なんだ)
=医者が考察していた通りだ。感染症とかではなく遺伝子レベルかもしれん。——お前なんでそんな関心があるんだ?=
(いや、ほら。パメラの眼がさ。できるのかな? って)
=なんとかなるんじゃないか? 律儀だな。いいことだ=
◆◇◆
二本の大きな流れに沿って北から南へ扇状に広がるイルカトミア市を、東西に橋をかけて横断する幹線道路は三つある。
上流から山手通り、本通り、産業道路で、本通り沿いの地域は「
ホテルを後にした一行が向かったのは、
わいわいと品を見比べながら店子と話をしている客はほとんどが年寄りだ。あと家族連れが多い。母子ではなく、父親も一緒で買い物をしている。
おそらく自分たちも余所から見たら五人家族と思われるのだろうか。——と、考えていたアキラの横で。「んっうん」と。サンディがちょっと咳払いして。
ぎゅ。っと。「はいっ?」
腰から見上げたリザが「しいっ」と口元に指をやるのと。サンディがアキラの腕にしがみつくのと。ほぼ同時だったのだ。リッキーとエリオットは店先にしゃがんで、並んだ乾物に夢中だ。
=見るな。アキラ。後ろに二人だ。帝国。=
(え! りょ、了解っ)
「おとうさん。こっちこっち」
と、わざとリザが乾物の台までアキラを誘導する。その後ろを通りしなに、外套を着た二人の帝国兵の片方が、ぎょろと体をひねって大人ふたりを覗き込んだ。
「なんだ、ずいぶん若いな」
その一言に。リッキーとエリオットが振り向いてぎょっとする。リザもアキラの空いた方の腕に抱きついて兵士を睨み返す。
じいっと見られて固まるアキラの頰を一筋、汗が垂れる。サンディが一段と強くしがみつく。いやな匂いが、帝国兵から漂ってくる。これは〝品定め〟の匂いだ。だから咄嗟に、言ったのだ。
「連れてかれたら困るんですけど」
「ふうん」
「おい。やめとけ」
もう一人の兵士がたんたんと相棒の肩を叩いた。
「こんな小さいの三人連れて暮らせるもんか。行った行った、しっかり育てろ」
ばっばっと手で払って兵士が歩き出す。もう一人もまた「ふん」とだけ鼻を鳴らして、去って行った。
兵の背中を見ながら、アキラ達五人が一斉にふうっと息を吐いた。
「……びっくりした。教えろよリザっ」
「あんたらが干物ばっか見てるからでしょ」
「だってほら。コバチャメだぜこれ」
「えっ嘘! ホントだ。どうしよう」
もう三人は乾物に夢中だ。
=子連れはお目こぼしか。まあ
(
腕にあたる弾力にアキラが慌てた。サンディも。ばっと手を離す。
「あ。あ。あの、急ですみません」
「その……家族に見えたほうが、いいんですよね、多分」
少し顔を赤らめて、サンディがこくこくと頷く。
「夫婦とかは、大丈夫みたいです」
「そうなんだ……えっと、じゃあ、よければ」
もう一度、アキラが腕をやる。サンディが栗毛を揺らしてちょっと驚いて。今度は少し遠慮がちに腕を組んできた。
「よ、よろしくお願いしますっ」
「いえ。はい。こちらこそです」
この人は本当に。いやな匂いがしない。
大通りから、いくつか。モザイク様の石畳が敷かれた小径が街の中には伸びていて、たまに
気がついたのは。やけに大きな広間に作られた水場は噴水ではなく、階段で側まで降りられるようになった水路の出口なのだ。アキラ達が乗って来たのと同じようなタイプの、キャリアがついた小型の魔導器が停まっている。
「あれって、水に潜れるんですか?」
「ですよ。
(水中を通るタクシー? 宅配便かな?)
=今日は停めたと言っていたな、あの老婆、かなり顔利きだ。それよりアキラ。色を付けておくか=
(色? 色ってナニ?)
そう思った瞬間。ぽっ。ぽっ。と。道の向こう、店の向こうに。アキラの網膜に赤い光点が映り込む。
「とっ」「どうしました?」
「あ、いや。大丈夫」
(これ、帝国兵?)
