第2話 トリニティ☆プリンセス、接敵!

「では諸君、生かして連れて来い。ただし、その場で犯すのは構わん」

「「はっ!」」

 城の作戦室で、ゲープハルトが三人の戦闘員に指示を下していた。

 筋骨隆々な大男が龍野、狐耳と尻尾を有した男がブレイバ、仮面アイマスクをつけた男がハルトムートことハルトであった。

「行け!」

 ゲープハルトが指示を下すと、三人は侵入者こと“トリニティ☆プリンセス”のメンバーを迎撃しに走り出した。


     *


「おや、誰か来ますわね」

 ヴァイスが注意を促すと、前方から走る三つの影があった。

「侵入者はお前らか。覚悟しな(さて、とっつかまえて慰めてもらうか)」

「噂の“トリニティ☆プリンセス”だね。僕と一戦、交えようよ(その場でシても、いいんだったっけね)」

「私と踊りましょう、レディ(主にを、ね)」

 三人は表面上は冷静に、しかし内心では下卑た欲望を浮かべながら、トリニティ☆プリンセスに襲い掛かった。


     *


 その頃、ハリアーの部屋では。

「ふふ、その手錠は霊力と戦闘力を封じる、ノイベルト特製の逸品さ」

 ララ殿下のドレスを暴いたハリアーは、わきをちろりと舐める。

「ん、っ……!」

 歯を食いしばって感覚をこらえるが、ハリアーの舌は止まらない。

「やっ、やめぇ……!」

 ララ殿下の懇願も虚しく、部屋にぴちゃぴちゃという音が響いた。


「ふぅ」

 存分にララ殿下の腋を味わったハリアーは、軽く口をゆすぐと、ララ殿下の顔を両手で押さえる。

「なっ、何をする気だ……んむぅ」

 そしてララ殿下の唇に自らの唇を重ね、更には舌まで絡ませるのであった。

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