第零章4 『ハーレム王に俺はなた!』
「ハーレム王に俺はなる!」そう宣言して異世界生活一周年!
ハーレム王になれました!
――なれました!
大事なことなので二度言いました。キューピー3分間クッキング並みに1年間の経過をスキップ――。われながらおざなりな解説である。
さすがにこれではアレなのでちょっとだけ経緯を説明しよう。
転生時の異能「
転生前はずっと派遣社員だったことを思うと、我ながら出生しすぎだとは思う……。これぞ異世界転生の醍醐味である!やっぱ“NO CHEAT NO ISEKAI”ですよ。
まぁ――。転生した当初こそ慣れないモンスターとの戦闘で何度か死にかけたりもした。異世界転生漫画だとたぶん1巻の半分くらいは、この苦節のパートを描くことになったのだと思う。
転生前のラノベ知識を元にスローライフをしてみたり、延々とスライムを倒して
まぁようするに、前世で読んだラノベの異世界転生ものっぽい行動をいろいろ試していたわけだ。転生先の異世界がギャグ系なのか、シリアス系なのか、ハーレム系なのかを把握するのは基本中の基本である!
そうこうしているうちにある程度街のギルドから信頼を得られるようにはなっていた。さすがは異世界転生物のラノベ……。やってて良かった異世界式!
あの世にお金は持っていけないとは言うが、どうやら知識は持っていけるようだ。そんなわけでみんなも買おう異世界転生小説。
ギルドである程度の信頼を得てからは、俺のことを信頼してくれる人たちも、じょじょにだが増えてきて、そこからの成り上がりはあっという間だった。とは言っても……。
(地元限定)大賢者に成り上がりれたのは、ぶっちゃけほぼ全て転生ボーナス異能の
異世界転ラノベでは「転生前の知識を活かして、異世界で活躍する」という話もあるけど、残念ながら俺は転生前は日々なんとなく生きていただけなので特にこの異世界で活用できる知識や技術をもっていなかったのだ!
料理のスキルがあるわけでもない、科学の知識があるわけでもない。勉強できない。コミュ力もなし、恋愛経験なし。のび太くんの様な「日常生活で役に立たない超凄いスキル(劇場版で大活躍)」なんてものすらなかったわけだ。
ナイナイばっかでキリがない――。
転生前の現実はこんなわけだったのだ。
世知辛いのじゃ。
強いていうなら転生前の職業柄プログラミングが組めるというのが俺の特技と言えば特技だが…。ここはどうやら中世設定の異世界なので使えなかったよ。
よーするに残念ながら特に異世界人達に尊敬されるような知識ももっていないわけだ。――と自虐はここまで。
ずばり――結論から言おう。
俺こと
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