=そうだ。連中の
「帝国って、もっといるかと思ったんだけど」
「こういう朝市とか、昼の工場とかには、そんなにいないらしいですよ」
(社会生活を壊すほどじゃないんだ。なんかさ……思ってたのと違うんだけど)
=昨夜の街は激しかったな。夜中に出歩いているものは、率先して捕まえているのかもしれん。人さらいのような想定をしていたのだが、強権のある憲兵に近いのだろうか=
(だったらさ、治安が良くなったりしない? むしろ)
=息苦しくなるかもしれんがな=
人間とコンピュータで、なんだか感じ方が逆なんじゃないかと可笑しくなるアキラを。サンディがちょっと覗き込む。
「……なにか、考え事してます?」
「え? うん。ちょっとだけ、ですね」
そう言って左のこめかみを掻く。これは、彼のクセなのだろうか。
魔導師とは聞いているので、そこまで帝国兵のいる街を怖がったりしないのは、まあ、サンディも納得いくのだが。つくづく、不思議な青年なのだ。
◆◇◆
「もうね、ぜえったいね。サンディちゃん、できあがっちゃうと思うのですよお。先輩ぃ」
計器盤をいじる操縦席のミネアにしがみつきながら。ウサギがぐずぐず言っている。
「チェック3。2。1。
『
「やっぱアキラくんってさあ、普通じゃないからさああ」
『
「了解。ロイ聞こえた?」
『聞こえている。四番はどうだダニー?』
「長く一緒にいればいるほどねえ」
『四番の
「匂いもないしさあ、きっとできあがって」
「あああっ! もう! 休憩!」
ミネアがリリィを振り払って席を立った。
『了解』『あまり邪魔するなリリィ』
「できあがるってナニっ。」
「いやだからさあ、こう。あるでしょお気持ち的にさあ」
振り払われても操縦席の背もたれにしがみ付いて首を振りながらウサギが言うのだ。長い耳がぶんぶんと揺れる。呆れるミネアが腰に手を当て、ため息をついた。
「ぜんっぜんわかんない」「わかるよお」
「わかるぞっ。あいつ。おもしろいよな」
「ね。ね。わかるよねレオン」「うんっ」
よくわかってなさそうなレオンが近くの椅子の背もたれを揺らして参加してくる。「でしょおお」と声を出すリリィにミネアが意地悪を言うのだ。
「ひょっとして本気?」
うぐ。と。
目の前まで腰を曲げてぐいと鼻先を持ってくるので。黙るウサギがふ、ふいっと斜め下に視線を遊ばせる。
「ほ、ほんきってナニっ」
「いやあるでしょ気持ち的に」「くっ。」
「わかるぞっ。りりぃはあきらがすきだよなっ」
「うわああああああいっ!」
にこにこして言い切るレオンに真っ赤な顔でウサギが叫ぶ。さらに猫が顔を寄せて。
「リリィ」「あいあい……」
「ヒト嫌いだったのがとても進歩していいことだと思う」
「ミネア近いミネア顔近い」
「でもこういうのまでおちゃらけるのは良くないかな。こういうのは真っ直ぐ向き合わないと」
「ううう。たらしが責めるよお」
「たっ! たらしってナニっ!」
今度はミネアが耳を赤くした。
「たらしだもん天然だもんいつだってミネアそおだもん」
騒ぐ二人を面白そうに眺めてきこきこ椅子を漕ぐレオンの顔が。急に。
「みねあ。」「えっ。な、なに?」
真顔になって。横の計器盤に立てかけてあった杖を取った。先にはめられた緑の大きな宝玉がうっすらと光を放っているので。猫とウサギが注視する。
「……竜脈? いつ?」
「ちかいぞ。でかいぞ」
「——艦長。管制室まで。レオンが竜脈が来る、って。」
ミネアが腕輪に話す。
管制室にやって来たのは艦長、ロイ、ダニーの三人である。前面モニタにかなり広い縮尺の地形図が映る。
背伸びしたレオンが杖の先を、モニタの地図上ですううううと滑らせると。光るラインが描かれた。
線はちょうど現在地——イルカトミア市のやや西方から緩やかなカーブで南下し、大きな湖の東岸を
「これは、上手く乗っちまえば
顎を撫でながら虎が言うので。飛竜がちらと横目で。
「喧嘩を買うのは、やめますかな?」
