第3話 友達

  〜友達〜


あの後、自分は謎の人によってここの家で夜を過ごすことになった。

そして、フードを外してその謎の人の姿をやっと見る事が出来た。

身長は自分は175㎝あるのだが

それより低く150㎝ぐらいの高さであり頭にはゴーグルと皮帽子でそこから赤茶っぽい色の短髪が出ており首もとには寒くないのにマフラーを巻いておりそして、マントを被っており中は上着はちょっと大きめな短袖の白いTシャツと下着は薄め茶色のポケットとかがたくさんある短パンが見えており他には皮手袋などをしていた少年だった。目とかはジト目で色は黒であった。

「助けていただいてありがとうございます」

「大丈夫です、趣味なので」

そんな趣味があるんだな

「いま、包帯とか持ってくるから待ってて」

そういいながら少年は奥の方へ消えて数分奥の方で大きな物音がして帰ってきた。

「持って来ました。上の傷の所を見せてください」

そして、上の傷を包帯で巻いてもらったあと

「下とかは自分でやってください」

「あっ、わかりました」

そして、包帯とかを渡したらすぐに奥の方に消えてしまった。

そして、包帯とかをつけ終わった後、自分はこの家の内を探索する事にした。で自分がいる所は二階の部屋であり、この部屋には木箱とかの荷物がありいわば倉庫見たいな感じであった。それで、僕は一階に降りることにした。一階には少年の姿はなくあるのはベットとか本棚、食器棚とかがありキッチンの代わりかまどとその近くにまきなど更には部屋が二つある感じだった。

「何してるの」

「うわっ」

振り返ると少年がいた。

「いや、ちょっと暇だったから」

「・・・そうなんだ」

「この家って、君の家なの?」

「リヒッチ・・」

「えっ?」

「僕の名前」

あー、名前の事か

「君の名前は?」

「僕の名前は・・・あれっ?」

何故か自分の名前がわかんなかった

「名前ないの?」

「いや、あったんだけど、何故か思いだせない」

うーん、しょうがないから本で出てきた名前を借りよう

「じゃあ、龍ヶ原 守でいいよ」

「りゅうがはら まもる・・・不思議な名前だね」

「龍ヶ原君にお願いがあるんだけど」

「うん?」と振り向くと煌めく刀が・・・はっ!?

倒れて後ろへバックするが最後には壁にぶつかって逃げ道がなくなる。そして、刀を持っている少年が近づいてきて、自分は死ぬと思って目を瞑ったがその後、疑う言葉が自分の耳まで届いた。

「友達になってくれませんか?」

えっ、なんでこの状況でこの言葉が出るのだろうか?

「じゃないと、切り刻みます」

「わ、わかったからその刀を降ろしてくれないかな」

そういうとリヒッチは刀を収めたので質問する事にした。

「あのー、何で突きつけて友達になろうって言ったのかな?」

「友達の作り方を知らないから本で学んだの」

どういう本なんだそれは

「その本って何処にあるんだ?」

そう言うとリヒッチは本棚から一冊の本を出した。

その本の題名は【友達を簡単に作る方法】と書いてあった読めるか読めないかは不安だったが普通の日本語だった内容は

「友達の作る方法は凄く簡単!

一番最初に友達になりたい人を呼ぼう。一様、場所は人があまり通らない所がオススメ!そして、その準備が出来たら凶器で相手を脅そう、それが上手くできたら友達の完成だ!その他には金とかで釣る事は出来ますがすぐに裏切られる可能性が高いので相手の恐怖心を与えてやった方が・・・・」

という感じで書いてあった。

(誰だ!こんな子供に悪い影響しか与えない本を書いた奴は!)

そして、その表紙の裏には【著者 神様】という文字が書いてあった。

「リヒッチさん、用事が出来たから

外に出ていいかな?」

「あんまり離れるとまたモンスターに襲われるからね」と言ってドアの方を指した。

外に出た後、スキルで携帯を出し電話をした。誰かと言えばわかると思うが

「はい、もしもし?かみさ・・」

「神!!なんていう事をやってるんですか!!!」そう叫ぶと

ガシャン!!という物音と一緒に遠くから「ぎゃぁぁぁぁ!!耳がぁぁぁぁぁ!!」という声がして、ちょっとスッキリした。

「なんだ!名前を言おうとする前に邪魔して君はなんか恨みがあるかぁ!」

「凄くありますよ!空中に飛ばされたり子供とかに悪い影響しか与えない本を書いてみたり」

「あぁ、あの本面白かったでしょ」

「面白くないしその前以前の問題だ、その所為で殺されると思ったわ!」

「・・・自信作だったのに」

「あっ、いや別に面白くなかったとは思うけど・・」

「まぁ、いいや☆その本はあまり少ないしあまり知られてないから見つけたら処分しといて」

本当にイライラさせるの上手いなこいつ

「言われなくても、やりますよ」

「あっ、でも欲しいならサインとか」

その言葉をいう前に通話を切り通話拒否に設定して来た道へ戻る事にした。

そこには、少し心配そうに見ているリヒッチがいた。

「大きな声で叫んでたけど、大丈夫?」

「あぁ、逆にスッキリした。」

「??」

そして、リヒッチの肩を叩いて

「本を読んで知識を積むのはいいけど、間違えた知識もあるから気お付けてね」

「わかった」

「ていう事で、友達としてよろしくな」

「うん、よろしく、、、初めての・・友達」

「うん?どうした?」

「ううん、なんでもない」

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