第11話  ダンジョンの理想と現実

「おはよう山田くん」


あれから一週間。

俺は先生や生徒会に、目をつけられる事態となった。

どうもクルミ先生との戦闘が噂になっているらしい。


ムギュュゥ!

「聞いてる?」


「き、聞いてまぁふ」

念願の委員長に選ばれた四十万さんが俺の顔を整形しようとする。

そんなに見れない顔だろうか?


頬を両手で挟まれ、普通ならキスだろうが愛情が強すぎて痛い。

絶対重い女の子タイプである。惚れたら負けだ。


「ぜ・ん・ぶ!口から出てるけど、死にたい?」


「まさかこれが、新しい恋愛表現?」


「そうだと思う?」

ミシミシ音を出すMy頬。


「違うと思います」


「よろしい。それより今度の日曜、空いてる?」


「日曜日?」

両頬が解放され、俺が委員長に聞き直す。


「そう、おじいちゃんに山田くんの事を話したらね、是非ウチに

 修行に来なさいって」

笑顔で死刑宣告をする委員長こと、四十万ちひろさん。


「いや、無理」

そう、その日は大事な用事がある。


「なんで」

ムギュウと俺も頬がまた人質になる。

委員長の先程までの笑顔が消え、半目になった。


「そ、その日はどうしても用事がありますぅう!」

人は何故、頬をつねるのだろうか?



「何の用事?言えないとか、言わないよね勿論」


「だ、ダンスのレッスンがぁ!」

頬のライフポイントが削られる。


「で?」

掴む手にさらに力がこもる。


「あ、間違えた、ダンジョンでした」

唐突に思い出した俺に委員長が呆れた顔をする。


「ダンジョンとダンスを何で間違える事ができるのかしら?」

アホな子を見る目で、ため息を吐く委員長。


「いや、昨日ゲームセンターで、新記録出したからつい」

昨日帰りがけに、妹である潤香と共に遊んだのだ。


「はぁ、まぁいいわ。何処のダンジョンに行くの?パーティーは?」

委員長は忍者、通称田所くんの席に当たり前のように座り直し

俺に尋ねる。



「ジャワの森にある、シークのダンジョンに行こうと思って」


「シーク?確か金色和牛が出たから通常のパーティは探索禁止じゃ」


「ああ、大丈夫。俺許可証持ってるし」

そう言って「ディバイド」のリングを操作し、許可証を見せる。


ヴゥン!

リングの上にホログラムのようなものが現れ、そこから一枚のカードが

現れた。


「何で持ってるの?それってA級にしか与えられないものよ」

カードを手に取り調べまくる委員長。


(偽物じゃないんだけど)

疑う委員長に苦笑し、訳を話す。


「ギルドからの依頼だよ。俺がギルド職員なの知ってるでしょ?」


俺は14歳からギルド職員として働いている。

本来16歳からしかギルド登録もできない為職員の年齢も16以上だが

俺はある理由で特別に働く事ができる。


「知ってるけど、何の依頼?」

委員長が許可証を俺に渡しながら聞く。


「ああ、その金色牛の件だよ。金色牛は本来、ジャワの森の

 奥地にいるはずなのにダンジョンに入り込んだのかコピーされて

 階層の生態系が変わった可能性がある。それの調査。

 ギルドからも一人出せって言われたらしくて俺が行くんだよ」


「それって私もついて行ってもいい?」

自分の席で友達と話していた、策士木さくしきまどかが聞いてきた。


「え、いやちょっと」


「別に死んでも自己責任でいいでしょ。それに初心者冒険者でも

 入れるシークのダンジョンなら大丈夫でしょ?」

まどかが俺に言う。


「でも、今は金色牛がダンジョンにいるらしいし、難しいんじゃない?」

委員長がまどかに危険性を伝えた。


「それなら大丈夫でしょ。太郎がギルドから選ばれた時点で対処出来る位の

 実力は見込まれてるんでしょ?」

睨むまどかと無表情な俺。


「それはそうかもしれないけど……」


「委員長は行きたくないの?この近くで初心者用のイーロンのダンジョンは

 他の一年生たちで一杯だと思うけど」

まどかが周りを見渡すと、何人かが反応した。


神狩町からいける手頃なダンジョンは、ジャワの森にあるイーロンとシークの二つである。本来はレアアイテムも出るシークのダンジョンに生徒は集まるのだが、金色牛の件で現在制限があり初心者は入れない。


