第29話

「わかったよ、オヤジ。俺がやらせてもらいます。でも、一つ条件があるぜ」


「なんだ?、大河。条件てのは」


「今後、絶対に俺と颯太の生活に立ち入らないこと、それだけだぜ オヤジ」


「それは、こっちが言いたかった台詞だぜ、大河」


「お前らも、ワシと龍太郎の新婚生活にちょっかい出すんじゃねぇぞ」


「誰が、オッサン二人のイチャツキにちょっかい出すんだよ、気持ちわりぃ」


「ならいい」


「おめぇら二人とも、ワシらの新婚初夜の邪魔だから、とっとと家に帰りやがれっ」


「言われなくても帰るぜ!、オヤジ」

「兄貴、早く帰んないと夜が明けちまうっすよ」



大和親方と龍太郎さんは全裸のまま、寝室に消えたと思うと 龍太郎さんの甘い声が聞こえて来たっす。


「颯太、俺達も家に帰るぜ。オヤジ達に負けてらんねぇ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る