37時間目。布団購入


あの後3時くらいまで乱闘し、99機バトルを終えたところで力尽き

朝が来た

結果としては俺の勝利なので良し


時刻は10:00

乱闘中の話であれば11:00くらいに買い物しに行って昼ごはん食べて遊んで帰るという予定である

ななみはぐっすり寝ている


「とりあえず、コーヒーのもうかな」


めんどくさいのでコーヒーはインスタント

昼飯食うからコーンフレークで良いか

ななみは柔らかい方が好きだから作っておこ


「ななみー朝だぞー」


ベットで熟睡中

下着姿で…寝巻着ろよ

本当にこの妹は…


「んー」


「ななみー朝だぞーおきろー」


恐らくこいつは停学+学校サボりで昼くらいまで寝てたな


「…ぇてー」


「はーい、腕を上げてー」


これは慣れたものである。元々低血圧で朝はよわい

上げた腕を通して肩の下に腕を通して持ち上げて運ぶ

椅子に座らせて、スプーンを握らせる


これで食べる


「あぁーきます」


ゾンビみたいな声を上げながら、眼もまともに開いておらずロボットのように手だけ動かして食事を始める

「あぁーきます」はいただきますの意味である


ちゃんと挨拶はしましょうの精神で教育されたため、寝ぼけてもそこだけはきちんとしている

既に完食しているが3回ほど空を繰り返し咀嚼するとスプーンを置く


「ごちいすう」


これはご馳走様です。の意です

ただ朝は弱いので食器はそのままだ、朝は食器を洗うのは俺の仕事だ


「おにー」


これは寝起きの着替えさせてくれよろしくの意味である

今日は外出するから…ボストンバッグの中を漁りながら、テキトウにワンピースを取り出す

今日は曇ってるし、日差しはないが暑いし薄手のワンピースで良いだろ。寒色系だし


「ばんざーい」


「うぇええ」


言った通り、万歳をするのでワンピースをかぶせる

頭だけ向き合わせて被せれば勝手に腕が生える


「あぅううう」


これは髪のセットしてくれである

茶色に染めた髪に、軽くパーマをかけている髪なので寝ぐせ直しを全体にかけてわしゃわしゃするだけで大体整う

だが、外に出るので最低限寝ぐせ直しを駆使してちょっとだけセット

そのまま万歳中のななみを持ち歩き、歯ブラシを濡らし歯磨き粉をつけて渡す


こうすると自動的に歯磨きする

ここまででようやく目が覚めてくるので楽だ


「あー」


自発的に顔を洗い始める

これで起きた


「あー…おはようお兄」


「おう、おはようななみ。化粧道具は?」


「んー、お兄と一緒だし、面倒だしいい」


出不精めが


「はいはい、すっぴんもななみは可愛いけどちゃんとセットしなさい」


「えーめんど」


ななみは洗面台の下から椅子を取り出して座って目を閉じる

これはめんどいから化粧しての意味である。

化粧開始

出不精な妹であるななみのお蔭で化粧スキルは身についていた

まぁガチの化粧は無理だが。ゲーム疲れの隈を隠すとかは楽勝だ


[わたるせんせっ!!今日何時からカラオケー!!!?]


気付けばLINEが来ていた

麻倉舞からである

……?あぁ、あれか


「どしたの?」


「生徒から連絡。返信よろしく」


俺の携帯に近いのはななみだ

こっちは化粧で忙しい。つっても軽くするだけであるが、ちょっと気になるのでチェックする


「仲良いんだ」


[ちょっと家庭の事情で今日は無理すまん。今度埋め合わせする]


完全に俺が打つレベルの返信を返すななみ

見せてきてこれを送るけどっという目で見る。

まぁ良いだろう


[えー!!?わかったー!また今度ねー!!]


はい、と画面を見せてくる

楽で助かる


「…女子生徒とカラオケってお兄犯罪やってないよね?」


犯罪何てやってません。変な目で見るんじゃありません

徒歩でいけるレベルの近くに家具センターがあるから、そこに行く

色々との複合型ショッピングデパートである

大体揃う。安いスーパーもある。色々と便利だ


デパートに着いて二人並んで歩く

きちんと覚醒したのか、姿勢よく歩いている。流石お嬢様学校だ


「お兄」


ななみが一声

これの意味はトイレに行こうか悩んでいるだろう


「ん」


喫煙所を指す。そして分かれる

タバコうま


「あぁああああああああああああああああああああ!!!!!わたるせんせ!!!!!なにしてんのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」


「…」


気のせい

タバコうま


「ねえゆっちー!!絶対聞こえてるよねー!!!?まいとのカラオケサボって何かショッピングしてるんだけどー!!!!!!」

「いや、ほらもしかしたら違う人かも…」


気のせい

タバコうま

あと気のせいじゃないぞ北野裕子


「お兄お待たせ」


「おう、とりあえず飯にすっか」


時刻は昼飯時だ


「じゃああそこ」


和食レストランを指す

今日は刺身を食べたかったから丁度いい

何か後ろから二人ほどついてきている気配を感じる


「…うざ」


ななみが反転し、加速する前に全力で止める


「ちょいまてぇ!!!!」


何でそんな気配に敏感なの?

こいつ殴るつもりだった完全に


「なに?」


後ろから首を絞めながら利き腕を拘束したらそうなるよな

でも、暴力駄目絶対

そして目の前にはやっぱり麻倉舞と北野裕子がいた


「…奇遇だな」

「お兄うざい!」


ななみは反転すると同時に利き腕を拘束されながらも左手を振りかぶっている

しかもパーで

これは確実に霞だ。これ食らうとやばい!!!拘束しながらだから威力は出ないと思うが確実に痛い!!

このキリングマシーンが!!!!普段なら我慢してくれるが一回スイッチ入ったら止められない


ただ両手を拘束に使った俺が伏せぐ手段が無いので顔の向きを変えて頭突きするしかない

こいつホントによく停学食らった時に相手を入院させなかったな!!

ただ、頭突きするとななみの手首を痛めるかもしれないから、ほっぺで許してくれ


「いった!!!」


ほっぺに程よく本気の平手が刺さる

一瞬鼓膜にダメージ、これ良くななみをいじめてくれた女子生徒は霞食らって鼓膜イかれなかったな

痛い…痛いけど痛くない。痛いとか言ってないし。何か蚊がいただけだし、最近の蚊って火力高いなー


「はぁ…んで、誰?」


拘束した恨みは一発で満足したのか一発だけで済んだ


「え?え?これ?どうすればいいのゆっちー」

「わ…私に言われても……え?」


でしょうね。

この兄妹コミュニケーションは友人に言わせると頭おかしいらしい


「ななみ…」

「……ごめんなさい」


殴ったら謝れるって大事よ

そう、本当なら殴らないで済むなら良いけど、殴っても謝れる子は素晴らしい

滅茶苦茶引いてる麻倉舞と北野裕子


「俺の生徒の麻倉舞と北野裕子」

「あーお兄の生徒の」


手のひらで紹介

納得いったように殺意が霧散する。よし


「ななみ」

「…」

「…」


妹を手のひらで紹介

呆気にとられている様子だが、まあ紹介は済んだ


「これで良し」


よし、和食レストラン入ろう

手を振って別れの挨拶を済まして、和食レストランに向かう

ななみは付いてくるので問題なし


「予測、生徒の友情を邪魔するのはいけない…だよね?」


ななみよ、ニヤニヤ笑いながら俺の心を読むんじゃありません。

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