「いや、連れていか「あの、私たちも良い?」はぁ?」


俺が断ろうとしたら隣から声がかかった。

巣能ひまりと財津みれん。彼女達は俺の席の隣と斜め前の女子だ。


「いや、何で?」

俺は話が大きくなる予感がし、嫌そうに顔を歪めた。


「あ、あのね!みれんちゃんと私、パーティー追い出されちゃって…」

申し訳なさそうに俺に言うひまりさん。


「・・・それで?」


「え!うんとね、私たちも一緒に行っちゃダメかなって・・・」


「却下」


「そ、そこを何とか」


「無理」


「う、もう一声」


「100%無理」


「うぐっ!」


「何でダメなの?私達それなりに強いし、邪魔しないよ」

財津さんが俺に問いただす。


「う、うん頑張るよ!」

巣能さんがアピールするが、俺は冷めた目で見ていた。


「ありえない!」


「!!!」

まどかを含め全員が固まる。


「遊びじゃないから。頑張るとか強いとかズレた言うのやめてくれる?」


「ツッ!ず、ズレた事って何よ!」

財津さんが起こるが俺は興味すらなくなる。


「まず、ダンジョンは命の保障なんかしない。強さも関係ない。

 それなのに周りの奴らも何で楽しそうにしてるのかが俺にはわからない」


「それは分かって「分かってない!」・・・」

巣能さんの言葉を遮った。


「年間何人か知ってる?」


「え?」

俺の雰囲気に委員長が恐る恐る聞く。


「年間800人。初心者用と言われるシークのダンジョンで死亡した冒険者の数」


「なっ!そんなに・・・」

驚く財津さん。

他の3人も驚いている。


「ちなみにイーロンが1000人前後。毎年同じような数だよ」

俺は窓から外を見ながら、言葉を発した。


「・・・・・」

周りもいつの間にか静まり返っている。


「そのうち200人は、高校入りたてのピチピチの16歳」


「16歳になって俺も冒険者だって、俺の魂具なら強いから死なないって

 思って何の準備も下調べもせず、死にに行く」


「何でレベル30以上なら初心者用のダンジョンで死なないの?

 俺にわかるように教えてくれない?」


「・・・」

ドガッ!


俺は机を蹴飛ばす。


ビクッ!

俺の行動に彼女たちが驚く。


「死んだ冒険者ってさ、俺たちギルド職員が回収するんだよ」

つまらなそうに言う俺に驚く委員長。


「当たり前でしょ?だって命のやり取りをしている戦場に余計な

 物とか荷物になるじゃん」

笑顔で言ってやる。


「それって・・・」

巣能さんが怯えていた。


「そう、他の人間の一部。死んだ人間は大抵魔物に喰われるか

 ダンジョンに吸収されるの知ってるよね?」


「・・・」

その言葉にみんな黙り込む。


「手でも足でも残ってればいいんだけど、酷い時は内臓しか残って

 無くてさぁ、参っちゃうよねぇ」

バカにするように笑う。本当にバカにしてるからいいか。


パンッ!


委員長が涙目で俺の頬を叩いていた。


「そこまで言うことないんじゃないかしら」

震える手を抱きながら俺を睨む。


「痛いんだけど?」

俺は委員長を見下した。


「どんな理由があろうとも死んだ人を悪く言わないで!」

委員長は俺に叫んだ。


「あのさ、勘違いしてない?」


「何が「俺がダンジョンに入ってくださいって言ったわけじゃないよね?」・・・それは・・・」

委員長が俺の言葉に黙る。


「周りの忠告も聞かず、死んだら終わりなのにそれでも笑顔でダンジョンに

 入ってく。ダンジョンの探索可能時間が過ぎた後、ギルド職員が全員で

 手分けして巡回するの知ってる?

