第9話
くはっ!颯太、おめぇかなり尺八上手くなったな。マラがとろけちまいそうだぜ」
「誰の何がとろけちまうんだって~?颯太とオヤジよぉ!」
怒鳴るような調子の声が親方の部屋のなかに、響き渡ったんす。
親方の息子の大河さんだったんすよ。
「全く二人とも、この家には自分達以外誰もいねーみてぇに盛ってんじゃねぇよ」
「じゃあ大河、おめぇも交ざるか?ワシらの盛りあいによ」
「馬鹿言ってんじゃねぇーよ、オヤジ!俺が、颯太の事どんなに好きかわかってんだろ?わかってて言ってんのかよ」
俺、それ聞いてびっくりしたっす。
だって、仕事でヘマやらかすといつも一番叱り飛ばすのが大河さんだったんすから。
それが、俺の事が好き?
もう、訳わかんなくなっちまってたっす。
「しかしよ、大河。マラは正直だよなあ。お前の六尺の前袋 パンパンに張ってるぜ」
大河さんは、寝てたらしく、六尺一丁の格好で親方の寝室に来ていたんすよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます