34時間目。カラオケ


そんなこんなでカラオケにやってきた

8人で

おかしくね?というかタバコ吸えないんだけど

さっきの居酒屋も存分にタバコ吸えなかったんだけど!!

というか、もっといえばさっきの会計俺7でミヨキチ3でそもそも出費やばいんですけど

カラオケ代とかどうしよう…流石に払って欲しいんだけど


「ってかさ、8人って多いから部屋分けないの?」


8人もいると歌う回数減るじゃん


「あー、それもありですね。私たちお酒飲みますし、わたるさんタバコ吸うんで教師は教師で分けたほうがよさそうですね」


さすみよ(流石ミヨキチの略)

それは素晴らしい!カラオケってタバコ無性に吸いたくなるんだよなぁ


「えー!!それじゃつまんないよー!!わたるせんせがタバコ我慢すればいいじゃーん」

「そうだそうだ!!タバコ臭いぞ!!」

「小腸抉って首絞めるぞ」

「回数じゃなくなった!!?でも怖いよ!!!!」


「私はお酒もたばこも気にしないのでぇ、先生とミヨキチの部屋でいいですよぉ」


大崎麻美よミヨキチにも先生をつけてあげなさい

一応は年上だから、脳内ふんわりガールだけど年上なんだから、本人も傷ついて…なかったからいいか


「俺も全然気にしないから!そしたら4人部屋にできるぜ!!」


立花弘…お前必死だな

頑張れ、俺は応援するぞ

角側に座ってミヨキチを隣にすればどう足掻いても隣同士になるな。よし、任せろ


「えぇー!それじゃつまんないじゃーん!!カラオケさっきいったしー!!わたるせんせの美声()が聴きたいのにー!!」


「今タバコ吸いたいから明日な」


大人流の流し方

とりあえず、明日なって言っておけば大丈夫

今度っていうとじゃあいつ!!?ってなるのは目に見えてるから明日とか時間を明確に決めてればイケイケ女子高生はどうせ予定入ってるから断るだろ


「え!?明日!!?いいよー!まい予定ないからカラオケデートしよー!」


通じなかった

おかしくね。お前イケイケ女子高生だろ

予定入れておけよ

え?どうしよう…え?どうしよう?


「ねーねーLINE教えてよー!!」

「…ちょっと待ってろ」


とりあえず、携帯を取り出してLINEを起動

QRコードを表示

まぁ、LINEくらいなら良いだろう


「ほい」


「ゲット!!」

「あっ私も!!」

「そういえば私も教えてもらってないです」

「いただきましたぁ」

「俺も!!」

「俺も貰う!!!」

「私も貰っていいでしょうか?」


わらわら集まった

え?モテ期到来?

男女関係なくモテてしまった。まぁ…教師とLINEなんて俺の時はLINEなんてものは無かったので、電話番号しか知らなかったからなぁ

これは良い教師だろうな!!


一気に7人も増えてしまった


「んで部屋割りどうすんの?」


山崎亮がようやく本題を切り出してくれた

馬鹿だけど、馬鹿なりに助かる。とりあえずもっと勉強頑張ってくれないかなぁ


「一緒でいいじゃーん!灰皿近くの部屋借りて吸いたかったら外出て吸ってもらえばいいじゃーん!!」


まぁそれが妥協案か、軍師麻倉舞の言うことは絶対


「しょうがない、それでいいか。教師陣は酒飲むから」

「あと、採点で負けたら罰ゲームです」


くそ!!!それは流しておきたかった!!!!

覚えてやがったか脳内ふんわりガール!!!


そんなこんなで8人部屋

部屋の外には灰皿が完備。まぁ良いだろう

俺は喫煙で出入りが多いから生徒達を先に入れて、ミヨキチも入れて余った端に座ればいいか


「どうしてこうなった…」


端に座れた+隣はミヨキチ

凄い気楽。ミヨキチならタバコとか気にしないし、酒も気楽に飲める

大崎麻美の隣は立花弘が頑張ってゲットしていた

偉い!!そういう積極性は大事だ!!