 死亡者がいない事を祈りながら、見回るんだよ」



「!!!!!」



「経験のある冒険者はいいさ。覚悟の上だから。でも大抵死ぬのは

 ダンジョンの前で受付をしている職員の忠告を無視して入るバカな

 子供だよ。彼らは死んだから気づかない。親も今まで普通に生活していた

 子供が突然いなくなるんだよ?到底受け入れられない。その責任は

 何故か止めたギルド職員が責められるんだ。面白いよね」


「だから誰でもいいんだけど教えてくれる?なんでそんなに楽しそうなの」

俺は周りを見渡した。


誰も俺に答えてはくれなかった。


「でも、自分の命に責任持てればいいんでしょ。私は親にも話してあるし」

まどかが俺に言う。


俺はまどかを見た。本気のようだ。


「それならいいんじゃない。死んでも俺は腕ぐらいしか運ばないけど」

じっとまどかを見る。


まどかはニィと笑っていた。

「いいよ。足より手の方がいい」


「わかった!許可証手配しとくよ。シークのダンジョンは事前に

 調べといてね。多分50階層まで潜るから」


「50!?Aランクパーティーでも40までが安全圏なのに」

俺の言葉に驚くまどか。


「大丈夫だよ。無理に戦闘するわけじゃないから。調査だし」

思わず苦笑してしまった。


「で?委員長に巣能さんと財津さん。どうする?」


「え?」

泣きそうになっていた巣能さんが驚いて顔を上げた。

委員長は黙ったままだ。


「いや、ここまで聞いてそれでもよければ連れてくよ。

 もちろん死んでもいいならだけど。俺は助けないし」


俺の言葉に財津さんと巣能さんが顔を見合わせる。


「い、いいの?」

恐るお恐る尋ねる財津さん。


「?ああ、別にいいよ。さっき言ったのは皆ダンジョンを

ただのアトラクションと勘違いしてるから釘さしただけだよ」


「それって?」

委員長が俺を見る。


「皆の感じだとろくに情報も集めもせず、少し下調べ程度をして入ろ

 うとするだろ?本来ダンジョンの危険性を知るために初心者講習を

 受けるんだけど皆面倒くさがって予約してないし。

 あれは、上級冒険者が2人必ずついてダンジョンの探索の仕方を

 教えてくれるんだよ。しかもタダで。

 ま、家族が冒険者で一緒に入ってくれるんだったら良いかもしれないけど

 高校生同士のの初心者パーティーを考えている人達は、月曜日にはもう

 いなくなってるかもしれないし。ね、委員長?」


俺はわざと周りに聞こえるように言う。

俺に振られた委員長は、下を見て唇をかんだ。


委員長、四十万ちひろはダンジョンで、お姉さんを亡くしていた。

四十万静流しずる。中学では有名なパーティに所属しており

高校に入学し、ダンジョンデビューを華々しく果たした。

だが、自分たちの力を過信したメンバーに説得され、

中級のダンジョン「コーカス」に入ってしまった。


ダンジョンの前には必ずギルドの職員の常駐所があり、必ず

探索許可を取らないといけない。中級はC級以上が入れる場所だ。

高校生でC級になれる冒険者は殆どいない。

最初がFこれが高校生が最初に与えられる階級だ。

いくら中学の模擬戦で有名になり高校入学後、シークのダンジョン

を40階層まで行く事ができる実力があってもだ。

普通の一般的な冒険者の実力では30階層が限界だ。これは初心者用でもだ。

そして夜間の探索は高レベルパーティー以外は禁止されている。


ギルドの職員や、雇われ冒険者が見回るが、偶に侵入する者もいる。

夜間のダンジョンは何故かレアアイテムが出やすい。その分魔物も強く

トラップや、魔物部屋も変化する。


彼女の姉は危険性を仲間に説いたが受け入れられず、仕方なく

夜にダンジョンに侵入した。


だが、

ズザザザザザ!!!

