第2話

「おはようさん巧」


「あぁ、おはよう彩翔(あやと)」


この顔が中の上ぐらいのイケメンでもなければブサイクでもない中途半端な男は、佐々木彩翔(ささきあやと)俺とは小学校からの付き合いで親友と言ってもいい人物だと思う。


「オーケー初登場の印象を汚す気なら相手になろうじゃないか」


「なんで当たり前のように心の声わかるんだよ!? それに中の上でもちょっと盛ってやったわ!本当は中の中ぐらいのザ·普通だわ!!」


「なんだと!そんなことを言ったらお前もザ·普通だわ!!」


「君たちはなんで毎日飽きずにそうコントみたいなことができるのかい?」


「あぁ隼人(はやと)か」


朝から俺と彩翔のコントもどきを止めに来たのは葛城隼人(かつらぎはやと)

隼人は俺と彩翔と中学からの付き合いだ。

そして何よりイケメンだ。もう普通に上の上だ。 そんなイケメンが何故リア充達ではなく俺達と付き合っているかと言うと····


「あぁ確かに初登場では普通と言われるよりイケメンと言われた方が気分がいいな、 そんなことより二人共!今日も楓(かえで)さん綺麗だと思わないか!

はぁ、踏まれたい(*´∀`)」


そうドMなのである。


「よし隼人ブレーキ、あと俺の心の声を何故二人もわかるんだよ!」


「そんなことよりなんでこのドMがイケメンと紹介されて俺は普通何だよ!

しかも普通だとしたら俺の後にこんなドMが出てきたら普通の俺の立場が無いだろうがぁ! 印象薄くなるだろうがぁ!」


「朝からうるさいぞ二人共それに楓様にならいくらでも踏まれてもご褒美だろ」


「もうお前の頭がヤバイのは十分わかったから少し黙ってろよ···」


隼人(変態)がさっきから言っている楓とはこのクラスいやこの学校一の美少女と言っていいくらいの綺麗さだ、

隼人は高校に入ってからその雨宮楓(あまみやかえで)に一目惚れらしく高校からさらに変態さに磨きがかかった。


「そう言えば巧、例のサイトに個別の依頼入ってたぞ」


彩翔が今でもハァハァしてる変態を無視し俺に言った。


「へえー依頼が入るなんて珍しいな」


俺達三人は同じ部活でなんでも屋のようなことをやっている(部活名は依頼部だ)部活人数は5人とそこそこ多いのだが依頼が少ないためほぼ帰宅部と化している。


「じゃあ巧その依頼頼むわ~」


そう依頼が少ないために皆やる気がなくたまに入る依頼でもすべて俺に回って来る。


「まぁもう慣れたからいいけど依頼丸投げじゃなく少しは手伝えよな」


「俺が適当にやるより巧がやった方が評判いいんだって、じゃあ頼むわ!」


そう言って隼人(変態)を引きずり逃げ出した。


「あ、ちょ待ってて」


そう追いかけようとしたらチャイムが鳴りまた依頼を一人でやることになった。











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学校一の美少女が残念だった件 平均的な厨二病 @jtpkptjapmku

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