第10話 追求とジュースとスケジュール

「おはよう。山田くん。昨日は楽しかった?」

俺が自分の席に座ると、まだ委員長になってない委員長である

四十万ちひろがやってきた。


「口からナレーションが漏れてんだけど」

朝の挨拶はアイアンクロー。世知辛い世の中だ。


「山田くんにしかしてないんだけど」

ギリギリと小さな手で俺の顔を整形しようとする委員長。


「何の御用でしょうか?」


「私に隠してた「魂具」についてよ」

やっと俺の顔を離す四十万さん。プチ整形は終わったようだ。

当たり前のように前の席、田所くんの椅子に座る。


「それで、「スタイル」って何?」

笑顔で聞く。これが尋問でなければ惚れそうだ。

惚れないが。


「え、巣能さんの?上から82.64「ブフォ!」」

隣の席の巣能ひまりさんが飲んでいたジュースを盛大に吹く。


「きゃあ、何してくれてんのひまり!?」

彼女の前で本を読んでいた、財津みれんが怒っていた。


「ゴホッ、ごめ、ゴホ!」

多分ジュースを吹きかけるほど、匂いが……、


「ちゃんと毎日洗ってるわ!変な言いがかりするな!」

怒られる巣能さん。可哀想に。


「だから、あんたを怒ってんのよ。ひまりが吹き出したのも

 あんたのせいでしょ!」

財津さんが俺を怒る。


(なんたる理不尽!)

ギュッュュ!


「ぎゃああああ!」

俺の大切な首が綺麗な白い手で絞められる。


「山田くんのせいに決まってるでしょ?」

そこにはファ〇〇滴るいい女こと、委員長がいた。

笑顔迫力後割り増し。トッピングはぶどう味。


「殺すわよ」

さらに首を絞める。そこまで俺に恨みが。


「く、『クリーン』」

仕方ないので俺は魔法を使う。


「「「ひゃああああん!」」」

なぜか着ているものから中身まで隅から隅まで

撫でられるような俺の「クリーン」に女子三人が悶える。


「「「!?」」」

驚いてこちらを見る、他の生徒。

男子の目線がいやらしい。全く想像たくましい連中だ。


「ゴン!」


「痛〜い!目が飛び出るほど痛〜い!!なにすんの委員長」


いつの間にか手に持っていた刀で、俺を殴る委員長。

頬は上気し、涙目だ。そんなに嫌だったんだろうか?

JKから吹き出された水しぶきが……。


「変な解釈するな!あれほど女子に「クリーン」かけちゃいけないって

 何度も言ったでしょ!」


めっちゃ怒ってる。略してめちゃこ。改名したんだろうか?


「してないから、だから口から出てんのよ!」

刀の鞘を俺の頬にねじ込む。地味に痛い。


「「何なの、い、今の?」」

立ち上がり後ろを向いた財津さんは中腰でほつれた髪がエロい。

隣の巣能さんは机の上に突っ伏ながら言う。胸も潰れていた。


「ごめんなさい。私が綺麗にすればよかったわ」

二人に謝るめちゃこさん。


ギロッ!

訂正、委員長さま。


「誰のせいだと思ってるの?」

委員長は男に突っ込む方が好きらしい。


「死にたい?」


「すみませんでした」

なぜ綺麗にしてやったというのに、怒られるのだろうか。

それはもう、毛穴から、角質まで。

内臓も上から下まで優しく繊細に洗浄したというのに。

石鹸の匂いがするおまけ付きの「クリーン」なのに?


「山田くんの「クリーン」はおかしいから使わないでって

 言わなかったかしら」


グリグリが止まらない、やめらない委員長さま。


「す、すみまふぇん」

痛みに泣きそうになるとやっと刀を消してくれた。


「い、今の「クリーン」なわけないでしょ!」

まだ顔が赤いが、復活した財津さんが睨む。


「はぁううう!」

咳き込みも俺が「クリーン」で綺麗に治したからか

机に顔をつけたままため息を吐く巣能さん。

吐息がエロい。


「よー、全員いるな。それでは出席とるぞ〜」

そんな俺たちを尻目にクルミ先生が、教室に入ってきた。


「・・・・・・」

三人に睨まれる。

今日は睨まれ日和らしい。


俺はため息を吐きながら窓から青空を見上げた。

ちなみに俺の席は窓側の前から三番目である。

どうでもいいか。


「後で覚えておきなさいよ」


「え、告白?」


「違うわ!」

財津さんのツッコミスキルが上がった気がした。


ツッコむ財津さんをよそに、委員長は無言で自分の席へ戻っていった。

お腹痛いんだろうか。


ギロッ!


