「空」

「哲学的ゾンビって知ってる?」

「なにそれ」

「見た感じ普通の人だけど、意識とかは全くないみたいなやつ」

「ふーん」

「ずいぶん興味なさそうだな」

「だってそんなの存在しないだろ?逆にお前はそんなの信じてるのか?」

「正直いそうだなとは思うが」

「ふーん、案外お前って子供っぽいところあんだな」

「これ信じるって子供っぽいか?」

「子供っぽいね」

「ま、お前がそう思うなら別にいいや。というかさ」

「何?」

「お前今の会話で何か思うことあったか?」

「え?」

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