メタルアントの大群が彼女たちを飲み込んだ。

「うぁあああ!なんだよこれ、こんな数俺たちじゃ」


「ちょ、私を庇いなさいよ。いやぁああ!」


「静流、早くこいつら殺せよ!お前、剣士だろ!」


「く、もう防壁が、あ、ぎゃアァアアア!!」


「ケント!いやあああ!」


「みんな!」

彼女たちは剣士、ランサー、魔法使い、忍者、治癒師の5人パーティーだった。

中学時代からの仲間だったらしい。


ただ実力はちひろの姉、静流が飛び抜けていただけで、他は低レベルだった。

それなのに、ランサーであった気の強い男が無理やり夜の探索を決めた。


何度か説得したものの、元々静流を疎んでいたその男は聞かず、他の仲間を

説得し、自分たちだけでも行くと言い出した。

それを危ないと思った静流さんは、彼らに仕方なく付いて行くことに

なった。

自分を見捨てれる事になるとも知らず。


彼女は仲間を守っていたが治癒師の男が殺され、もう後がない時に

ランサーの男に足をスキルで攻撃された。

そしてランサーの男は他の仲間に

「静流がここを引き受ける!今のうちに逃げろ!」

と嘘をつき、自分のスキルで後方のメタルアントを殺し、先に逃がした。


「あぐっ!真斗、何を!」

真斗と呼ばれたランサーは、笑って答えた。


「悪いな、お前が食われてくれれば、俺たちは助かる。

 なに、お前の犠牲は無駄にはしない」


そう言って走れなくなった彼女をおいて逃げ出した。


仲間に裏切られた彼女はメタルアントの餌になり

ランサーである本郷真斗、魔法使い鮎喰洋子、忍者武田大地

は生き残った。


彼らは巡回中の冒険者に助けられた時、

「静流が、剣士である彼女が俺たちを命を捨ててまで…うぅ」

と泣いていた。


ただ、その言葉を聞いた俺はとても冷めていた。

事実は聞いいていたから。


もちろん黙っていた。



「あの、悪い事すると倍返しで帰ってくるそうです」

と俺は笑顔でランサーである本郷真斗に言った。


彼は俺を見て一瞬苦々しそうな顔をしていたが、上級パーティの

お姉さんの胸で泣いていた。


(よくこんな馬鹿どもとパーティー組めたな)

俺はこの時からソロで行動しようと決めたのだ。


その後、彼らはそれなりに活躍しているらしい。

なんでも有名なクラン「ブラックホーン」に入ったらしい。


ま、俺には関係ないか?

昔の事を思っていると、




むにぃい!

「聞いてる、山田くん?」

委員長である四十万さんがボーっとしていた俺の頬を抓る。


「聞いてませんでした」

地味に痛い。


「私も行くわ。ダンジョン」


「ちょ、委員長、本気?」

財前さんが彼女を見る。


「本気だし、私には四十万ちひろって名前があるんだけど?」


(目が怖い。きっと財前さんに彼氏を横取りされたんだ)


「「されてないわ(してないわよ)」


「おぉう!」


どうやら口に出ていたようで二人に睨まれる。

俺は勘違いをしていたようだ。本命は巣能さん!


