第零章7 『大賢者さん奴隷商館で嫁を買う』
これはギルド公認の奴隷商館までの道すがらでの
「奴隷ねぇ…。なんか響きがエロいと感じてしまうのは俺がエロゲ脳だからだろうか?」
《否定――。マスターがマスターだからだと愚考します》
「ところでソフィアさん。猫科のケモ耳っ子や、くっ殺系エルフ、ロリロリなハーフリングっ子とも奴隷契約できるのかな?」
《……契約可能です。――さすがは我がマスター。倒錯した性癖を堂々と語るその姿には畏敬の念を禁じえません。〕
このようないつものやりとりをしている間にギルド公認の奴隷商館に着いた。まぁ……奴隷制度がある時点はやはり人権意識の薄い中世世界といったところか。転生前の価値観的に罪悪感がないと言えばうそになるかな。
本音を言えば“奴隷を買う”とか、そのあたり個人的には葛藤がなくはないのだけど、郷にいらば郷に従えということだと、無理やり結論付けた。実際のとこソフィアさんが居るとはいえダンジョンとか一人で潜るのは結構危険ですし……。
「ここが奴隷商館か。思ったより賑わっているなね!」
《――ここが街一番の奴隷商館です。マスターの倒錯した性癖にマッチする娘が居ると良いですね。》
そんなわけで金にものを言わせて奴隷商館にて4人の
それでは契約した奴隷を紹介しよう!
前衛のと盾役として鬼族女重戦士のオルガさん対オーク特効(?)のエルフ長身女騎士のフーラさんハーフリング族のロリっ子治癒術師リーンちゃんそして――猫科ケモ耳っ子のシーフのカッツェちゃん!
あくまでもかわいさ基準で雇った
自慢の
かわいいは正義だ。――正義だ。
完全な顔採用である。転生前の世界なら
批判されそうな事案である。
奴隷商館では人族の奴隷が一番多かったのだが、人族の女奴隷を避けたのは、なんか生々しいというか、リアルというか、生前のトラウマというか……。ぶっちゃけなんか怖いっす。
そんなもやもやした感じがあったのでやめた。
あとこの選択はやっぱり俺が
異種族好きの変態だからと
認めざるおえないだろう!
4人は契約した当初こそ、俺に対してある程度警戒したり過度に卑屈なところもあったものだが、かわいい服や、一人一人に住む場所、月々の手当のほかにお小遣いなんかをあげるようになったら、びっくりするほど心を許してくれるようになった。
みんな現金だなぁ……。
最良の旦那はATM
だって噂は本当なのだと
異世界で悟りました。
ただちょっと失敗したかなと思うのは、4人の女の子が少々仲良すぎるということだ。定期的に女子会なるものを開いているようなのだ。女の子同士の仲が良すぎて……。
下心が出しづらい感がハンパないのだった――。
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