2章 第9話

トウマは研究を続けると言ってそこで話しは終わった。トウマはヒナガ達に明日訓練施設で二人のアルドノアの力を見せてもらいたいと、【ブレンド】で他の武器に能力が付くか試してみたいと伝える。


ヒナガ達はアリサとミツルの方を見ると、二人も付き合うと言うと、ヒナガ達はトウマの実験に付き合うことにした。


トウマとカレンはあの後、トウマの方からカレンに謝罪したのか分からないが、少し昨日よりは顔が晴れていた。アリサとミツルはヒナガ達の泊まっている家でお昼を食べることにした。


  ◆◆◆


「ヒナガおねぇちゃんおかえり!」

「アスガおねぇちゃんおかえり!」

「「ただいま、ミルク、クルミ」」


ミルクとクルミ二人はここの家の子。リンさんの妹達だが血は繋がってない。二人も街の外からやって来るさい、両親は死者達に襲われ、ミルクとクルミが死者達に喰われる所をリンさんが救ったらしい。


その後、親を失い身寄りのない二人はリンさん引き取られ今にいたる。


「おかえりなさいヒナガちゃんアスガちゃん、アリサにミツルも」

「リン、今日はここでお昼食べてもいいかな?」

「大丈夫よ、アリサ達が来ると思って、多めにビーフシチュー作っているから」


キッチンからシチューのいい匂いがしてくる。リンの作る、シチューは美味しいと子供達でも評判だった。


「リンの作るビーフシチュー美味しいから毎日でもシチューいけるわ」


アリサはほっぺに手を当てて言う。


「わたしも毎日ビーフシチューいける」


アリサと同じようにヒナガもリンのシチューは絶品と言っている。



「さぁビーフシチューもそろそろ出来るからみんな靴脱いで、テーブルで待っていてすぐ用意するから」


リンはアリサ達とヒナガ達に言うと、ミツルはリンがそう言う所が【母親】みたいな感じがして、クルミもミルクもリンと一緒に暮らせているのかもしれないと。

 

★★★


医務室


一人の少女がベットから起きる。バリケードで倒れていた少女だった。名はクミ。


アリサ達と同じようにバリケードや街の周りを警備する、任務をしていたが、途中知らない少年が街に入ってきたので声をかけようとした時に意識を失った。


「なんだろ〜すごく大事な事があったような?」


クミは途中で少年と会う前の記憶が無くなっていた。少しだけ頭がクラクラするが、警備する支障はなさそうだった。

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