と思ってたのだが


「第一回席替えターイム!!!!」


マイクを装備した本田ほたるが唐突に俺が着席したと同時にそんなことを叫んでいた


「ルールは簡単!!ここにクジがある!!1~8まで番号書いてあるから番号が低い順から好きな位置に陣取ることができる!!!!いえいいえーい!!!」


…いつクジなんて用意したの?

そんな時間あったっけ?もしかして昨日にでも使ったの?


「俺タバコ吸うし出入り激しくなるから端席で番号一個抜いといて」


「………」


全員俺に対して目が怖い

何で?俺空気読めてなかったの?しょうがないじゃん、タバコ吸うたびにわざわざどいてもらうのは申し訳ないんだが


「…タバコ吸ってくるから決めておいて」


逃げの一手

闘争ではなく逃走する

中で色々と騒いでいるのを聞きながら一服後に戻る


「…端が埋まってるけどどういうこと?」


端には大崎麻美と、もう一つの端には北野裕子が座っていた

これいじめ?

いじめってやつ?

立花弘は大崎麻美の隣では無くなっていた。どんまい

入口から近いし、北野裕子に詰めてもらお


「北野裕子、一個詰めてもらっていいか?」


「えっと、先生の席はこっちです」


北野裕子は隣の席を叩く

え?端じゃないの?北野裕子の隣には俺が座ると仮定して、その隣にはミヨキチがいた

まぁいっか、安パイだ


そんなこんなで開始されたカラオケ大会


第一回

麻倉舞:91点

え?上手過ぎじゃない?

本田ほたる:87点

え??え???

北野裕子:88点

マジで?

大崎麻美:85点

いや、ちょっと

山崎亮:84点

これやばい気がする

立花弘:87点

ちょっと!!!

ミヨキチ;94点

ふざけんな!!上手過ぎだろアホ!!!

え?皆上手くない?おかしくない?

俺:78点

罰ゲーム:ロシアンたこ焼き(全部当たり6個入り)全部食べる


「くっそがぁああああああああああ!!!!!!!」

「ミヨキチせんせ歌うまー!!」

「これはガチ曲じゃないと!!」

「ふっふーん!!」

「原田先生意外と歌下手なんだな」

「うるせぇ!!!!!!!」


「…原田先生どうぞ」


お水を置いてくれる北野裕子

女神


「テキーラでも飲みます?」

「今はいらねぇ!!」


ミヨキチは断罪


第二回

麻倉舞:95点

あっはい

本田ほたる:93点

はいはい

北野裕子:85点

なるほどな

大崎麻美:87点

ほんほん

山崎亮:81点

!!!?行ける気がする!!

立花弘:80点

来た!!!!

ミヨキチ;93点

はーい

「やったー!!ミヨキチせんせに勝ったー!!!!」

「次はガチ曲で行きます!!」

俺:79点

罰ゲーム:テキーラショット1杯


「あとちょっとだったのに糞がぁあああああああ!!!!!!いただきますぅぅぅぅううううううう!!!」


もう喉無理

喉が死んでる。激辛+テキーラで俺の喉が死んでる

っていうか君らレベル高くない?


第三回

麻倉舞:94点

本田ほたる:94点

北野裕子:95点

大崎麻美:91点

山崎亮:87点

立花弘:88点

ミヨキチ;99点

…!!?!!??!?!?!????

俺:82点

俺頑張ったよ…喉死んでるけど、何で皆こんなにレベル高いの……もう罰ゲームやだ…


罰ゲーム:


ん?携帯が震えている。超常現象などが起きてたらビックリだが、そんなことは起きるはずはなく電話だ

着信は母親


「はい?…ちょっと悪い、罰ゲームは食らうけどちょっと待っててくれ」


普段連絡などは来ない

基本的に放任主義なので、電話が来るときは何かしらの大事が発生した時である

ちょっと不穏な感じがする


ぶーぶー言うやつらを横目に部屋から出る


「どうしたおふくろー?」


「ななみがいなくなったからあんたからも連絡して探しなさい!!!!」


「はぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


原田ななみ

歳は17歳の高校2年生、俺の妹である

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