どうやら違うらしい。俺は目を合わせたら死ぬと思った。


「うぅう…。まだ余韻が」

机の上に突っ伏していた、巣能さんが顔を上げ、俺を睨む。


俺は思わず窓の外を睨んだ。

何か敵でもいるのだろうか?


「山田くんを睨んでるんだよ!」

荻野さんが怒った。



「そこ、ウルセェ!」

先生も怒った。


「す、すみません」


「全くだ」


「う、ううう!」

先生に同意した俺に、巣能さんは地団駄を踏んだ。

因みに俺の前の席の田所くんはいつの間にか席についていた。


「忍者か?」


「いや、さっき委員、じゃない、四十万さんと変わってもらったから」

委員長と言いかけた田所くんは、殺気を受け言い直した。


きっと前世で二人は敵対関係にあったのだろう。

なぜか寒気がする体をさすりながら、先生話を聞く。

ある一名が俺にガンガン殺気をぶつけていた。



「昨日はお疲れさん、これが一学期のスケジュールだ」

机の前にデジタルウインドウが現れる。


「早速カスタマイズしようとしない」

俺のウインドウにロックがかけられた。


「くっ!」


「バカなの?山田くん」

やっと復活した巣能さんが、クルミ先生に怒られている

俺に言う。


「バカは置いといて、まずお前たちに関係あるのは三つ」


電子黒板に行事が表示される。


「一つ目は中間テスト」


「ええ〜」


「うるさい。これはお前たちが今までいた、中学の時とは違う。

 筆記と実技の二つがある。両方クリアしないものは退学になる!」


「!?」


生徒たちの不満の声が、やむ。


「ちょ、待ってください。退学ですか?」

財津さんが手を挙げ抗議する。


「ああ。ってもそれほど難しくもない。それに補習もある」


「だけど」

力なく手を下げた財津さん。


「この中間テストはお前たちが本気で冒険者になる覚悟があるか

 見極めるものだ!」


「!?」


「昨日の戦闘訓練で5分以上戦えた奴らは学年全体で9人」


「・・・・」

なぜか俺の方を見るクラスメイト。


俺も彼らに習い外を向く。


シュン!パン!!!


「痛い」

俺に額に、小さいパチンコ玉が当たる。


「知ってのとおり、このクラスでは山田だけだ」

にこやかに犯人が、俺に笑いかける。


「今の実力は関係ない。だが、戦法、戦略と言い換えてもいい。

 お前たちは正面から来すぎだ。それに「魂具」に頼りすぎだ」


バン!