虎がもう一度、地図を見る。この蛇を辺境本部に誘い込もうとしているなら、相当数で帝国兵が待ち構えているのかもしれない。今のミネアの覚醒とウォーダーの特性を活かすなら。
「むしろ竜脈戦で振り切った方が有利だな——決めた。タイミングが合うなら乗ろう。レオン」
「はやくて。よるだ。まよなかかも、しれないぞ」
「じゃあクリスタニア通過は明日の朝方か昼か?」
少年が頷いた。虎が周りに訊く。
「ロイ。修理は?」「おおむね完了です」
「ジュールの減りは? ダニー」
「炉の性能は完全に回復しているようです。今後も消費量は安定しそうですね」
「買い出しは? どうなってる?」
◆◇◆
水場の石垣に、アキラと並んで腰かけたサンディが、周囲を伺いながらこそっと腕輪に話す。
「あと数件、といったところです。でも全部の荷物が停泊所に届くのは昼第四時頃だと思いますよ」
『それじゃ間に合わんかもしれん。ウルファンドまで直行で飛ぶ可能性が高い。無理せずに、早めに切り上げろ』
「わ、わかりましたっ」
通信を切ったサンディがアキラに言う。
「ちょっと予定変更です。早めに切り上げろって」
「何か問題ですか」「いえ、竜脈です」
ああ、と合点がいった。天空の道がまた現れるのだ。シュテを目指すアキラにとって、それはむしろありがたい。
「乗るんですか?」「そうみたい……あれ?」
腰掛けたままのサンディが。
あたりを。空を伺う。
「——どうかしましたか?」
その匂いは。
「たっだいまー」「塩買ったよっサンディ」
「あと二件かなあ、こっちの野菜は高いや、途中で買っといてよかった。——サンディ? どうしたの?」
リザの問いには答えず、立ち上がったサンディが見るのは。建物に囲まれた今の小径のさらに向こう、どこか南の空だ。その雰囲気に子供たちが気付いて。リッキーが言うのだ。
「なんか匂ってんの? サンディ」
「うん……でも、どこだろう……けっこう遠くからみたい」
不思議な顔をするのは、無理もないのだ。花や果実のような普通の香りと違って、ヒトの発する〝感情の匂い〟というのは数リームも離れたら感じられなくなってしまう。
本人に向けられた強烈な悪意や害意ならば、ケリーやノーマのような訓練した獣は数百リーム先まで感じ取れる。が、この匂いは。
苦痛の匂いだ。
誰かが苦しんでいる。
それが、ずいぶん遠くから。ありえない。サンディが数歩、歩いて。
=アキラ。妙な反応がある。高魔力反応だ=
(え?)
=不安定に上下している。2000〜3000ジュールほどだ=
(え、え、どこ。どっち。人間?)
=人間のようだが。——また減った。いや。4000。だんだん増えてるな。網膜に反映する=
声がそう言うと、すぐに。アキラの瞳にひときわ赤く強い光点が映った。光は周囲に滲むように広がって点滅し、時に弱くなり、また急に強くなる。
そして彼女が駆け出した。リザが叫ぶ。
「ちょ、ちょっとサンディ!」
子供たちも後を追う、その方向がまさに。大きく点滅する光の地点だ。
=アキラ。何か危険だ=
すぐに立ち上がってアキラも走り出した。だんだんとサンディの足が速くなる。入り組んだ石畳の道を曲がって、また曲がって。本通りの街並みを抜けてしまった。向こうに見えるずいぶんと開けた道路は産業道路で、その先の緑地と森は中央公園だろう。
近すぎる。よくない。
巨大な森林公園のさらに向こうはもう、公営停泊所のグラウンドで、帝国軍がたむろしている本拠地のはずだ。通りに出たサンディが東を見る。川をまたぐ中央街南大橋の西のたもとで。かなりの人数を乗せたキャリアと、十人ほどの帝国兵が固まって。
=深入りさせるなアキラ! その犬を連れ帰れ!=
「サ、サンディさんっ! こっちに。近づいちゃダメだっ」
道に降ろされた数家族の先頭に。
そこに。匂いの元がいる。
だが唐突に。がなり声が聞こえたのだ。
「てめえ!
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