ピザを食べる

会社に遅れて向かわなければいけない。


 いつもより遅い時間ではあるが、早く向かわなくてはいけないので、着替えもせずにそのまま玄関のドアに手をかける。


親「外は危ないぞ」


 外の庭の方から、忠告される。それでも僕は行かなければならないのでドアを開くと、そこに見知らぬ男が立っている。その男は中学の時、隣のクラスだったあいつに似ているけれど、定かではない。


 その男は、無理やり家の中に入ってこそうとするので、ドアを閉めて必死に抵抗すると、鍵穴からバリバリとドアを突き破り、その穴から無理矢理に入ってこようとする。どんどんとドアを突き破って身体が半分くらい家の中に入ってきたところで、僕は手にしていたトランシーバーで警察に呼びかける。


僕「僕の家に不法侵入者です。すぐに来てください」


 必死の思いが通じていたのか、既に外には警察が待機していて、不法侵入を図るその男を逮捕してくれた。一安心だとそのまま外に出て庭まで歩いて行くと、そこはリビングになっていて、母親と父親が朝食をとっている最中だった。


 警察があの男をパトカーに押し込むのを見ながら、ピザを食す両親。


 庭から見える、家の中の壁にはピザの広告やメニューが貼ってあるのが見える。たぶん警察からもらったんだろう。罪滅ぼしに違いない。


僕「僕もピザ食べるよ」


父親「おいで」


 頷くと両親の前の椅子に腰掛けた。


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