ライブに行きたいけど行きたくないという話
ライブという催しがある。
ステージを屋内外に設置し、アーティストが観衆の前で曲を披露するのである。
お気に入りのアーティストがいて、CDを集めたり、あるいはファンクラブに入ったりしてそのアーティストを応援している人々は、このライブというものにもよろこんで参加する傾向にある。アーティストと時間と場所を共有したい、CDみたいな録音された歌声ではない「ナマ」の声を聴きたい、というのが彼らの参加動機だ。
かくいうわたしも、そんな人々のなかの一人である。お気に入りのアーティストが実際に目の前で動いているところを見たいし、普段CDで聴いている曲がどんな歌われ方をしているのか気になる。
たしかに気になるのだが、わたしはライブに行くのが怖くて仕方がない。
こういうことを申し上げてよいものかは分からないが、たぶん私はライブに向いている人間ではない。
理由はいろいろあるが、純粋に曲をたのしめるかどうかわからないというのが大きい。自分が趣味で歌なぞやっているばっかりに、歌い手の目線でモノを見てしまうのだ。自分だったらどう歌うとか、あの歌い方がどうだとか、頭にはそういうくだらないことばかり浮かんでしまう。
怖いだなんだと散々言っておきながら、結局はちゃっかりチケットを買っている自分がいる。なんというか、ライブの力ってすごいなあと思う。
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