第19話

元旦に、初詣に行って来たんすが、帰り道思いがけない展開になったっす...聞いてもらえるっすか?




「まったくよぅ!オヤジのヤツ 颯太に着物着せるだけで、どんだけ時間かかってんだよ」

「おぅ 待たせたな 大河。どうだ?颯太の着物姿。。イケてるだろ?」

「当たり前だろオヤジぃ!こいつはガッチリ体型だから、何着ても似合うに決まってるっての」


そう言う大河さんはものの5分で裾に近いところに金糸で龍が刺繍された大島紬の着物に着替えてたっす。

俺は、大河兄貴の着物姿のかっこよさに思わず

「かっけ~っす 兄貴」と言ってたっす。

「当たり前だろうが、俺様は何を着ても似合うんだよ!」

「まぁた、始まったぜ 大河の俺様トークがよぉ」

「親方、そんな事俺も分かってるんで、早く初詣行きましょうよ。早いとこ、祝い酒飲みてぇんすよ」

「わかったよ。じゃ、初詣に行こうぜ」

俺と親方、大河さんの三人はお揃いの龍の刺繍がされた着物を着て、近所にある龍神神社に行ったっす。

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