第20話

「兄貴ぃ~~!まぁってくだっ、ヒック!さぁ~ぃよ~~ぉ」

俺、神社の境内に出てた屋台で日本酒を飲み過ぎたみたいで...半分意識が飛びかかってたみたいっす。

「大河、颯太を介抱してやれ。俺は家に帰るから」

「俺のダチで、二丁目でちょっと変わったゲイバーやってるヤツが近くに住んでるから、そいつの家に行け」

こう言うと、親方は家に帰って行ったらしいっす。




「颯太、着いたぞ」

「あ、兄貴ぃ~!ここ兄貴の部屋っすか?」

「ち、違うぜ。見たらわかるだろうが、颯太。しっかし、マジかよ ココに住んでるオッサン。SM趣味があんのまるわかりだろ」

「悪かったねぇ、大河クン!俺、SMバーってのやっててさぁ...もちろん、野郎同士のね。ここにあるのは店で使う道具類なのさ」


龍太郎って言う名前の、親方の友達が俺達のいる和室の部屋の障子を半分くらい開けて、こう言ったんすよ。

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