「は!まさかの四角関係?」


謎は解けた。


「「「解けてない!!!」」」

委員長、財前さん、巣能さんが吠えた。

まどかは呆れていた。


「えぇ!完全犯罪なの?」

それは流石に俺でも無理だ。


「「「違うわ!!!」」」

今日は吠えられ日和らしい。

うん。近所迷惑になりそうだ。


「なんで私が委員長の男取らなきゃいけないのよ」

なぜか怒られた。


「あの、私も行きます」

巣能さんが財津さんの抗議を無視して手を挙げる。


「ハァ〜、私も行くわ。勿論両親には許可は取る」

財津さんも仕方なそうに言った。


「いえ、結構です」

俺は頭を下げながら言う。


「なんでよっ!」

怒りん坊に進化した財津さん。


「いや、そんな仕方ないなら別に来なくても「行くわよ!」そうですか」

今日は女の子の日らしい。


「で、いつまでに準備しとけばいいの?」

まどかが、俺の許可証を物珍しそうに弄りながら聞く。


「じゃあ今日は水曜だから金曜までに親に許可取ってない人は取ってね。

 はい、死亡時の誓約書。簡単に言うと死んでもギルドは責任持ちませんよって

 いうやつ。この紙に親御さんの承諾印押して俺に提出。

 あと、シークのダンジョンの階層図を渡すからある程度

 頭に入れておいて」



俺はまどかから許可証を取り返し、リングに収納する。

リングにはアイテムボックス50個程入る機能もついている。

そこから出した誓約書をまどかを含め四人にを渡した。


「私も?」


「口約束でいいわけないでしょ、まどか」


「やっぱり?」

テヘッ!っと笑うまどかにため息を吐く俺。


俺は学校で一人一人配られたタブレット端末、ウォーカーを

起動しダンジョンの階層図を3人のリングに転送した。


ピコン!


「データ形式で細部まで書いてある。重要なものは赤、

 トラップは黄色、安全地帯は青でギルド職員用の

 だから他の人にあげないでね。ま、ロックかかってるけど」


ヴォン!


リングのデータを確認したまどかのリングから大きな構造の

立体ホログラムがあらわらた。


「でかっ!」


「ちょ、今出すのやめて、うち帰ってからにしてよ!」

俺は慌てて彼女のリングにしまわせた。


「ご、ごめん」

珍しく謝るまどか。


「あ、あのあれ全部覚えるのかな?」

あまり勉強が得意ではない巣能さんが言う。


「ある程度でいいよ。どうせサクサク進むし」

彼女に安心するように伝えた。


「山田は良いかもしれないけど、私達は危ないんでしょ?」


「いや、大丈夫だよ?」


「さっきあれほど拒否ってたじゃない」

のほほんという俺を睨む財前さん。


「ああ、教習行いながらのんびり行くし」


「遠足みたいに言ってる!?さっきの厳しい感じどこいったの?」

巣能さんがツッコミを入れた。


「いや、だって月曜日に生徒一人二人消えてたら席替え面倒だし」


「それが理由!クラスメイトの心配しなよ?」

財前さんが俺に怒鳴る。


「いや、だって小学生じゃないんだよ。良いも悪いもわかる

 時点で大人だよ。それなのに自分のする事に責任も取れないの?」


「それは、そうだけど」


「そうだけどじゃなくて、そうなの!だってダンジョンで死ぬ可能性

 あるってわかってても行くんだから。自業自得じゃない?」


「うぐ!」

財前さんが口ごもる。


「まぁ、装備とかレアアイテムは高校生じゃ買えないしね。

 非公式通販だとパチモンだし」


「私も騙された・・・」

俺達の話に巣能さんが落ち込んだ。


「馬鹿じゃない?」


「ふぎゅう!」

バッサリ切った俺の言葉に机に突っ伏した。


「ま、まぁそれは置いといて何か必要なものとかある?「魂具」以外に?」

財津さんが巣能さんを無視し、俺に聞く。


「じゃあ、おやつだね。 500円以内。あ、バナナはおやつじゃないから」



「「「「遠足か!!!」」」」

みんなに怒られた。


親切で言ってあげたのに。絶対途中でお腹すくよ・・・。


そんなこんなで

山田太郎

策士木さくしきまどか

四十万しじまちひろ

財津ざいつみれん

巣能すのうひまり

の仮パーティーが出来上がり、

みんなで仲良くダンジョンに行くことになりました。



「待ってろよ!俺の牛!!!」


この時のつぶやきが聞こえていたらしく、委員長に怒られた。

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