第四章1 『ユウタ』
統治する辺境国家ルルイエの民を虐殺する。
――そこは迫害された魔人の
「オープン・ステータスウインドウ」
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NAME:ユウタ
LV:723
HP:72193 MP:52193
攻撃力:79219 防御力:89399
素早さ:76999 魔攻力:45998
耐性:全属性・全状態異常無効
特殊能力:
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「おー。なかなか成長してきてんな。この調子ならレベルカンストまであっちゅーまだぜ。なんなんだここ。経験値10倍の
ユウタが転生した国は神人たちが統治する国であった。彼は”魔王を倒す勇者”としての命を受け、魔人と魔王の撲滅に向け――ルルイエを
辺境国相手とはいえ宣戦布告のない戦争行為は明らかな国際法違反、だが勝てばそんな
恐るべきは転生者の異能――。
「ふひひ。事前情報と違ってこいつら見た目は普通なんだよねー」
――ファンファーレ音
*ユウタはレベルが上がった*
「こんなおいしい狩場は転生前の世界ではソロプレイヤーが独り占めできることなんて不可能だったよなー。転生後の世界は楽勝過ぎだ。ひひひ」
――ファンファーレ音
*ユウタはレベルが上がった*
逃げ惑う住民を追いかけ――焼き、凍らせ、感電させ、蹴り、殴り、叩き、捻り、回復し、斬り伏せ、抉り、解して、削り、揃えて、砕き、転がし、並べて、千切り、契り――殺す。これが彼の
「手応えが無さすぎる――。まあ俺が強すぎるだけか。ふひひひひ」
――ファンファーレ音
*ユウタはレベルが上がった*
「ちょっとだけ手こずったのは
ミス
*ユウタのこうげきはかわされた*
逃げ惑う女性の悲鳴――。
「うぜーなー。潰れろ」
グシャリ
*へんじがないたただのしかばねのようだ*
「
子供のように
「金で買った女奴隷たちは一向にレベル上がらないし、弱すぎて気付いたら全員死んじゃってるし。使えねー。別の街でもっとましな女奴隷補充しないとなー」
魔人の最後の砦、首都アーカムは壊滅した――。
「さーて――次はどこでレベリングするかな。きしし」
◆◇◆◇
血と硝煙漂う首都アーカムにて
「アーカムも陥落した――ルルイエは壊滅じゃ」
護衛が命を張って守りこの惨状から
生き延びたアーカムの市長は告げる
「――被害状況を教えろ」
「女子供も残さず殺された……。一流の戦士もまるで紙切れのように捻り潰され殺された。頼むベオウルフ……
「……。俺は傭兵、報酬次第だ――まずは話を聞かせろ」
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