クルミ先生が電光掲示板を叩く。


「・・・・・・」

クラスメイトは何も言えないようだ。


「別にお前たちだけじゃない。他のクラスも似たり寄ったりだけどな!」

先生が笑う。


「だが、社会に出たらお前たちはもう冒険者だ。その場合、依頼など

 の仕事の失敗は許されない。敵対してくる奴らも、勿論いるだろう。

 その時に負けても許してもらえるなんて事はありえない」


「で、でも「ディバイド」だったら…」


「甘い!」


「ツッ!」

質問した巣能さんが、クルミ先生の言葉にビクッとなる。


「確かに「ディバイド」では死なない。が、魔法やスキルでの

 攻撃。それに私と戦った山田が細切れになるなどの負傷は

 精神を傷つけ、最終的には廃人になる可能性もある」


「なっ!」

「ディバイド」のデメリットを知らない生徒が驚く。

何人か俺を見るが平然としており訝しんでいた。

細切れになる前に、意識を切っといたからな。


「本来あれは、ダンジョンや魔境から溢れ出る魔物を 

 退治する冒険者が、人間同士で訓練する為の物だ」


「それがいつしか見世物になっただけの話だぞ」


「でも、傷とか治るんじゃ?」

巣能さんが恐る恐る尋ねる。


「傷は治る。使った煙幕とかも元に戻る。だが考えてみろ。

 治るとはいえ、炎に焼かれ、水の牢屋で窒息し、雷に打たれ

 風に切り刻まれる」


「・・・・・・」


「ディンバイドでは心、精神までは直さない。だから毎年少なからず

 廃業者が出るんだ」


クルミ先生は教室の生徒を見渡す。


「じゃぁ、体が元気でも…」


「ああ、廃人同然になることもある。だからこそ、覚悟のあるやつ

 を冒険者に育てるんだ。生き残る覚悟と、死ぬ覚悟があるやつを」


「・・・・・・」

巣能さん他、みんな静まる。


「ま、最初は死ぬ覚悟なんて出来ない。それこそ、死ぬような目に

 合わないとな」


「だから安心しろ。それぞれ冒険者になる理由は違うだろうが

 楽しい事も沢山ある。ちょっと他の職業より死にやすいだけだ」

笑顔の先生に皆引き攣った顔をする。




「次に行くぞ。中間テストの後は体育祭だ」


「!?」


「お前たちもテレビで見ただろう。冒険者を排出する有名校は

 テレビ中継され、人気も高い」


「そこで有能なパーテイにスカウトされる奴、テレビ関係から

 アイドルになりませんかと言われた奴もいた」


「まじ、私スカウトされないかな?」


「あんたじゃ無理よ。私ならいけるかも」


「毎年アイドルが司会やるんだよな、この学園」


「俺、早瀬ルナがいいな。超有名だし」


「いや、鳴海ココちゃんもいい」


「馬鹿、シュリだろ!グラビアすげえぞ!」


「もしかしてRAIZライズのソラさん来てくれるかな」


「来るわけないでしょ。超有名な音楽アーティストじゃない。

 パーティーもあの6人で組んでるんでしょ。確か」


先ほどの緊張を忘れ、口々に生徒が話し出す。


「はいはい、体育祭は一つの見せ場だが同時に自分の今の力量を

 試される場所だ。お前たちはまだ1年。だが2、3年に勝てない訳じゃない」


「体育祭は二ヶ月後。7月に行われる。お前達はそれまでに死ぬ気で強くなれ」

先生が大きな声で言った。



「三つ目は期末テストだ」


「ええぇ〜」

生徒からまたも不満が出る。


「ただし、普通のテストじゃない!」

先生がまた電光掲示板を叩く。


(よく壊れないな、あれ)

クルミ先生の馬鹿力をベッドの上で体感した俺は思った。


ギロッ!


先生が俺を睨んだ。試しに手を振ってあげると、

「ツッ!」

赤くなり俯いた。



「・・・・・・」

教室の生徒が皆無表情で、俺と先生を見た。


「けっ!リア充が!」


「私なんてまだ彼氏出来たことないのに」


「なんで山田くん?」


「馬に蹴られて死んでしまえ!」


「ねぇ!後で、どんな感じだったか聞いてみようようよ。先生にさ」

僻む男子と一部の女子。

好奇心旺盛な耳年増なクラスメイトは先生に感想を聞きに行くようだ。



「い、いいかこのテストは戦術学科内全ての生徒達のバトルロワイヤルだ」

赤くなった事を誤魔化しつつ、先生が言った。


「バトルロワイヤル」

俺が呟くと、


「そうだ、一年生から3年生まで全員が強制参加のテストになる」

まだ赤いがなんとか調子を戻したようだ。


「質問があります」

委員長が手を挙げた。


「なんだ、四十万?」


「学年も関係ないとなると1年が不利では」


「ああ、その通りだ。だからルールがある」

先生が委員長の質問に答え、掲示板のページをめくる


ウィン!

「お前達のウォーカーにも載っているがこっちをまずは見てくれ」


机にある前世ではiPadに似た端末。これがウォーカーだ。

生徒一人一人に支給される、上級アイテム。

「ディバイド」のリングにも連動しいテレビや、音楽、チャットなど

幅広く使える。しかも最新機種である。


「まず、3年はチームを組むことが出来ない。一人で戦う事が義務付け

 られる」


「じゃあ私たちは?」

委員長が言う。


「まぁ待て、四十万。次に2年生だ。2年生は三人までチームを組む事が

 可能。ただし、ポイントも3等分だ」


「ポイント?」


「ああ、ここに書いてある通りだ。このテストはお互いが持つ 

 ポイント。ライフポイントを賭けた「ディバイド」を利用した 

 テストだ」


「ディバイドを?」

生徒たちが息を飲む。


「まず、お前たち1年生は最大五人までチームを組める。

 そしてポイントも一人一人、倒した相手の分もらえる。

 2年のように分配でポイントが少なくなると言うデメリットもない」


「もちろん、自信があり一人で戦う事も可能だ。その場合1年は

 ポイント3倍。2年はポイント1.5倍だ。3年は特にアップせず、

 1ポイントはそのままだ」


「じゃぁ、3年生が一番不利じゃ?」

田所くんが先生に聞いた。


「確かにな。だから3年生はライフポイントが50ある。

 因みに1、2年が20ポイントだ。これだけ差があれば

 すぐに脱落する事はない。」


「そ、そうですか」

安堵のため息を吐く田所少年。知り合いでもいるのだろうか?


