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しばらく本を読んでばかりいて、またかなりの時間が経ってしまった。
上に書くべき日付が分からないので、ひとまず空欄にしておく。
今日は素晴らしい発見をした。
天文学の本の間に、小さな鍵が数本束になって挟まっていたのを見つけたのだ。
何の鍵かは分からないので、明日試してみたいと思っている。
ひょっとしたら、あの地下室への扉の鍵ではないだろうか。今から期待で胸が膨らむ。
いや、きっとそうに違いない。
今やあの地下から聞こえる音は、私を惹きつけてやまないのだ。
それに、他に鍵がかかっている場所がどこかあっただろうか?
明日になるのが楽しみで、今夜は眠れそうにない。
いや、眠らずとも問題は無く、そもそも眠くなりはしないのだが…それでもそう思ってしまうほどには、興奮している。
<追記>
他に鍵がかかっている場所を思い出した。正面玄関、通用口、それから非常口だ。
どうかあの鍵束が、その三つではなく、あのモーター音の元へと導いてくれるものでありますように。
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