2章 第5話


少女は玄関に立っていた。


季節は夏だった。外は暑い陽射しと熱を持つコンクリートはより、熱く感じた。


自分の家なのかそれとも他所の家なのか少女は玄関に立ち、外と違い中は涼しかった。しかし、少女は何か不気味にも思えた。人の気配は感じない。


少女は動く玄関からいつも自分が食事する場所であり、家族と過ごす場所でもある場所に、少女は向かう。


少女はリビングに入ると目の前に自分と同じ年の少女が立っていた。


ねぇ、もしわたしが______も、アリサは________て____束___アリサとは_______だち___よだから___きて


少女はもう一人の少女に何か伝える。だがそれは途切れて言葉が聞きとれなかった。


「ア………リサ…輩……起きて、アリサ先輩!」


アリサは聞き覚えのある声に導かれ目を覚ました。

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