「それに3年生だぞ。お前らが束になっても勝てないよ」

笑顔で皆を脅すクルミ先生。


「あと、違う学年同士で組む事も出来ない。組む相手は学校が不正を

 把握する為にも6月の終わりまでに私に申請する事。

 他のクラスに仮パーティーの仲間がいる奴もいるだろ。

 その場合は、どちらかの担任に出す事。そうすれば私にも届く」


その言葉に緊張し出す皆。まあ、強い奴と組めればそれだけテストの

評価も上がるのだから当然だろう。


「次に「ディバウド」についてだ。今回はお前たちにライフポイントを

 賭け、戦ってもらう」


「賭けという事は?」

委員長が呟く。


「ああ、お互い納得すれば、一度に沢山のポイントを賭ける事ができる!」

先生が意地の悪い顔で笑う。


「ポイントを100、集めた者は二次予選に進む」


「二次予選?」

財津さんが首をかしげる。


「二次予選は賞金2000万だ」


「な!に、二千万って。いいんですかそれ!」

お金がもらえると聞いて以前、先生の体を狙っていた縄部が驚く。


「ああ、さらに二次予選は日本中にいる人間がお前たちに賭ける」

先生がとんでもない事を言う。


「そんな!それでもし負けたら・・・」


「大丈夫だ、負けてもお前たちに危害は加えられない。

 参加する奴らは魔法契約にサインしないといけないからな」


魔法契約

普通の契約と違い、破ろうとした場合、または破った場合

そのものに重い罰が自動的に降る魔法の契約書。

ピンからキリまであるそうだが、今回生徒を守る為に発行されるのは

上級の物であり、破れば死罪、家族にまで影響が及ぶ物だそうだ。


「だから心配する必要はない。絶対はないけどな?それぐらい冒険者目指すん

 だから、自分で対応出来るようにならないとな」

先生は楽しそうに笑った。


「それにお前たちも賭ける事ができる。自分が負けても選んだ人間が

 優勝すれば、倍率により配当金が出る」


「じゃあ強い人を選べば」

友人であるまどかが俺を見た。


(いや、細切れにされたでしょ?俺)

呆れた表情で返すと睨まれた。

どうやらまだ隠し事があるのを見抜いているらしい。

たとえそれを使っても先輩方に勝てるとも思わないが。



「ただし、選べるのは一人一回。ちゃんと吟味して選べよ。一番いいのは 

 お前らの中から誰か一人でも二次予選に進めればいいんだけどな」

先生が言う。


100ポイントとればいいんじゃないのか?


「お前らが思つている通り、100ポイントとれば良い。ただし

 先着30名の早い者勝ちなんだよこれ」

呆れたように掲示板を睨む先生。


「な、だったら1年なんて勝てっこ・・・」


「ああ、だが不思議な事に毎年何人かは1年生だ。

 今の生徒会長もそれで勝ち抜いてきた一人だ」


(確か破条真冬だっけ。『氷姫』の)

昨日の試合終わりに、俺に詰め寄ってきた人間を思い出す。


(あれは絶対ヤバイ奴だ。主に性格が)

思い出しテンションが下がる俺。


「まぁ良い経験になる。2.3年とやりあえるのなんてあんまり機会が

無いからな」

先生が頭を掻きながら言った。


生徒同士のバトルは許可されているが、実力差ゆえ違う学年で争いは

滅多に起こらない。起こしそうな輩は生徒会に潰されるからだ。


「ポイントは1つから賭けられる。お前たちは20ポイントだから

 最大20試合戦える。勿論自分に自信があるやつは、一度に全部賭けても

 いいがな」

ははは、と先生が笑う。


「だが試合は放棄するなよ。お前たちはこれから魔物だけじゃなく

 人も殺す場面も必ずある。それが良いか悪いかは自分で判断しろ。

 ただし、あの時殺していればなんて事態にだけはなるな!」


先生が真剣な表情で俺たちを見た。


「見逃したばっかりに犯罪を犯し、犠牲者が出たなんて話は、聞きたく

ないからな」


「・・・・・・」

この世界でも犯罪は多い。ダンジョン内で人に襲われるものや

権力や脅迫で脅し、人権を奪うもの。

密漁や倒した素材を横取りする者。数えればきりがない。


元々冒険者だったのか、ただ人を傷つけたいだけかわからないが

犯罪をする連中はいる。

時には殺し合いになる。

殺そうとする犯罪者を見逃せば、他の誰かが殺される。

先生はそれを危惧しているのだろう。


(だからバトルロワイヤル)

見ず知らずの者を殺す訓練。弱い奴は何も救えない。

そういう事だろう。


「ま、期末テストは当分先だ。気にするな」

先生が空気を変えるように言う。


「・・・・・・」

沈黙が教室を包む。


「それじゃ、授業始めるぞ。まず冒険者の職業について・・・・」

先生は全く気にせず、進める。


微妙な空気のまま、授業が始まった。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る